クロックワークスリー マコーリー公園の秘密と三つの宝物

  • 講談社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (514ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062174107

感想・レビュー・書評

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  • 2023.09.11
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  • バイオリン弾きの少年ジュゼッペ、時計職人のフレデリック、メイドのハンナ。
    三人の出来事が繋がっていって、それぞれに影響を与えていくのが楽しかった!
    章ごとに視点は変わるけれど、時間軸は同じように進んでいるから混乱することもなくサックリ読めました。

  •  波止場で緑色のバイオリンを拾った大道芸人のジュゼッペは、故郷イタリアに帰るための船賃をこっそり貯めようとしていた。孤児で時計職人の弟子フレデリックは、一人前の時計職人をめざし「自動人形(オートマタ)」を製作中。父が病気でホテルでメイドとして働いていたハンナは、ホテルの客ポメロイ夫人の付き人になるが…。10代前半の3人の少年少女の物語。舞台は昔のアメリカ。
     タイトルがいまいちよく理解できてなかった。「クロックワーク」=時計仕掛けという意味らしい。サブタイトル「マコーリー公園の秘密と三つの宝物」がしめすように、彼らの暮らす町にはある秘密があり、知恵をめぐらし宝物を探す場面も。中学生~かな。

  • 結構な厚みですが、面白かったです。

    3人の子どもたちが協力し合い、幸せを掴もうとする物語。

    フレデリックの師、素敵な大人だなぁ。

  • 19世紀末のアメリカ東部の港町

    大道芸人のジュゼッペ(11歳)
    時計職人のフレデリック(13?)
    ホテルのメイドのハンナ(12歳)

    三者がそれぞれの宝物(夢)を追いながら、やがては助け合い支え合う仲間となりひとつの物語を織り上げる。

    貧困と富裕、市街地と原生林、過去と未来などのように両極端に異質なもの同士の間を、文字通り辺境人と言われる子どもと大人の間の彼らの生きる姿こそが「物語」。

    ひとつひとつのパーツが 見事に組み上げられ、スピーディーに展開する物語の流れに釘付けとなる。

    505ページも 少しも苦にならない。
     
    続編への期待も大。

  • すべての機械がばねと歯車で動いていた頃、子供に平穏な日々は保障されていなかった。
    父が倒れて一家の生計を担うべくホテルで働くハンナ、親に売られて大道芸人として稼ぎのすべてを巻き上げられる毎日のジュゼッペ。孤児院から引き取られて時計職人の修行をするフレデリック。
    街中ですれ違った3人が、引き寄せあうように中心に集まっていく。そこにあるのはバイオリンのメロディーと、奇妙な機械。

    敵がいっぱいの中で3人がどうなってしまうのかが気になって、一気に読めてしまいます。小学校高学年くらいから。

     

  • 3人の行く末をハラハラどきどきで読みました。ちょっぴり不思議な物語だけど心温まりました。

  • 大道芸で雇い主に収める日銭を稼ぐバイオリン弾きの少年・ジュゼッペ。
    孤児院から引き取られた時計職人の弟子・フレデリック。
    倒れた父親に代わり、家族を養うために働くホテルのメイド・ハンナ。
    この同じ町でまったく違う生活を送る3人が、この物語の主人公たちです。

    1章ごとに3人の主人公それぞれの視点から物語が展開します。
    最初は赤の他人だった3人に少しずつ接点が生まれ、友情が芽生え、それぞれの目的のために協力して活躍する様子に引き込まれます。

    19世紀のアメリカが舞台の物語なのですが、登場するアイテムも面白いのです!
    アルベルトゥス・マグヌスの作成した自動人形の頭部や解析機関…などなど。
    "機械仕掛け"と聞いて好奇心を刺激されてしまうのは私だけではないはず。
    さまざまな脇役たちも相まって、物語がだんだん1つに織り上げられていく様子から目が離せなくなっていました。

    本書が著者のデビュー作なのだそう。
    ぜひ次の作品も読んでみたい海外の児童文学作家さんです。

  • 『物語』


    って感じ。
    訳者あとがきにもありますが、物語に必要な要素が全部入ってて、それぞれが大袈裟過ぎず程よいです。


    成長する三人ともに好感がもてました。

著者プロフィール

Matthew Kirby
米国ユタ州在住。スクールカウンセラーをするかたわら、執筆にはげむ。これがデビュー作となる。

「2011年 『クロックワークスリー マコーリー公園の秘密と三つの宝物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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