天山の巫女ソニン(5) 大地の翼

著者 : 菅野雪虫

• 講談社 (2009年6月27日発売)

感想・レビュー・書評

[bookrokuidさんの感想 · 2013年8月12日]

児童書だけど大人でも十分読める。各国の王子・王女達がすごく魅力的。そんな人たちに囲まれた元巫女ソニンの成長の物語。

[言音さんの感想 · 2013年7月6日]

三国どの国にも長所短所があって、どの国のやり方が正しいとも言えないから難しいな…。

テジク大臣良い人。こういう人が王様なら良いのに。

ソニンがまた天山に行くことになるとは…。
ノアは本当に良い教師。ノアの教えがあったからこそ、今のソニンがあるんだな。

憧れていた人が望みと違う事をした途端に、それだけで裏切り者扱い。人間って勝手。
成る程“七割の法則”か。

すごく面白かったけど、少し物足りないような気もする。
前王が引退したまま一度も出てこなかったのが残念。兄王子達がどんな人達なのかも知りたかった。

ソニンとイウォルの信頼関係凄い。恋愛関係に発展するのかな。(P208〜210のやり取りなんて恋人同士みたいなんだけど)

[kaobulogさんの感想 · 2013年7月6日]

勢いで５巻まで来てしまった。
おもしろかったー！高校生にも読んでもらいたいなー

[nontakechanさんの感想 · 2013年3月8日]

戦いの部分がとてもあっさりしていて、そんなに急に平和になっちゃう？とやや疑問が残りました。

しかし、その後の物語を期待させる終わり方で、いつかまた少し大人になった彼らに会いたいな、と思います。

最後の、天山でソニンの教育係だったノアさんの章が良かったです。号泣！

[もり子さんの感想 · 2012年12月1日]

児童書ですが、子どもだけに読ませるのは勿体無い。

旅に出たソニンが、帰ってきた後の話も読みたい…けど、想像の余地も欲しいし、これくらいの終わり方でいいのかな、とも思う。

[calさんの感想 · 2012年6月13日]

終わり方にホッとしました。さあ、外伝を読まなくては。

[crambonbonさんの感想 · 2012年1月31日]

2012.1.31〜2.1
最終巻。これまで読んできた、まとめみたいなものだけれど、それぞれのキャラも際立ち、成長し、思い入れもでてきて、とても良かった。結婚して終わりかな？という安易な発想とは違う、続きのあるような終わり方で、今後を想像することも楽しい終わり方でとても良かった。このシリーズは一気に読めて、面白い。5年の後半くらいから読めるかな。

[こはるさんの感想 · 2012年1月24日]

落ちこぼれの巫女ソニン。

成長したなあ。

終わっちゃって寂しい。

[げこがこさんの感想 · 2011年11月20日]

遂に最終巻となってしまいました。
ソニンの新しい旅立ち、３国の王子たち、王女の今後の生き方が感じられました。
運命に選ばれるのではなく、自分で選びとった運命を生きていく、巫女のノアの締めのことばがこの話をまとめてくれましたね。
久しぶりに夢中になって読んだ本でしたね。
菅野さんの今後に超期待です。

[kokkomameさんの感想 · 2011年10月28日]

ついに最終巻。
江南のクワン王子、巨山のイェラ王女はそれぞれ、苦しい立場ではあったが、確実に民や臣下たちから信頼を得るようになっていた。また、イウォル王子も江南や巨山の情報をよく知り、よく動き働き、パロル王の助けとなっていた。
そして、巨山が動き出した。江南と沙維との国境近くで両軍の小競り合いがあり、真相を突き詰めてゆくと、巨山がしくんだものだった。紛争は小さなもので終わったが、江南は巨山からの盟約をのむことになる。クワン王子は、巨山が沙維を侵略する戦争に巻き込まれる危険を感じ、反対するも、逆に王宮からも民たちからも孤立してしまう。
いよいよ、沙維も危うしとなり、パロル王は民を早めに避難させはじめる。また、イウォル王子らの助けによって、クワン王子は沙維にやってきた。
巨山の戦いの最前線にはイェラ王女がいた。しかし、父王の統治の仕方に疑問をもっていたイェラは、巨山の王女でありながら、心はソニンたちに近い。イェラ王女は父王の怒りにふれ、永久凍土に送られることとなる・・・寸前、江南がねがえり、巨山は兵を引くこととなった。
平和が訪れ、ソニンはある決意をする。イウォル王子の元を離れ、新しく広い知識にふれるため、学びの旅に出るのだ。そしてまた、王子に諸国のことを話しするのだ・・・。

著者プロフィール

1969年、福島県南相馬市生まれ。2002年、「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年、「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題・加筆した『天山の巫女ソニン1 黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回日本児童文学者協会新人賞を受賞した。「天山の巫女ソニン」シリーズ以外の著書に、『チポロ』3部作（講談社）、『羽州ものがたり』（角川書店）、『女王さまがおまちかね』（ポプラ社）、『アトリと五人の王』（中央公論新社）、『星天の兄弟』（東京創元社）がある。ペンネームは、子どものころ好きだった、雪を呼ぶといわれる初冬に飛ぶ虫の名からつけた。


「2023年 『YA！ジェンダーフリーアンソロジー　TRUE　Colors』 で使われていた紹介文から引用しています。」