人生ベストテン

著者 :
  • 講談社
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感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062128100

感想・レビュー・書評

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  • 自分の人生のベストテンを作成したら??
    1位は中学の時の恋愛成就、
    2位はその失恋、
    って39歳独身女子。
    中学の同窓会に行くことで順位に変動はあるのか。

    自分の人生ベストテン。
    No1は悲しいことな気がするなぁ。

  • 9年前くらいに出版された角田光代さんの短編集を読んでみました。さすがです。決して明るくない話のオンパレードなのは仕方ないですが、一つ一つのお話がアラフォー世代の女性が遭遇しそうな人生の場面をとおして鮮やかに彼女らのインサイトが語られているのが凄いです。さすが問いいたところでしょうか。

  • 日常に起きるささやかで少し滑稽な事件が、文学的かつユーモラスに描かれていました。
    「貸し出しデート」にあった一節がとにかく心に張り付いて剥がれない。
    確かにあった気持ち、忘れたくないあのときの自分がそこにいた。
    私も、小さな娘たちと何でもないことに感動したり当たり前のことに驚いたりしながら、少しずつ、少しずつ、新たな一歩を踏みしめて一緒に成長していきたい。

  • 角田光代ってこんなかんじだったっけ
    なんかふわふわしたイメージしかなかった(笑)

    平凡に暮らしてきた平凡な幸せが
    平凡な恋愛が崩れ落ちそうになってる。
    目の前にいる赤の他人がまるで
    恋人のように感じていますぐ泣きつきたい、抱きしめたい

    そんな短編集
    実行しないでささやかな妄想で終わっていく
    平凡な日常です。

    わかる気がする

  • 読んでる途中、だけどレビュー書いてしまう。
    うーん、ダメだ。
    人間臭くて、角田さんらしい?作品だと思うけど、出てくる人(女性)全てにイライラしてしまう。
    それが狙いなの?

    最後まで読めるかしら。
    途中で結構飽きてしまってる。
    -----
    読み終えて、★を増やした。
    最後の2つは結構笑えた。

    この方はいつもこんなことを感じながら生活しているのかどうかはともかく、家の修理に来た業者さん、引っ越し屋さん、不動産屋さん、車のディーラーさん…などなど、自分の生活の領域に他人が入ることはあまりない。
    でも、(向こうの)仕事で偶然自宅に来た人達が、こんなことやあんなことを想像したり、こちらがそうしたりすることはありえるな、と思った。人間だし。(笑)
    袖振り合うも他生の縁という諺は好き。
    行き交う人に無関心でいる人より、関心を持った方が数倍楽しいと思うのはやはり年を取ったせいかしら。

  • ひとクセある人達のそのへんにありそうなほろ苦い日常を、絶妙なタッチで描いている、短編集。
    角田さんの文章は読みやすくて好き。

    私の人生ベストテンってなんだろう。

  • 6編からなる短編集。どれもパッとしない人間のどこにでもあるようなパッとしない恋愛話であり、当人にしたら特別でも、口にしたり文章にした途端、ごくありふれたなんでもないことのように感じさせられる。強く印象に残らない内容にも関わらず、それでも読む側を退屈させずストーリーとしてまとまっているのだから、それこそが角田さんの力量なのかな。

  • 6編からなる短編集。全てあり得そうでなさそうで、やっぱりあり得るかもっていう話。全体的に退屈な感じでまとまってるけど5話目の『人生ベストン』はなかなか。みんなが何も持っていない中学生だったら消しゴム拾ってもらっただけでも恋できるのに。角田さんの短編はやはり振り幅が小さい。

  • この間の「8日目の蝉」もですが、「空中庭園」も「対岸の彼女」も、彼女の本は言おうとすることが私には難しい。


    では、なぜなぜ借りてしまうのでしょう。。。。手に取ってしまうのはなぜ???謎です。。。数々の賞を総なめにしてるから?年が近いから?

    不思議なのですよね。。。この本もどうでも良い話をちんたらちんたら綴ってます。。(失礼)

    それでも一行一行読んでしまうのですよね。。行間に作者の言いたい何かを感じ取ってしまうのでしょうか?

    でも難しすぎてそれが何か分からない。だから嫌になるみたいな。。。

    40代まじかの主人公の楽しみは眠れない夜に始める人生ベストテン。
    自分の人生で驚いたこと、輝いてた時、転機となった出来事を振り返ります。

    そしてある日、そのベスト1に輝くような出来事が起こります。なんて先の読めそうな話。。。。(またまた失礼)



    でもなぜか読んでしまうのですよね〜好きか嫌いかと聞かれたら、絶対嫌いと答えるのに。。(またまたまた失礼)



    短編集なのですが、一番最後の話が一番良かったかな。。。倦怠期の夫婦に降り注ぐ、吉と出るか?凶と出るか?分からない事件(?)

    これからこの女性がどうやって生きていくのか気になります。もしかしたらそこから先は私達の想像で物語を作っていくように、角田さんは書いてるのかな?。。。。。って、やっぱり難しすぎます。。

    それでもまた手に取ってしまうのだろうな。。。。

  • するすると読めて、特にこれといって記憶に残るタイプの本ではなかった。

    おもしろかったけど。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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