日本中枢の崩壊

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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062170741

作品紹介・あらすじ

福島原発メルトダウンは必然だった…政府閉鎖すら起こる2013年の悪夢とは!?家族の生命を守るため、全日本人必読の書。「日本の裏支配者が誰か教えよう」。経産省の現役幹部が実名で証言。

感想・レビュー・書評

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  • 経産省の出先の実態(地方の国家公務員?)


    ●県庁にも対抗できない経済産業局 p129
    ・ブロックごとに設置されている九箇所の経産局には、平均的に200名前後が働いている

    ・担当業種の情報を得るために真っ先にすることは、県庁での情報収集

    ・ある局の職員の嘆き
    「どこの県も海外に人を送っているのに、うちは去年も今年も海外出張費はゼロ。予算がない。これじゃあ、到底、県には太刀打ちできません。

  • 原発事故をメイン題材に官僚の思考方法、政治家との関係、組織の問題、公務員法の問題点などに現役官僚としての考察、批判を記載した内容。

    この世界を知らないと実情が分かり参考になるが、主観的と思われる内容もあったため、逆の立場の人間の見解も聞いてみたい。

  • まずは、これだけの本を実名で書いた勇気を讃えなければならない。
    これだけで、五つ星。

    自分は官僚の方々とのお付き合いも多いので、その生態については分かっているつもりではあったけれど、やはり驚くこと多数。

    特に驚いたのは、財務省の国税庁を通じた支配。恣意的な操作はもちろん、ダブルバインド状態を創り出すという意味において賢い統治方法だ。

    しかし、こういうのって陰謀説と紙一重なので、本当に嫌だ。

    惜しむらくは、農業政策等、大まかな方向性は間違っていないものの、やはり経済メカニズムへの過信がある。
    社会というものへの眼差しが弱いか。

    ともあれ、多くの人に読まれることを期待したい。

  • 古賀さんは

    ① 永田町と霞が関の機能障害と機能不全を事例を挙げて解き明かし
    ② いかに民主党政権が官僚、とくに財務省に取り込まれていったか
    ③ 首相がリーダーシップをとれば変えることができる例を、橋本政権、小泉政権を事例に説明
    ④ とはいえ、規制勢力、利権勢力と闘いを挑むのは並みの胆力と技術ではできない
    ⑤ そんな中で古賀さんはいかに敗れていったか。

    という軸で書いています。そのうえで最後に古賀さんなりに日本をよくする提案をいくつもしています。

    強大な権力と敗れた人が、なんでこんな提案を残すんだろう?って考えたのですが、古賀さんは真の日本のために働く強力なリーダー、首相の誕生を期待して、その未来の首相に託すためにこの提案を書いたんじゃないかなって思いました。

    失敗のできる社会
    やり直しの聞く社会

    2011年5月という震災から2か月後に上梓された本書。古賀さんは、震災よりも破壊力の大きい未曽有の危機が日本に迫っているといいます。そうなんでしょうね。

    古賀さんは経済産業省の官僚として行政の仕組みのエキスパート。日本を変革するにはこうした志をもった行政のエキスパートは絶対に必要。

    ただ、リーダーは官僚ではいけない。あらゆるリソースを説得できる、反対があってもひるまずリスクをとって進めるようなリーダ―が必要なんだと思いました。

    ーー
    組織で働く人という観点で読むと、

    能力のある人であっても

    判断して進めていく権限を与えられない
    上司が認めない
    活躍する場を与えられない

    の3つが起こればやはりモチベーションを失ってしまう。

    この3つは働く人にとって本当に必要なことだとあらためて思いました。

  • 978-4-06-217074-1 381p 2011.7.7 6刷

  • 元経済産業省の古賀さん、GE時代の藤森社長に会って話をしたエピソードもあった。OJT、幹部候補生の話。図書館で借りた本はP246まで。

  • 2011年の著作物ということで、ちょっと既知の部分もありましたが、東電の話しは参考になります。

  • 進化論


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     を今朝、読み始めました。


    「日本の裏支配者が誰か教えよう」

     「政府閉鎖すら起こる2013年の悪夢とは!?」

     「家族の生命を守るため、全日本人必読の書」


    さらに、

    「現役の経産省幹部が実名で証言」

     という刺激的な文字が帯に躍っており、
     おそるおそる、読み始めたのですが、、、

     そのまま一気に読み終えてしまいました。



    ■実名がバンバン登場する繊細な内容でもあり、
     いろいろ思うところもありましたが、

     私は評論家でもなければ、政治の専門家でも
     ないので、ここで所感を述べるのは控えておきます、、

  • 読みかけたけど、欺瞞と宣伝の匂いが強くて、途中放棄。
    こういう俺が俺がの本はどうも苦手

  • 思いは何となく分かるが読みづらい。

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著者プロフィール

1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。産業再生機構執行役員、経済産業政策課長、中小企業庁経営支援部長などを歴任。2008年、国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に就任し、急進的な改革を次々と提議。09年末に経済産業省大臣官房付とされるも、11年4月には日本ではじめて東京電力の破綻処理策を提起した。その後、退職勧奨を受け同年9月に辞職。著書・メルマガを通じ活発に提言を続けている。『官邸の暴走』(KADOKAWA)、『日本を壊した霞が関の弱い人たち』(集英社)など著書の累計発行部数は100万部を超える。自身が企画・プロデュースし、本書が原案となったドキュメンタリー映画『妖怪の孫』が2023年3月に公開され、大きな話題を呼んだ。





「2023年 『分断と凋落の日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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