千世と与一郎の関ヶ原 (100周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 40
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062152075

作品紹介・あらすじ

前田利家の娘・千世と細川忠興の嫡男・与一郎は、豊臣秀吉の仲立ちにより結婚し、仲睦まじく暮らしていた。しかし、秀吉の死後、実権を握った徳川家康は、細川家に「前田家との縁者振りを絶つよう」に命じる。忠興から千世を実家に戻すように言われた与一郎は、千世を深く愛していたため、ためらっていた。そんななか、石田三成が反家康同盟を作り、蜂起。忠興の妻・ガラシアは、三成の人質になることを拒み、自害する。天下分け目の戦いが始まった-。

感想・レビュー・書評

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  • 細川ガラシャの強さが垣間見えて楽しいけど、忠興はキツイ性格ですね。

  • 題名の意味不明。
    悪くはないが・・。

  • 佐藤さんらしい本です。

  • 細川忠興の嫡男・忠隆とその妻で前田利家の娘・千世のお話なのですが、さすがにこの二人で一冊を書くのは難しいと思われ、ほとんどが幽斎と忠興などの細川家の人々の話や時代背景に終始します。忠隆や忠興の弟・興元、忠興の次男・興秋などの運命を知るのもいいかもしれません。

    2010.04.28読了

  • 題材が面白いはずなのにあまり面白くないなぁ。
    あまりあらたな発見がないせいかな。

  • 佐藤雅美せんせいの身もふたも無い
    戦国時代劇
    主人公はだらしなく、時代も読めず
    その妻も自分勝手であるが、それほど強い
    自我があるわけでもなく、ただ周囲の流れ
    に翻弄されて・・・幸せな一生とは思えません

    与一郎の父、細川忠興は自分大好きのエゴの
    塊に描かれていますが・・・この間読んだ本
    では忠興の父、細川幽斎が嫌なやつだった

    幽斎の本も先月よんだので、三代読破(笑)

  • 豊臣から徳川へと天下人の座が移る過程で、歴史の波に翻弄された細川家の嫡男・与一郎忠隆と妻・千世(前田利家の七女)が主人公。関ヶ原の合戦の際、父・忠興の妻・ガラシャは石田三成の人質となることを拒んで死を選んだが、千世は逃げる。このことや徳川家への人質となっていた与一郎の弟・忠利が秀忠に可愛がられていたことなどから、徳川政権下での細川家の存続・繁栄を重視した忠興は忠隆を廃嫡し、家を忠利(熊本藩初代藩主)に譲る。忠隆はその後、京で文化人として名をなす。
    関ヶ原と細川家といえば、ガラシャや忠興、幽斎に光が当てられるが、忠隆に焦点を合わせたのがユニークでいい。なお、決戦場を関ヶ原としながら大垣城に兵を残した点など三成の武将としての力量不足、また、秀次処分に関して三成らの我欲を厳しく指弾している。

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著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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