人生ベストテン

著者 :
  • 講談社
3.15
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本棚登録 : 484
感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062128100

感想・レビュー・書評

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  • ちょっとした日常の、ちょっとした場面で、出会いで、人はちょっと変わるのかもしれない。そう思った。人っていうのは自己中心的で、読みながらそんな主人公たちに突っ込みを入れたくなるけれど、振り返ると自分もそんなに変わらない。

  • 共感してしまう話が、あった。

  • Presentsよりは面白くなかった・・・。たぶん、作品の中の主人公たちの話が自分には当てはまらなかったのかな。

    (1/15)

  • 人生苦笑いなカンジ。

  • 短編集。「対岸の彼女」のインパクトが強すぎるのか、ソレを超える作品はみつからない。生活感いっぱいなのは好きだけど。

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    <br clear="left">
     <b>13歳のあの夏から、私に会いにきたひとは――?
     どこにでもいる男たちと女たちの<出会い>が生みだす、ちいさなドラマ。
     おかしくいとしい6つの短篇。

     「床下の日常」
      水漏れ工事に向かったマンションで、陰気な人妻から食卓に誘われたぼくは――
     「観光旅行」
      恋人と決別するためイタリア旅行中の私は、観光地で母子喧嘩に巻き込まれ――
     「飛行機と水族館」
      アテネ帰りの飛行機で隣り合った泣き女が、なぜかぼくの心にひっかかり――
     「テラスでお茶を」
      男とのねじくれた関係を刷新すべく、中古マンション購入を決意した私だが――
     「人生ベストテン」
      40歳の誕生日を目前に、恋すらしていない人生に愕然とした私は――
     「貸し出しデート」
      夫以外の男を知らない主婦の私が、若い男を借り出してデートに挑むが――</b>
                                     (帯より)


    日常の中にあって、少しだけ非日常的な6つの出来事である。
    それぞれの物語の主人公は、変わり映えのしない退屈な日常を過ごしているのだが、ほんの少しだけいつもと違う出来事に出会い、ほんの少しだけ≪いつも≫をはずれた行動をとる。
    それだからといって、何がどう変わるわけでも 急に道が開けるわけでもないのだが、目に見えないくらいの何かがそれぞれのなかに芽生えたのではないだろうか。

  • 角田さん作で楽しみに読んだけど、あまり好きじゃなかった。基本的に日常を落としといてそのままっていう本は好きじゃないのかなぁ?って事に気付いた。

  • 6作品が収められている短編集。仕事先で、旅先で、同窓会で、等ふとしたことで出会った人を通して、主人公たちは自分の日常、恋愛、仕事を思い返している。こういう人がいたらイヤだなあと思わせるところの描写がリアルで、ベタベタくっついてくるようだった。30代半ばから40歳くらいの登場人物が多く、その心理描写もとても細かい。この後どうなるんだろう、この人はこの勢いで大丈夫だろうか、と思わせる展開と余韻があった。「テラスでお茶を」「人生ベストテン」がよかった。

  • 6つの短編。「人生ベストテン」「貸し出しデート」がよかった。はじめは面白くないと思ったけどラスト2編で、力が抜けて思わず笑ってしまう。

  • 先は暗くて何も見えないけど、それはそれで、なんとかなるさと思える短編集。好きなのは「貸し出しデート」。主人公と翔の掛け合いが楽しい。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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