峠うどん物語(上)

著者 :
  • 講談社
3.78
  • (65)
  • (131)
  • (100)
  • (15)
  • (1)
本棚登録 : 747
感想 : 120
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062169974

作品紹介・あらすじ

中学二年生のよっちゃんは、祖父母が営むうどん屋『峠うどん』を手伝っていた。『峠うどん』のお手伝いが、わたしは好きだ。どこが。どんなふうに。自分でも知りたいから、こんなに必死に、汗だくになってバス停まで走っているのだ。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん。そして『峠うどん』の暖簾をくぐるたくさんの人たちが教えてくれる、命についてのこと-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  関わりのある人の死。勿論、悲しくて、切ない。そして前を向く。
     わかることはいいことだが、わからない方が大事なことだってある。
     涙なくしては語れない、義理と人情の物語。あの人との別れ。①そこまで親しくなかった友達。②子どもの頃いたシェーのおじさん。③やんちゃだった自分を理解してくれた先生。④霊柩車の運転手と元妻⑤ひいおばあちゃんの葬式。
     この作者の作品は泣ける。

  • タイトルに惹かれて…。うどん食べたくなりました。読みやすい。

  • 重松さんらしい話ですね。峠のうどん屋の前に市民斎場ができて…主人公は中学生の女の子。

  • よしこちゃんとおばあちゃんのしみじみとした話、下巻が楽しみ!

  • 久しぶりの重松さん。とりあえず上巻。やはりうまい。感動ポイントを見透かされてる感が毎回はなじらむのだが、それを覚悟して読んで、そして面白かった。下巻はそのうちに。

  • うどん屋。中学生。葬儀場。死。家族。団地。
    祖父母の店を手伝う淑子。死者との微妙な距離、やるせない想いを抱えた人たちが寄って行き、なじみになることはないうどん屋での日々。

  • やるせなさや悔しさ、やりきれない思いを背負った人間のみが暖簾をくぐるうどん屋「峠うどん」は、それまで、長い間「長寿庵」として愛されてきたが数年前道路を挟んだ対面に斎場が出来、大きく客筋が変わった為、屋号を改めたのだった。
    高校受験の迫る主人公・淑子は、そんな「峠うどん」を営む祖父母の手伝いを通じて、人生の終焉を飾るセレモニーと、それを見送る人々の人間模様を目の当たりし、人間の「死」そして「生」について学んで行く。

    ⚪︎第一章「かけ、のち月見 」4
    淑子の父・和也と、友人・大友君。それぞれが経験する「別れ」。
    ばあちゃんの「そういう人ばっかりだから、お酒がたくさん出るよって言ってんの」は、子供にはわからんやろうねぇ。

    ⚪︎第ニ章「二丁目時代」3.8
    母・佐智子の貧しかった幼少期。シェーのおじさん。

    ⚪︎第三章「贈る言葉」4.2
    淑子のこだわり方、とても素敵だ。

    ⚪︎第四章「とくさんの花道」4.2
    「愛」そして「優しさ」のか・た・ち。
    漢のケジメの付け方。

    ⚪︎第五章「メメモン」3.8
    ひいおばあちゃんの死。
    受けとめ方に戸惑う小学生・ミヤちゃん。

  • こんなに良い話とは思いもしませんでした。
    後半に続きます!

  • 最近みつけたお気に入りの場所にあった本

    2章までしか読めてないけど
    続きも読みたいけど
    日曜日が休み・・・  図書館かな?

  • 電車で読んでいて、ホロリとしてしまう。うまい書き手だなぁ

全120件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

重松清の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×