天山の巫女ソニン(5) 大地の翼

著者 :
  • 講談社
4.20
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本棚登録 : 362
感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062155205

感想・レビュー・書評

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  • 最終巻が出ていたことをすっかり忘れていたので、前巻のあらすじとか全て忘れてしまった……失敗。
    でも、今までに比べて非常に駆け足だったような……冒頭に今までのあらすじが載っていたけれど、登場人物の紹介も一緒に載せて欲しかった。挿絵が一切ないので、彼らのイメージが湧きにくかったかな。
    菅野さんの次の作品に期待。

  • 一日で4冊いってしまった・・さすが夏休み。
    人が全面に出過ぎてるきらいはあるけど、3国の絡め方、登場人物を使い捨てにしない感じが良かったです。
    この筆者の長編をもっと読みたい。

  • 2010.05.26 図書館
    05.29 読了

  • I loved this series! I'm really sad that it's over, but I'm hoping she does some sort of continuation, even though it says that it's the final volume. I am definitely in denial that that's the last we get to hear of ソニン. I can't wait to read more from this author! Hope she comes with a new book soon!

  • あっというまに最終巻。
    相変わらず、普通なら4、5巻分になりそうな話が詰め込まれています。
    本編はともかく(あ)、ソニンに求婚の一つや二つや三つや四つあってもよさそうなのに!王子め!
    ああ、ソニンが当たり前のように美人になって戻ってきたら辛抱できずに求婚するんですね分かります。

    実はセオが好きだったり。
    「昔はけんかに勝った上に、相手の船にフナムシをぶちまけた人とは思えない」「いつの話だ?」「十六年と三ヶ月ほど前です」「忘れろ」「フナムシを集めさせられたほうは、忘れられないんですよ」
    …王子……。(腹痛い)

  • これからソニンがどんな道を選び、歩んでいくのか
    いろんな“可能性”を残した最終巻でした。
    とても面白かったです・・・!

  • 【12/9読了・初読・市立図書館】

  • 天山の巫女シリーズ【全5巻・既読】最終巻

    落ちこぼれ巫女の少女ソニンが、
    口をきくことの出来ないサイの末王子イウォルと出会い
    成長していく物語。

    人を疑う事、騙す事、負の感情や欲を知らず
    素直で前向きなソニンが、周りの環境や事件によって
    物事を吸収し成長していく事がとても面白かった。

  • 3巻で、北の強国巨山の女王イェラが登場し、
    物語はぐんと「半島の勢力情勢」みたいな感じになって
    これからどっちにひっぱって行くのかな〜?と思いながら、
    4巻、5巻と一気に読んだ。
    ソニンという一人の少女を触媒として、
    三国の若い王子・王女たちの活躍を描き、
    1巻目を読んだ時には、予想もしなかったような、
    戦争と平和、支配と統治を語る骨太な物語に育った。と思う。
    大変面白かった。

    1巻目から5巻まで、作者は、
    政治や戦争に巻き込まれる民衆の哀しさと同時に、
    偏見や感情で世論を作り安易に流される、民衆の愚かさとあやうさを描いている。
    また、ソニンは王族や支配階級の側から物事を見るだけでなく、
    市井でたくましく生きる親友ミンを通じて庶民の側にもいるため、
    特殊な生い立ちのため、冷静で謙虚なソニンの観察眼がバランスよく発揮され、
    物語の触媒としてのソニンがとてもうまく活きたと思う。

    1,2巻で感じた、ラノベではありがちな設定だけど、
    上滑りせず、真面目に淡々と取り扱っている、という印象は薄れた。
    それぞれの人物が、設定としての「キャラ」ではなく
    もっと中身のある存在になった、と感じた。

    また、1,2巻では、
    なぜソニンがそんなに人気なのか? という点が甘い気がしたが、
    4,5巻では、少しずつだがポイントを押さえた説明があり、納得できた。
    ソニンに限らず、他のメインキャラでも、
    行動や感情のポイントが、くっきり描かれるようになり、とても面白くなった。

    三国の、それぞれの若い王子と王女が、
    大変真面目に自国民の幸福、半島の平和を考えている。
    それに対するように、強権で支配する王や、
    自分の身内のことしか考えられない王妃、
    弟に嫉妬する安っぽい兄たち、
    暮らしの安楽や噂ですぐに日和見する民衆などが描かれ、
    そういう身内に対応しながら、他国とどう渡り合うかというところで、
    王子・王女たちのそれぞれが鮮やかに活躍し、
    半島の危機は回避される。

    が、しかし、一方で、
    各国内の「悪役」はぜんぜん懲らしめられずにピンピンしており、
    また、ちょっと期待した恋愛方面の目立った進展はない。
    「悪役」を「成敗」しなかったのは、
    作者の良識だと思うからまあいいんだけど、
    わかりやすくスカッとしたい読者は物足りないかも。
    恋愛方面でも、あまりに淡泊。
    それが作者のポリシーだとしても、
    淡くていいからもう少し進展があっても良かったのでは?
    (・・というのは、わたしの好みです。すみません)

    1巻目を読んだ時、グレードは4年生以上、中学生では物足りない、と思ったが、
    途中から物語が成長した感じ。
    5巻目は小学校高学年から中学生向けで、4年生ではちょっと難しいかも。
    完結してみたら、期待以上のファンタジーになってました。
    小学校・中学校におすすめです。

  • 最終巻にしなければ、もう少し深く掘り下げられたのだろうか。
    正直残念だ。
    まとめのための巻って感じで、今までの良さが全然でてない!
    最終話のダイジェストって感じだし!!
    悔しい!!クワン王子もイェラ王女もセオ(大本命★)も、もっともっと魅力的なのに!
    もったいなさすぎる!!もっと人間関係を深く書いて欲しかった!
    それか、相変わらず空気なイウォル王子を、最終巻位ものすっごく目立たせるとか。
    成長したのはわかるけど、どうも中途半端だと思う。

    あー、終わっちゃったのが寂しくて悔しい。
    今までの巻が面白かっただけに。
    あと、この人、導入が下手だと思う。
    完璧ただの説明文なので読むのが苦痛になる。

    もう続きが出ないなら(何年後かの外伝orクワン王子の外伝とか出そうだけど…)、いっそアニメ化してそこで深く掘り下げてくれないかな。
    「精霊の守り人」作成スタッフでお願いします。

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著者プロフィール

1969年、福島県南相馬市生まれ。2002年、「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年、「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題・加筆した『天山の巫女ソニン1 黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回日本児童文学者協会新人賞を受賞した。「天山の巫女ソニン」シリーズ以外の著書に、『チポロ』3部作(講談社)、『羽州ものがたり』(角川書店)、『女王さまがおまちかね』(ポプラ社)、『アトリと五人の王』(中央公論新社)、『星天の兄弟』(東京創元社)がある。ペンネームは、子どものころ好きだった、雪を呼ぶといわれる初冬に飛ぶ虫の名からつけた。


「2023年 『YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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