天山の巫女ソニン(5) 大地の翼

著者 :
  • 講談社
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感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062155205

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ最終巻。
    巫女として落ちこぼれと判断されたソニン。
    里におりて、そこに生活する人々と触れ合い、三つの国を見て、巫女ではなく人間として成長してきたソニンが選んだ自分の道とは・・・
    クワン王子にイェラ王女、そしてイウォル王子が転機を迎えた気がします。
    特にイウォル王子は1巻から比べたら、すごく成長したなぁ…
    3人ともに影響を与えたのがソニンの存在。
    そしてそんなソニンと対となるのが、レンヒなんでしょうね。
    何にも持っていないおちこぼれ巫女が1人の普通の人間として成長し、王子・王女たちを成長させていく・・・とっても面白いシリーズだった(^^♪

  • 終わってしまいましたね…。名残惜しいような気もするのですが、児童書としては、主人公が成長したら、お話はきちんと終わるべきだと思うのです。そんな意味でも、安心して子どもたちにこのシリーズをおすすめできます。

  • 抗えない運命にもきちんと向き合い、一生懸命生きるソニンに惚れ惚れd(^_^o)
    何となく釈然としない最後だったけど、みんなハッピーエンドでよきかな、よきかな♬

  • とりあえず終わってしまった。
    外伝がでるらしいと、どこかで見たが、どこだったんだろ?
    本当だといいなー

    ソニンの成長物語。
    最後のほうに
    人間は七割が流される人間だ
    という、言葉がでてきて本当にそうだなぁと思う。
    今の日本はどうなるのだろう?
    この物語のように上手くいけばよいのにと。

  • 談話室でオススメされてたのを一気読み。
    朝鮮王朝時代?の韓国をモデルにしたような世界観のFT。
    面白かったー。終わり方も良かった。

    作者は福島県浜通りのご出身とのこと。
    一日も早い東日本の復興を。
    与えられた道を歩むのではなく、自ら道を選ぶソニンの強さを。

  • 天山を下りたソニンの仕事とは?夢見もできない普通の少女になぜ3国の王子王女たちが惹かれるのか。
    物語の結末に納得。
    読み応えがあるシリーズ。

  • イウォル王子もクワン王子も微妙な立場はまだ変わりませんが、まぁ平和で終わった、と。もっと後日談がほしかったような気もします。結局期待していた王子とソニンの恋はなかった……途中で手を取ったり頬触ったりした時は来るかなぁと思っていましたが、だめでした。くっ。
    全部を通して好きだったのはセオ。クワン王子との友情と主従の関係がぐっときました。セオは王子のためにならどんなに汚いことにでも手を染める覚悟、でも王子はそんなことは認めない。目的のために何でもする思考回路はイェラ王女に近いですが、彼の場合それは国や大きい者のためではなくクワンだけのため。大切にする相手のために手を汚せる人は憧れます。
    三巻あたりでクワン王子がセオを殴り飛ばすところが、個人的には一番の名シーンでした。確かにクワン王子はソニンを迎えたいとは思っていたけど……セオが使った手は少し反則だったみたいですね。

    面白かったです! 戦争の話が出てきますがそこまで詳しくなくても何となくわかりますし、児童書なので読みやすい。お勧めです。

  • そして最終巻。ここまで一気読みしてしまった。一人の少女の成長に絡め、三国の微妙な政治的バランスやそこの王子、王女たちの変化、成長。児童文学にしておくのはもったいない。いろいろな人によんぢただきたい。

  • 終わってしまった。
    ソニンが主人公のはずなのに、クワン王子やイェラ王女が目立っているような・・・・
    これからの4人が気になる終わり方だった。

  • 本を閉じた瞬間、「あー、終わったんだな」と長い溜め息が出た。完結とはいえ、三国の問題はまだまだ山積み。正直、続きが読みたいが、主人公がソニンである以上、一区切りとしてここで終わるのもやむなしか。出会えてよかったと思えるシリーズだった。

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著者プロフィール

1969年、福島県南相馬市生まれ。2002年、「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年、「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題・加筆した『天山の巫女ソニン1 黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回日本児童文学者協会新人賞を受賞した。「天山の巫女ソニン」シリーズ以外の著書に、『チポロ』3部作(講談社)、『羽州ものがたり』(角川書店)、『女王さまがおまちかね』(ポプラ社)、『アトリと五人の王』(中央公論新社)、『星天の兄弟』(東京創元社)がある。ペンネームは、子どものころ好きだった、雪を呼ぶといわれる初冬に飛ぶ虫の名からつけた。


「2023年 『YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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