- Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062083737
感想・レビュー・書評
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絵本みたいで読みやすかった。
子供心を思い出せるような本で、よくわからんけどほっこりする話。日常を大事にしようとか小さなものに幸せがあるとか考えずにただ読んでいったら、ほっこりするだけでおわる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小さな王様の国では、歳をとるとどんどん体が小さくなってくる。
でも、小さな王様が言うには、
おまえたちは、はじめにすべての可能性を与えられているのに、毎日、それが奪われて縮んでいくのだ。それに、幼いうちは、おまえたちは、知っていることが少ない代わりに、想像の世界がやたらに大きいのではなかったのかね?でも、次第におまえたちの想像の世界はどんどん小さくなっていき、知識だけがますますふくれあがっていく。そうじゃないのかね?
って、いう小さな王様の言葉や、
きっと、小さな王様が欠けていてさびしい思いをしている人が、世の中には、ほんとうはもっとたくさんいるんだよ。ただ、そのことに気づいていないだけで。っていう主人公の言葉に、
考えさせられました(o^^o)
なかなか、よい本ですよ!! -
人差し指サイズの小さな王様。王様の世界では大きく生まれて成長するにつれ小さくなり、しまいには見えなくなってしまうという。
確かに子どもの頃は無限にあった可能性も想像力が大人になるにつれてどんどんしぼんでいく。ルールやしがらみでがんじがらめ。それって成長って言えるのか。それでも王様に出会えた人はラッキーだ。だってもう知っているから。
手元に置いておく本。 -
ある日、ふらりと僕の部屋にあらわれた、僕の人差し指サイズの気まぐれな小さな王様。王様の言うところによると、どうやら彼の世界では子ども時代が人生の終わりにあるらしい。僕らのところとは違って……。ある日、ぼくの部屋に人さし指ほどの王様が現れた。王様の世界では、生まれた時は大きくて年をとれば小さくなるという。王様に誘われたぼくは、本棚の後の王様の部屋へ行く。そこには小さなベットと夢のつまった箱があった。
原題:Der kleine König Dezember
(1993年) -
これは大人も読むべき童話です。
産まれたときは大きいのに成長するほどちいさくなっていく王様がある日突然現れる。
どうやら心に寂しさを感じている人のところに現れるようです。
その王様がとても哲学的。
そんなお話が5話。
本当に面白かった。
アクセル・ハックの他の本も読んでみたい。 -
人間の世界では大人になるにつれて大きくなるが、この本に登場する王様の世界では大人になるにつれ小さくなってやがてなくなってしまうのだという。いったいどういうことなのか?大人になって成長するって何だろうと考えさせられる。
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大人になるということはいろいろなことができるようになることだと思っていた。
本当に?
子どもの頃の想像力、なんにでもなれる可能性、大人になれば失われることのなんと多いことか!
あるサラリーマンの前に現れた小さな王様は、生まれたときは大人でなんでもできてなんでも知っている。そこから年をとるごとにできることが少なくなり、知識も減り、体も小さく縮んでやがて見えなくなってしまう。
しかしその分想像の枠は大きくなり、世界は楽しいものとなる。
大人になること、子どもの頃を忘れること、大人が読むとすこしせつなく、子どもは大人になることを少し残念に思うかもしれない。
小学生の子どもは途中まで読んで「なんだか怖いから読みたくない」と中断していた。 -
以前に原宿ブックカフェで紹介していたので、読んでみました。
キュートで純粋なちいさな王さま
彼の行動だけでほんわかした気持ちになれます
私もいつか王さまに逢えるときが来たら、一緒に沢山の想像をしたいな~
大人の世界に疲れたときはまた読み返したい -
ある日 「僕」の前に現れた小さな王様。
生まれてからだんだん小さくなり、
小さくなるほど物を忘れるけど偉い世界。
そんな王様の不思議な世界の話や、
王様と過ごしていると、あたりまえだった僕の世界が
変わって見えるようになる話など。
話は童話のようでありながら、哲学的な話、警句などが
ちりばめられています。
そのまま童話的に楽しむもいいし、籠められた意味を考えてみるのも
またいいと思います。
挿絵もやや暗めながら、柔らかくユーモアがあり
よかったです。 -
タイトル通り、小さな王様のお話。
高校の図書館にあって何度も借りて読みました。
今思うと、映画ベンジャミンバトンの設定はここからなのかしら?