- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062133913
感想・レビュー・書評
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古川さんの本はあんまり読んだことがなかったのですが(確か、「ゴッドスター」と「ベルカ、吠えないのか」だけかな)この短編集はなかなかおもしろかった。
一つ一つのお話がすごく不思議な感じなんだけど、どこかでこの現実世界とつながっている。支離滅裂な文章のように思える言葉たちが意味をなして存在している。それを実感できる本だったと本気で思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんだかとっても好きな本。
人間に対する温かい視線とシビアな設定、世界観、ストーリーなどが同居しています。
文章が独特で、一冊の中でも様々な書き方がされています。癖があるので苦手な方は苦手かも。 -
古川さんは虚構と現実の間を描くのがとても上手な作家だと思う。
作り話なのか、本当のことなのか、読みながらとても不思議な感じになる作品ばかり。
そして一見つながりのない人物、時代が、最後の最後で超絶ぴったりリンクする。すごい構成力だと思う。
いまある東京だけじゃなく、古川さんにしか見えない東京、わたしにしか見えない東京がきっとあるんだろう。 -
独特な文体が苦手で、
突然変化する場面についていけないし、
読んでいて疲れていやになる。
なのにぐいぐい魅かれてむりやり心に割り込んでくる。
非凡な才能と誰にも似ていないオリジナリティー、ほんとにすごい。
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あまり言いたくはないけど、ステージ上の狂気に満ちた圧迫感は確かに感じる 私の「印象」としてのハードボイルドであると
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古川日出男の短編集。一話ごとのタッチがまったく違っていて、この著者ってものすごく器用。ドライすぎず感傷的すぎないところも好きだ。
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古川日出男で何がオススメといわれたら、この本!!です。短編集となっているのですが、第一作目のハムスターと少女たちの話には、明るい文章のはずなのにそこに少女たちの悲しさ・つらさがにじみでてきて、読みながら泣いてしまいました。
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短編でこんなに面白く文章が巧みなんて、詐欺だと思う。<br />
どこからこんな言葉が零れ出してくるんだろうって、読みながらわくわくしてる自分がいる。それと同時に妙な敗北感も、この人の本を読むたび感じる。<br />
『お前のことは忘れていないよバッハ』(こんな題の短編、読まずにはいられないじゃないか!)は最後のページで「やられた」と思いました。<br />
新刊を本屋で見かけたら買わずにはいられない作家。 -
積読中。未読のため、★5つ。