アナザー修学旅行

著者 :
  • 講談社
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062162906

感想・レビュー・書評

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  • それぞれの事情で、修学旅行に「行けない」中3男女7人の物語。
    毎日、中学生を相手にした仕事の者から言えば、行動は十分ありうる。口調も半分リアルで半分創作。実際、本当にこんな感じですよ、今時の中学生って。
    あくまで「大人」から見て、なので、違う(知らない)ところも多々あると思うけど。

    でも、キャラ設定はリアルじゃない方が多過ぎるかな。
    だから、面白さが半減した気がする。

  • それぞれの理由で修学旅行に行けなかった/行かなかった中学生達の三日間。
    全員それなりに進路や人間関係に悩んでいる事は窺えますし自分も当時は色々一杯一杯だったのは分かってるけど、青春だなあ! と。
    修学旅行には不参加でも何かしらの思い出は出来るもんです。あるいは他の多くの同級生の知らない経験の方が面白い経験と呼べるかも知れません。
    学校って奴は、全員参加こそが最高に素晴らしくて何より正しい事だと信じてるらしいけどな。

  • 修学旅行、ではなく、修学旅行へ行けないサイドの少年少女たちを描いた作品。設定やキャラクターが若干リアリティに欠ける気もするが、思考や行動が「中学生」という生き物を見事に描き出している。
    修学旅行という大切になるだろう思い出を学校で過ごさなければならない虚しさ、それをそこかしこに匂わせながらも、こちらまで思わず「学校に残ってたら楽しかったかもしれない!」と思ってしまうような青春がぎゅっと詰まっている。

  • 修学旅行にいけなかった中学生の過ごした
    普段とは違う学校の時間。

  • 修学旅行に事情があって行けなかった中学生たちは、普段どおり学校に行かなくてはならない。そこで起こった3日間。

  • いろいろな事情で修学旅行に行けなかった6人と1人。何でもない3ヶ間、何となく縮まって行く距離感の絶妙な感じが、たわいもない会話によく表れている。がむしゃらさやひたむきさなんてないけど、今時の中学生の感じがよく出ていると思う。

  • 修学旅行に行けなかった中学生男女7人が受けた代替授業の3日間を描いた長編です。クラスも違って仲良くもない7人がいたずらしたり団結したりするだけのストーリーなのですがなんだかほろりとしました。修学旅行に行けなかった生徒たちの、もしかしたら行った人より素敵な思い出ができたヒミツの修学旅行のお話です。

  • 日経新聞の書評欄に出ていて気になったので読んでみました。
    修学旅行にいけなかった中学生たちのお話だけど、それほど重苦しくなく、ほんわかとした良い感じで話が進んでいく感じでした。
    登場人物に嫌な人が出てこないのもよかったです。

  • 修学旅行に行けないなんて、そんな寂しいことはない。
    でも、こんな楽しい毎日を過ごせるなら、ちょっといいかも。

    毎年、修学旅行不参加の生徒をお預かりしているけど、その子たちに読ませたいなぁ。

  • いろんな理由で修学旅行に行けなかった中学3年の生徒たち。
    テンポ良く飽きる事なく読めた。

    地球は自分を中心に回っていると思っていたバカ子のあたしは、ここに出て来る子たちを見て、共感したり、羨ましいと感じたりしながら、どんどん物語に引き込まれて行った。
    成長してないな、あたし。

    図書館の児童書コーナーにあったから、読むのを躊躇したけれど、読んでよかった。

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著者プロフィール

有沢佳映…・1974年生まれ、昭和女子大学短期大学部卒業。群馬県在住。『アナザー修学旅行』で第50回講談社児童文学新人賞を受賞。『かさねちゃんにきいてみな』で第24回椋鳩十児童文学賞、第47回日本児童文学者協会新人賞受賞。

「2020年 『お庭番デイズ  逢沢学園女子寮日記 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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