- Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062124416
感想・レビュー・書評
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原作はゲームなんですね。
どこかで見たことあるなぁと思ったら、そうか、あのゲームか。
「この人の手を離さない。僕の魂ごと離してしまう気がするから。」
というキャッチコピー、とても印象に残っています。
霧の城へ生贄として連れて行かれた少年イコは、加護の力により、生贄とう運命から回避。
その霧の城を探索している途中、不思議な少女ヨルダに出会います。
彼女は何故か、霧の城にうごめく黒い霧の化け物たちに狙われる。
そんな彼女を守りながら、イコは彼女の手を引いて、霧の城からの脱出をはかります。
何故生贄として捧げられてきたのか
霧の城とは何なのか
ヨルダは何者なのか
物語は、主にこの三点について語られていきます。
「しきたりだから」とか、「そういう決まりだから」とか、
こんなの全然理由になってないし、根拠ではないですよね。
でも、こういうことって結構あると思います。
そして何故か、「仕方がない」と思ってしまう。
それは、大人になればなるほど、そう思いがちのような気がします。
人は理不尽だったり、納得のいかないことに直面すると、
「どうして自分が」と思ってしまう生き物だと思います。
そんな中、「自分が守る、自分がやるんだ」と思えた彼は、すごいと思いました。
まだ子どもなのにね。
あと、裏切ったり、裏切られたり。
騙したり、騙されたり。
どうして、そういう風になってしまうんだろう。
どうすれば騙せるのかとか、裏切るまでの過程とか、
それって、相手のことをよく理解していないと出来ないことだと思う。
お互いに理解し合えているのかもしれない。
それなのにどうして―って思います。
もったいないなって思うんです。
でも、そこが人間の怖いところであり、面白いところなのだと思います。
そういうところに触れた、イコとヨルダは、きっといい子に成長するのでしょう。
もう手を離しても、魂ごと離れることはないから、大丈夫だね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本を好きになるきっかけをくれた本。
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宮部みゆきによる、同名ゲームの小説。
お城にかけられた魔法・時を止める封印・伝説の書・閉じ込められたお姫様…、諸々の要素がこれぞファンタジーの王道という感じ。
久々に子どもの心になったようで、ガンガンと読みふけりました。
ラスボスである魔女を倒すくだりが少しあっさりすぎてたかなー、ということで★4つ。 -
以前読もうとして中断し
元になっているゲームをはじめ
再び読んでみようと手に取ってみた。
まだ途中であるがやはりなんとなく肌にあわない。
このなんとなく感、もやっと感は以前も感じた。
宮部みゆきさんの作風として人物や情景、背景の説明が詳しいというイメージがあるせいか、この作品のそういった描写が少ないことに違和感を抱く。ゲームをやっていないとさらにその世界についていけない。
ゲームを元にここまで書いたのはすごいと思う。
とりあえず最後まで読んでみるとする。 -
宮部みゆきのファンタジーで「ブレイブストーリー」がおもしろかったので、こちらのICOも読んでみました。
あとがきを見て知ったのですが、同名のゲームがモチーフになっているとか。
この本の世界観が好きだったので、ゲームをやってみたくなりました。
でもプレステ持ってないんだよな。残念。 -
ゲームが原作だというこの作品、なかなかに壮大でした。
途中、引き込まれて読むのが止まらないってことはありました。
ヨルダの過去のあたりとか。
しかし、ただただ長いな…という印象が強かったです。
ストーリーを追うだけで、失礼ながらあんまり中身がないかも?と思えてしまいました。
宮部みゆきの同じようなRPG系のファンタジー物としては、私は『ブレイブ・ストーリー』の方が好きです。
でも、『ICO』というゲームはちょっとやってみたいなーと思えました。難しそうだけど(笑) -
大学の友人が読んでいたので読んでみました。
ゲームになった話題作品だし、宮部みゆきなんでどんな物語だろうかと思いました。
結構長い物語で、本から読むとどのようなゲームになるか興味がわきました。 -
壮大でした。ICOが好きな人にこういう見方もありだなと新発見してもらうために読んでほしい。