- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062132602
作品紹介・あらすじ
グリーンスパンの後継者として21世紀の世界を支配する男・バーナンキ。日本の大失敗の原因を熟知する彼は、われわれをどこに連れて行くのか-。
感想・レビュー・書評
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読んでいて、とても勉強になりました。本書では、前FRB議長(この本では、次期FRB議長)のベン・バーナンキの考え方、「バーナンキ経済学」をグラフ付きで分かり易く学ぶことができます。当時の日本の経済状態への処方箋も記されています。個人的には、限界消費性向などから、求められる「乗数」というのが、いままでよく分かっていなかったのですが、その辺りの疑問を払拭出来たのは大きかったです。
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著者はもちろんリフレ派を代表する論客。この本は「バーナンキ経済学」を解説しながら、もちろんリフレ派の理論を説明しているわけで。具体例に沿って、わかりやすく解説してあって「リフレ派入門」としてもすごくできがいいのでは、と思う。
サブプライムローン問題など、バーナンキには逆風が続いているが、これからのお手並みを拝見するためにも参考書として好適か。 -
川崎ブックオフで購入する。今日は、暑かったです。ただし、この暑さも、そろそろ終わりです。正直、どうでもいい本です。石油ショックが、インフレの原因ではないと指摘している。原因は、金融政策に原因があると指摘している。現実には、資源インフレに直面して、金融引き締めはできないようです。理論と現実は、違うのでしょう。その意味で、経済学者と実務家は違うのでしょう。
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FRBの創設から現在に至るまでの歩みを分かりやすく解説している。
理論の説明というよりは、時系列的な流れ、組織の枠組みを重視。
そのためバーナンキについての記述も少なめ。
各国の中銀制度の微妙な違いに気付かされるなど、発見が多かった。
読むことで思考力を鍛えるというよりは、辞書としてつかうのがよいかも。 -
米国連邦準備理事会議長、ベン・バーナンキの経済政策、経済思想がよくわかる。基本的なところからとても丁寧に説明している良書。初学者でも読める。でもかなり頭を使うから読むだけでかなり疲れる。日本の「失われた10年」について日銀は外生的な要因が大きいと説明しているけど、アメリカは90年代からずっと、9・11テロの後も実質3%前後の安定した経済成長を達成できている。外生的要因という点ではむしろアメリカの方が状況が悪かったかもしれない。それでも、アメリカが空前の経済的繁栄を謳歌できたのは紛れもなく経済政策の成果であり、それを牽引したのが前議長のアラン・グリーンスパン率いるFRBであることは明白。そのFRBの経済哲学のエッセンスが詰まったのがこの本。具体的にはバーナンキの18番「インフレ・ターゲット」と、ケインジアン&古典派&マネタリストの哲学が融合したバーナンキマクロ経済学を学ぶことができる。オススメ。
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株をやろうと思っていたら、バーナンキの政策を気にしたほうがいいとのことでした。
じゃあ、どんな人だろうね?ってことで読んでみました。
私が経済学とか金融論よく知らないからかもしれないですがとんでもなく難しかったです。
たぶん、この本が言おうとしていることの10%ぐらいしか理解していない自信があります。
たぶん、何度も読み直して経済学をマスターしていかないといけないなぁとしみじみ思う一冊。
日銀も頑張って欲しいです。 -
世界経済を握るFRBの新議長。
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図書館で予約して、2ヶ月待ってようやくよんだ。しかしまぁ、バーナンキの話というより、バーナンキを分析研究している、田中秀臣って著者の研究・意見発表みたいな。リフレ派とか何かよく分からんけど、とりあえず日銀の政策、デフレ対策を批判(速水時代)。
やっぱりこういう本は、経済学を真面目に勉強してから出ないと、よくわからんなぁ。勿論、この本をじっくり丁寧に読めばそれなりに理解深化するだろうけど、質よりも量で目を通す主義の自分&今はあんまり時間ないってことも手伝って、ブラウジングしただけになってしまった。端的にまとめると、グリーンスパン、バーナンキの路線は正しくて、日本(特に日銀)がレジーム転換(この意味もよく理解してませんが)を行なわないと、デフレ脱却できない且つ、円安によるデフレ脱却の契機を無駄にしてしまうゾ!だってさ。