ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062140959

作品紹介・あらすじ

この一冊で、きみの人生は変わる。 受験勉強を始める前、志望校を決める前に、中高生必読の特別講義。「なぜ学び、なにを学ぶのか」というテーマで7人の龍山高校特別講師が熱いメッセージを送る。

感想・レビュー・書評

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  • さまざまなスペシャリストたちからのアドバイスをいただけます。特に、英語のとりあえず単語をたくさん(5000語以上)覚えるというのは印象に残りました。


  • 20220210
    よのなか科ってすごくいい!
    勉強はどこかにこもってカリカリやる物ではないな、と改めて思った。広い世界をみたい欲がまた掻き立てられた。

    個人的には、最終章が1番お気に入り。「自分という他者を意識し、うまく付き合う。」まさに究極!

  • 勉強する理由を考えるための本

    国語力=言語化能力+コミュニケーション能力
    言語化能力は、美しさではなく正しさを重視する。つまり、客観的な説明。
    例 今日は遠足に行きました。お花が綺麗でした。
    →7/29、学校の遠足で、長野まで行きました。そこには有名なバラ園があり、赤色の薔薇だけでなく、白やピンクなど様々な薔薇を見ることができました。


    社会
    よのなか科 情報収集能力
    世の中に正解は無く、1人で解決するものではない。
    大人になるまでに、集中力とバランス感覚を身につけて欲しい。
    夢なんて最初から持たなくていい!
    勉強する→経験値クレジットが上がる→見える世界が広がる、他人から信頼される→できることが増える→夢を持つ

    モチベーション心理学
    受かるのが当たり前! という自信の幹を持つ。潜在意識に思い込ませる。
    そのために、部屋や服装など、周辺から変えてあげる。
    合格圏内の人として振る舞う。余裕を。
    嫉妬心を感じた→自身がまだないんだな→焦りは禁物→できる範囲で勉強しよう

    成長してる! これがモチベーションのキラーワード。
    長谷川君にも思った時に言ってあげよう。石さん原田さんに言われて嬉しかったように。

    ---ができない ではなく、----なら負けないを作る。
    例 法規ができない → 構造の計算なら負けない
    部分をまず制する → 全体に派生

    否定言葉は使わない。ポジティブな言葉を使う。

    コミュニケーション=その人の色んな面を知る どういう過去があって、現在どういうことを考えているのか。 正義感溢れる時、意地悪な時 包括して仲良くなる

  • どの講師の方の話もとても興味深かった。

    言葉とは覚えるものでなく考えるもの。「右」を右と言う文字を使わずに説明するとしたら、どんな説明をする?
    情緒に訴えるのが国語ではない。誰にでも分かるように正確に言語化することが大切。

    幼児期から小4くらいまでの外遊びは五感をフルに使って空間認知等をするので数学力アップにつながる。また、姿勢を良く座ること、左右対称に姿勢を正すことで集中力も生まれ、成績もグッとアップする。リズム感も大事。
    元々持ってるピュアな好奇心を満足させていくことが大切。乳児期のなんでも舐める、指を突っ込むの延長線上。
    保育所で気をつけて教えてることばかり!いいことしてたんだな。
    教育は褒めるのが大事なんじゃなくて、その子をよく見て「伸びたところを褒める」のが大事。

    勉強のポイントは「出来なかったことを、出来るようにする」こと。とにかく「できなかったこと」をできるようになるまで徹底してやる。遅そうに見えてもこれが一番確実な近道。これが詰める力。

    英語が苦手なのは単語量が足りないのと英語の感覚を身につけていないから。見れば意味の分かる単語が1万語を超えるとやっとなんとなく大体の言いたいことが分かるようになる。
    そうか〜。頑張ってみよう。

    体を使うことの大切さと潜在意識の重要性。

  • テレビドラマを家族で見ていて、今更ながら手に取りました。一作目の生徒が、先生になるほど時代は変わっていますが、本書にて講義されている先生方のご主張は恐らく現代においても大きく変化はないであろうと感じました。
    各先生方のご主張は、人間の本質に関わるものであり時間経時にて大きく変化するものではないと思うことは、私自身が取り残されている証明であるのかもしれませんが、それでも心に残るものでした。
    16歳になる前ですが、娘にも勧めたい一冊です。

  • ho

  • スタディサプリ関連の講師が持論を展開していくが、なんせ10年以上前に書かれたものなので使い古され感がすごい。彼らが言っていることと同じ言葉を検索すればSNSに幾らでも落ちてそうなノウハウや考え方。内容が陳腐だというんじゃなく、時代は変わったんだなと認識するためだけの本。

