- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062169974
作品紹介・あらすじ
中学二年生のよっちゃんは、祖父母が営むうどん屋『峠うどん』を手伝っていた。『峠うどん』のお手伝いが、わたしは好きだ。どこが。どんなふうに。自分でも知りたいから、こんなに必死に、汗だくになってバス停まで走っているのだ。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん。そして『峠うどん』の暖簾をくぐるたくさんの人たちが教えてくれる、命についてのこと-。
感想・レビュー・書評
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関わりのある人の死。勿論、悲しくて、切ない。そして前を向く。
わかることはいいことだが、わからない方が大事なことだってある。
涙なくしては語れない、義理と人情の物語。あの人との別れ。①そこまで親しくなかった友達。②子どもの頃いたシェーのおじさん。③やんちゃだった自分を理解してくれた先生。④霊柩車の運転手と元妻⑤ひいおばあちゃんの葬式。
この作者の作品は泣ける。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルに惹かれて…。うどん食べたくなりました。読みやすい。
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重松さんらしい話ですね。峠のうどん屋の前に市民斎場ができて…主人公は中学生の女の子。
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よしこちゃんとおばあちゃんのしみじみとした話、下巻が楽しみ!
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久しぶりの重松さん。とりあえず上巻。やはりうまい。感動ポイントを見透かされてる感が毎回はなじらむのだが、それを覚悟して読んで、そして面白かった。下巻はそのうちに。
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やるせなさや悔しさ、やりきれない思いを背負った人間のみが暖簾をくぐるうどん屋「峠うどん」は、それまで、長い間「長寿庵」として愛されてきたが数年前道路を挟んだ対面に斎場が出来、大きく客筋が変わった為、屋号を改めたのだった。
高校受験の迫る主人公・淑子は、そんな「峠うどん」を営む祖父母の手伝いを通じて、人生の終焉を飾るセレモニーと、それを見送る人々の人間模様を目の当たりし、人間の「死」そして「生」について学んで行く。
⚪︎第一章「かけ、のち月見 」4
淑子の父・和也と、友人・大友君。それぞれが経験する「別れ」。
ばあちゃんの「そういう人ばっかりだから、お酒がたくさん出るよって言ってんの」は、子供にはわからんやろうねぇ。
⚪︎第ニ章「二丁目時代」3.8
母・佐智子の貧しかった幼少期。シェーのおじさん。
⚪︎第三章「贈る言葉」4.2
淑子のこだわり方、とても素敵だ。
⚪︎第四章「とくさんの花道」4.2
「愛」そして「優しさ」のか・た・ち。
漢のケジメの付け方。
⚪︎第五章「メメモン」3.8
ひいおばあちゃんの死。
受けとめ方に戸惑う小学生・ミヤちゃん。
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こんなに良い話とは思いもしませんでした。
後半に続きます! -
最近みつけたお気に入りの場所にあった本
2章までしか読めてないけど
続きも読みたいけど
日曜日が休み・・・ 図書館かな? -
電車で読んでいて、ホロリとしてしまう。うまい書き手だなぁ