- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062177788
作品紹介・あらすじ
さまざまな人間・家族と関わった秋田犬・五郎丸の奇縁の一生。人と犬の関係を見つめ直す書き下ろし連作短篇集。
感想・レビュー・書評
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五郎丸という白い秋田犬の飼い主たちの物語。意外に犬は何もしない。
いや~久しぶりにダメ小説に当たりました。
「木に竹を継ぐ」という言葉が有りますが、木に竹を接いでその先にまた木を継いで・・・・。
犬を手放すことを息子に言えずにズルズル引き延ばすダメ親父が、引越しの前日に行き詰まりビールを手にして「アルコールに逃げるなんて卑怯だ」なんて改心したように言い出す。夫婦の会話もぐちゃぐちゃだし。とにかく人物像が揺れまくって定まらない。
最後に何とかなるかと、放りだしたくなるのを我慢して最後まで流し読みしたけど、結局印象は変わらず。
高評価の人が多いのですが、私としては全くダメでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文学
犬 -
一匹の秋田犬をめぐって繰り広げられる飼い主たちのドラマを綴った連作集。犬のしぐさが目に浮かぶように描かれ、物言わぬ彼の気持ちが心に響いてくる。エピローグに記された老人の心情吐露がやや冗長に思えたが、生を紡ぐことへの思いをはせながら穏やかな読後感を味わえる。
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釣りが出てこない三浦明博です。
何かを感じてしまう秋田犬の五郎丸。
犬は大好きです、自分は。
何か重力というか導いてしまう秋田犬五郎丸。
初っ端から死んでしまいますが、濃いです。
基本犬で4つ星になってしまうかも?ハートウォーミングにもなっております。 -
秋田犬五郎丸が静かに生きて、一生を終えるまでの物語。五郎丸に焦点があたっているわけではなく、五郎丸と関わりあって生きた人々の人生にどのように五郎丸がかかわってきたかが、いくつかの短編小説となってまとめられ、すべての短編を読むと五郎丸の一生が浮かび上がってくる。
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ただの動物小説じゃなく、秋田犬五郎丸の生涯を遡って、彼に関わった人たちを描いていく、構成が面白い。
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一匹の秋田犬と、彼に関わった人々との物語。最初はちょっと地味でなかなかしんどいんですけど、読み進むうちにヒートアップして最後はほっこり。ただ、本編の時系列を入れ替えるという構成の必要性には疑問を感じました。