  • 効率的な勉強をするために必要な「学力とは何か」という問いに答えてくれる一冊。


    “テーマはズバリ「なぜ学び、なにを学ぶのか」である。”(P6)

    “いわゆる「学力」とされるものは、ほとんどが「記憶力」のことなんですね。そのため、勉強の多くは「覚えること」に費やされます。”(P16)

    “学力というものは、数字にして測れなければ評価のしようがありません。そして数字にしようとするなら、記憶力を測ることがいちばん簡単です。”(P20)

    “言葉にとって大切なのは、見た目の美しさではありません。なによりも先に「正しさ」なのです。美しさや情緒なんて、しょせんはご飯のふりかけみたいなもので、ベースとなるのは正確無比な文章なんですよ。”(P24)

    “国語力を鍛えるトレーニング方法として、僕はよく「絵を言葉で書いてごらん」と言っています。(略)とにかく、目に見えるものを言葉に変換していくのです。ここで、ひとつ注意すべきルールがあります。それは、「自分の意見をいっさい入れない」ということ。たとえば花を描写するときにも、「美しいピンク色に染まって」とか「はかない紫色の花が」なんて主観的な表現は入れない。(略)相手はまるでイメージできません。(略)客観的かつ具体的な情報があってこそ、伝わっていくのです。(略)絵を言葉で書くことに慣れてきたら、今度はその文章を友達に読んでもらいましょう。そして、自分がやったのとは逆に、その文章を絵に描き起こしてもらう。(略)ここまでやって、友達がそれなりに忠実な絵を描いてくれるようなら、あなたの文章はかなりの正確性を持っていると判断することができます。”(P25〜26)

    “みなさん文章というと、「自分の気持ち」を書くものだとばかり思っていませんか?そして学校でも、そんな文章ばかり書かされているのでは?(略)自分の気持ちというのは、「嬉しい、悲しい、楽しい、ムカツク、寂しい、ウザイ」くらいの言葉で、なんとなく表現できたような気分になりがちです。でも、ほんとうは自分が考えていることを正確に言葉にできていないのかもしれません。”(P30)

    “言語化されたもの(セリフ)を言葉として再現することは簡単なんだけど、言語化されなかったものを言葉にして再現することは難しいのです。(略)大人になっても「誰それがこう言ってね、だからわたしはこう言ったのよ。そしたら彼女がこんなこと言うから、わたしは思いきってこう言ってやったわけ。すると彼女ったら、血相を変えてこう言って……」みたいな話し方をする人って、たくさんいますよね。これでは論理的な文章にならないし、結果として相手にもうまく伝わらない。くり返しになりますが、大切なのは「情緒より論理」と言う原則なのです。それがなければ、文体も生まれません。”(P34)

    “まず、言葉とは時代によって変化するものです。そしてその変化は、誰かが変えようと思って変えられるものではありません。逆に、変えまいとしても、そのままの形にとどまらせることは決してできない。それが言葉の本質です。(略)これはきっと、既成の言葉では伝えきれない「若者特有のニュアンス」が、若者言葉というツールによってのみ、表現できるからでしょう。(略)じつは若者言葉を嘆く大人たちの世界にも、たくさんの流行語があるんですね。たとえば「癒し」や「こだわり」といった言葉は、その代表的な例です。(略)こうした大人の流行語は、流行語と気づかれないまま使われることが多いようです。若者言葉と違いがあるとすれば、これら大人の流行語が丁寧な文脈の中でも使えるのに対し、若者言葉は丁寧にはなりにくい、という点でしょう。”(P36)

    “日本語ってどんな言葉なんだろう、と考えたとき、そう簡単に「日本語にはこういう特徴がある」とは言えないんですね。たとえば英語に比べたらこうだとか、中国語に比べるとこんな特徴がある、といった話はできるんだけど、世界中の言語を知っているわけではないので、日本語のみに見られる特徴というものを断言することは、なかなかできません。その前提を踏まえたうえでいえば、いろんな特徴が挙げられます。
    まず、日本語は「人間関係を表現するのが好き」ですね。僕は以前、アメリカや中国の大学で日本語を教えていたのですが、彼ら外国人は「先生がわたしに日本語を教えました」と言うんですよ。でも、この言い回しは日本人からすると少し違和感がある。(略)というのも、この「〜してくれました」という言葉の中には「先生は親切で、わたしは嬉しく思い、感謝しています」という気持ちが込められているわけです。ただ教えた、教えられた、という事実のみを語るのではなくて、そこに上下の人間関係、また恩恵や感謝、温もりのようなものまで含んでいる。つまり、日本語って湿気の多い、とってもウェットな言葉なんです。”(P37〜38)

