首長パンチ--最年少市長GABBA奮戦記

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062166768

感想・レビュー・書評

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  • 最高!最高!
    むちゃくちゃ面白かった。

  • 1/130807

  • 面白かった。もっと尖った人なのかと思っていたが、意外とすっとぼけた人ですね。実は意外とワキが甘い。鈍感力の強い人。

    田舎に行けば行くほど既得権を持ってる人がいるから大変だろう。「市民のため」にどうするべきか誰にでも明確な案件でも、それが「自分のため」でない人たちに足を引っ張られるのだな。

    「職業選択の候補に市長や町長というのを考えたらどうか」というようなことを言っているが、そんな気軽には考えられないよな。普通。この辺、民間人校長第一号の元リクルートの藤原さんと似てる。

    こういう何でも「やってみれば」と言ってくれる長が上にいるとやる気出るよな。こういう仕事の進め方させてくれるのはいい。それかやっぱ自分がトップで意思決定しながらやっていけるのがいい。

    選挙に対する姿勢が変わる(投票する側として)。福岡市の高島市長はどうだろう?ちゃんとやってんのかな?

  • 今何かと話題の武雄市の樋渡市長のお話。
    スピード感とストレートな表現で一気に読めちゃう作品。
    内容は良い意味でKYな樋渡市長が既存の行政機関と戦い奮闘するといったもので、読んだ感想は痛快の一言。
    是非続編が読みたいと思った。

  • あっという間に読んでしまった。
    先のことを考えてるんだか、考えてないんだか。
    とにかく市民のために、考えながら動く市長。

    (細かく記されてはないけど)市長よりも大きな器で支え続けた奥さん。
    樋渡市長の活動の原点ともいえる、沖縄の話から市長1期目の終了までを記した、超感動のドキュメント。

  • 今をときめく佐賀県は武雄市の樋渡市長の自伝。
    前に人にすすめられたことを思い出して借りてみたがこれが大正解!政治家だから多少は誇張があるとは思うが、生々しいやりとりと共に小説のような自伝が描かれていてテンポよく読めました。
    職業柄、共感するところもあったり、自分のやりかたを反省したりと、学ぶことが多かった。引用に記載したところは、しっかりと反芻していきたいと思う。
    しかし、「当事者である看護師さんたちにさえ、僕の政策も古庄さんの主張もまったく伝わってない。」というような状況では、なにが選挙を左右するんですかね。容姿はあるんでしょうが。現職であれば、自治体の雰囲気とかそういうばくっとした印象はあるんでしょうけど、新人だったらどうすんだと。だから「若さ」とか「女性」とかいうフレーズになるんでしょうね。難しいな~

    あと蔦屋との連携で情報公開だといろいろ批判を受けてるけど、とりあえず「議論することはよいこと」という認識はみんな持つべき。それっぽい人の主張を鵜呑みにして一方的に批判するのはよくないよ。

  • 2012 6/16読了。借りて読んだ。
    図書館×CCCで業界でも話題の武雄市長、樋渡氏の自伝エッセイ。
    氏の目線で書かれていることなのでいろいろ差っ引かねばならないのは当然として、議会重視とか業界関係者への疑念とかなんか色々わかる気はする。
    ただ首長の方は首長の方で、ここに書かれているままの(p.82:たとえ罵倒されても、無視されるよりはよほどいいではないか。人が人を傷つける最悪の方法は、相手が何を言っても徹底的に無視することだ。仮にそれがどんなにひどい言葉であったとしても、無視ではなく声をかけてもらっているのだから、それを喜ぼう)態度をweb上でも継続していれば、無駄な炎上はしないような。
    高木先生への言動とか擁護し得ないものもあったわけだし。
    みんな仲良うせなあかんよ。

  • ではどう書けばよいのか、と言われると対案は出ませんが、医師会に言及する部分の書きぶりが、私の趣味とは異なっていました。医師会と対立している原因が「わかりやすすぎる」というかなんというか。
    自分の価値観でその人が為した理由を測れないときには、「利権」で解釈するのがわかりやすくて簡単ですが、また、実際にそういうこともあるのかも知れませんが、その人が為した結果を合理的に受け入れられれば幸せになれるのになと、思いました。
    でもたぶん、100のものを、80と20に分けて20を与えられ、0だったのに20も受け取れるんだから20で我慢しろと言われたら、受け入れられないんでしょうね、人は。

  • 図書館で借りて読んだ。
    武雄市の樋渡市長の自叙伝。

    樋渡さんは総務庁でばりばり働いていたが失言により左遷し、沖縄に飛ばされてしまう。しかし、沖縄で地元のひとたちと対話したり街づくりに問題意識を持つようになった経験から、中央に戻ったあとも日に日に「地方自治体で人と向き合った仕事をしたい」と考えるようになり…、というところからこのお話は始まる。

    その後大阪高槻市へ出向していろいろ改革をしたこと、武雄市の市長選に出ることになったこと、市長選になってからのいろいろな取り組みを自身の思い出を振り返るようにして進行していく。

    樋渡さんが市長になってからの一番の山場は市民病院の民間移譲問題。
    市民病院は経営が悪化しており、このままでは近い将来武雄市の財政を破綻させる「ガン」になりつつあるという。

    この問題を解決するために樋渡市長頑張る!しかし立ちはだかる地元の名士!医師会!元市役所職員!議員たち!

    蠢く思惑!裏切りにつぐ裏切り!そしてとうとうリコールからの再選挙!
    どうなる緊急医療!どうなる樋渡氏!

    だいたいこんな感じです。
    キャッチコピーによると”ダメダメ日本を元気にする、愛と感動のノンストップ冒険物語”。

    物語なので、読み物としてはとても面白いです。
    まちづくりというとても複雑なテーマに取りくんでいますが、この物語のなかでは、テーマに関する問題や敵対の構図がとてもスッキリに描かれているので、すいすいとあまり深く考えずに読むことが出来ます。

    そういう本ですので、武雄市のまちづくりや、政策について多面的に知りたいときはやはり新聞などを参照する必要があると思います。

    樋渡市長の行動基準や理念がどのような経歴から培われたのか知りたいときや、なんか勢いのある読み物を読んで元気を出したいときにはとても良い本だと思います。

  • 改めて政治の世界の怖さを認識した一冊。

    パンドラの箱を開けることを恐れないこと。別の本で読んだことだが、『恐怖がなかったら、どう行動するか』。

    それを行動のベースにしたいと感じる。

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著者プロフィール

樋渡社中CEO/前佐賀県武雄市長
1969年生まれ。東京大学経済学部卒業後、総務庁(現総務省)入庁。総務省大臣官房秘書課課長補佐を最後に同省を退職。2006年佐賀県武雄市長選に立候補、当時史上最年少の36歳で当選。8年8カ月の在職中に、市民病院の民営化、図書館の民間委託、官民一体型の教育など、革新的な政策で注目を集める。2014年12月辞任、佐賀県知事選に立候補したものの落選。2015年2月、まちづくり会社・樋渡社中を立ち上げる。

「2015年 『PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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