- Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062171977
作品紹介・あらすじ
浅草・酉の市でイカサマ賭博に巻き込まれた、脚本家の「おれ」。まるでサイコロの目に導かれるように、流れ流され辿り着いた先は、地方のさびれた温泉街。「おれ」はなぜか、そこのひなびたヌード劇場で前説をする羽目になってしまう-。三味線弾きのルリ婆さんと、その孫のリッちゃん、現実感のないまま三人での奇妙な共同生活が続いてゆくが…。パフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」で活躍中の新鋭が描く、平成"チンチロリン"放浪記。第145回芥川賞候補作。
感想・レビュー・書評
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私の好みには合わなかった。面白くなくて読み進めるのが単純にキツい。興味ない古い邦画を授業中にムリクリ見させられたような印象しか持てない。すみません。
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浅草・酉の市でイカサマ賭博に巻き込まれた、脚本家の「おれ」。流され辿り着いたのは、地方のさびれた温泉街。「おれ」はなぜか、そこのヌード劇場で前説をする羽目に…。表題作ほか全2作品を収録。
2011年、作者2度目の芥川賞候補作。表題作は例によって「しょーもない」男とクセのある登場人物たちの織り成す話。読みだすと止まらないのはおそらく文体のリズム感のせいなのだろう。
(B) -
芥川賞候補作ということで読んでみたが、まったく題材も設定も登場人物もだめ、受け付けなかった。
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修羅場・山場をいくつも乗り越えてきた
めちゃくちゃで適当でだらしない人々。
世の中を形作ってるのは
正義や真実や美しいものだけじゃないよね。
(ト) -
根拠なきポジティブ思考
「なんとかなるさ」のいきあたりばったり路線でも
みんな幸せになれる
ラヴ&ピースを信じてネ
……そんなお人よしが夢を見た時代もあったのだ
昔の話だ
オウムの連中がそれを台無しにした、とは必ずしも言い切れまい
もともと、世間はそんなに甘いもんじゃなかったんだ
筋肉少女帯の「サンフランシスコ10イヤーズアフター」の世界である
リッちゃんというひとりの天才ダンサーが
あのころの、世紀末アングラ芸能の空気感を
2011年に接続する
そんなイメージ
そんなことが可能なのだろうか?
うーむ -
流されるままサイコロは転がり続け結局は目が出ない。流れに身を任せ自然体に生きていく。まことに羨ましい生き方を再び追体験させてもらった。死さえも恐れることのない、とるに足らないことのようにさえ思える。無理矢理サイコロの目を出す必要はないのだ。
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嫌な展開になりそうと覚悟すると、スルリとスマートに話が進む。心地よかった。
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あくまでも受け身だ。
受け身で流されながら生きていく主人公の枠のない人生がよい。
作中に登場する人々のキャラクターが濃いのも良い。
舞台となる浅草や鬼怒川や熱海を思わせる温泉地のうらびれた街、ドロドロとした濃度の濃い街も良い。 -
おかしな人がたくさんでてくる。
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設定古いので読みづらくまたなにを言いたいのかまったくわからない