- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062145039
作品紹介・あらすじ
聴覚障害を持つ孝司と病気で頭髪を失った中山は、中学二年生。あるテニスの大会で、この二人がダブルスを組むことになった。猛練習をするが、頑固で負けず嫌いの二人は反発するばかりだ。そして、試合数日前になって中山が雲隠れをしてしまい、とうとう試合当日になってしまった。中山がコートに現れることを、孝司はひたすら信じて待つが…。ダブルスを組む孝司と中山。立ちはだかる敵よりも二人の熱い闘いから、眼が離せない!第48回講談社児童文学新人賞佳作受賞作。
感想・レビュー・書評
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表紙画がスポ魂をパロった印象で少しひいたのですが、中は至って真面目な児童文学、でした。体にハンデを持つ2人の中学生が衝突を繰り返しながらダブルスを組み、試合に臨みます。主人公の親との関わりや葛藤をもう少し深く切り込んでほしかったです。母子家庭の母=派手な化粧、のようなステレオタイプな人物描写が少し鼻につきました。聾学校の現状や様子など、余り知ることのないことが書かれていて興味深かったです。辛く厳しい現実からこの2人の少年は逃げるようにテニスに没頭していますが、今の世の中、逃げられる場所を持っているということは大事なことなのかもしれないなあと思いました。
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2007年度第48回講談社児童文学新人賞佳作受賞作。
「聴覚障害を持つ孝司と病気で頭髪を失った中山は、中学二年生。あるテニスの大会で、この二人がダブルスを組むことになった。猛練習をするが、頑固で負けず嫌いの二人は反発するばかりだ。そして、試合数日前になって中山が雲隠れをしてしまい、とうとう試合当日になってしまった。中山がコートに現れることを、孝司はひたすら信じて待つが…。ダブルスを組む孝司と中山。立ちはだかる敵よりも二人の熱い闘いから、眼が離せない!」第48回講談社児童文学新人賞佳作受賞作。 -
良本!
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良本!
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スポーツを極める人が全て人格高潔になるわけではないけれど、スポーツマンが勝利のみ追い求めているその瞬間だけは侵し難く神聖な時間なんだと思う。
その時間が、苦しみを抱えた二人の少年を通して描かれることでさらに純化されてたとえようもなくまばゆくて、ひたすら酔わされた。
悩み苦しみぶつかり、色々なものを抱えているのに多くを自分の胸にとどめたまま、最後はどこかあっさりと別れようとしているところは中学生らしく思えて、作者の巧さが見える気がする。
テニスが書かれている名作として紹介されたのだけど、テニスシーンはもちろん、小説として本当に良かった。外で読むんじゃなかった。涙が止まらなくて不審がられたよ…。 -
★3.5 図書館のヤングコーナーにあったこの本、何気なくページをめくるとテニスの話があったで、読み進めた。熱風というタイトルにふさわしい若者たちの、暑い日々。がんばれってエールを送った。
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聴覚障害の男子と、汎発型脱毛症の男子がテニスを通じて出会い、ぶつかり合いながらも理解し合い、ペアを組み試合に挑む。
試合の描写は、テニスを始めた学生が読んだら、面白いだろう。なかなかテニスの小説が無いので、もっと探してみたい。 -
82点。かなりの良作だと思います。テニス好きにすすめたい。身体障害とかいじめとかさらっとでてきますが、それを差し引いてもあまりあるテニスの楽しみ。テニスをやっている人に読んでほしい。
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主人公が難聴
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2012/04/21
自宅