    “そして、これは日本語というよりも日本人の特徴かもしれませんが、日本人は文字言語が大好きなんです。一般には文字言語よりも音声言語を重視する国(言語)のほうが多いんですが、日本人は明らかに文字言語を重視します。たとえば旅先で道に迷ったとき、外国人だと通りすがりの人に道を尋ねるんですね。僕自身、いろんな国でいろんな人に道を尋ねられました。ところが日本人は、道に迷ったらまず地図を見る。つまり、知らない人と話すのが苦手なんです。(略)逆に、日本語が苦手なのは「細かく分析的に言うこと」ですね。これは中国語、漢語(漢字語)のほうが得意としています。(略)和語(日本固有の言葉)で「分析」を表現しようとすると、「細かく分けて考える」みたいな、まどろっこしい表現になります。「特徴」なら「とりわけ目立つ点」といった調子です。もっとも、これは長所にもつながるもので、漢語が細かく分類している言葉でも、和語なら大きくひとまとめにできます。たとえば、世にあふれるさまざまな事象についても「もの」とか「こと」といえば、それだけでドーンとひと括りで言い表すことができる。”(P38〜39)

    “数学で学ぶのは「知識」じゃないんです。もっと根っこのところにある「数学的思考」、つまり、ものの考え方や論理の進め方などを学ぶのが、数学という学問なんですね。だから僕はいつも、数学力とは「真実を見抜く力」だと言っています。(略)つまり、世にあふれるインチキを見破り、そのウラにある真実を突きとめることができるんですよ。怪しい儲け話、インチキ宗教、詐欺、それから犯罪。これらに巻き込まれないためには、数学力って絶対に必要な力であり、自分の身を守る術なんです。”(P50〜51)

    “問題を見てもそれが数列の問題なのか、整数問題なのか、確率の問題なのか、といった「ジャンル」を見抜けないわけです。学校の小テストで「今日は数列のテストをやります」と言われたらある程度解けるのに、なにも事前情報がない模擬試験では点がとれない。だから、僕の塾では生徒たちに問題用紙を見せて、「解かなくていいから、これが『どこの範囲の問題なのか』答えなさい」という授業をやることがあります。(略)そういう「見抜く力」を鍛えることによって、数学力も伸びていくんですよ。”(P64〜65)

    “数学には、ある程度のまじめさがあれば克服できる課題と、逆にどうしても「超えられない壁」としかいいようのない課題とがあります。努力だけではどうにもならない、その人の資質やセンスが大きく絡んでくる課題です。そして、後者の代表となるのが、図形問題での「補助線が浮かぶ能力」です。図形問題では、どんな種類の参考書を読んでも、「点Aから垂直にのびる補助線を引くと……であることがわかる。よって……」といった調子で、立派な解法を見せてくれます。たしかに、これはわかったつもりになれるものです。正解を教えられると、素直に「そうか、こうなるのか」と思える。しかし、なぜ「点Aから垂直にのびる補助線」が浮かぶのか、ということはさっぱりわからないんですね。(略)それでは、どうして世にあふれる参考書は、補助線が見えるノウハウをレクチャーしてくれないのか?答えは簡単です。見える人には見える、見えない人には見えないのが、補助線であり、これは「数学的センス」としかいいようのない範疇にあるものだからです。”(P75〜76)

    “でも、ここで大切なのは「そういう壁があるんだ」という事実を知り、受け入れることです。それができてこそ、「じゃあ、どうやって克服していこうか」という対策を考えることができます。そこでちょっと、視点を変えて考えてみましょう。僕はいつも、数学には「見える力」と「詰める力」がある、と言っています。数学力と呼ばれるものの正体はこのふたつだ、と。(略)数学(算数)は、「考えることそのもの」を扱う教科です。そこに出てくる数字なんて、考えるための道具にすぎません。(略)だから、数学が嫌いな人がよく口にする「数学なんて、できなくても社会に出て困らない」というのはとんでもない間違いなんですね。”(P77〜79)

  • よのなか科には興味をもったため、即Amazonで購入。

    勉強する意味を自分のクレジットを高めるためという文にも納得。

    あとは、作文をする際、事実にとことんこだわって書くことも大切だと思う。

  • 金田一先生の愛読書が鉄道時刻表と社会科地図帳だったことに驚いた。

    藤原先生が導入した〔よのなか〕科という授業が面白そうだった。

    私の高校にはそのような授業がないので是非導入してほしい。

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