0番目の事件簿

制作 : メフィスト編集部 
  • 講談社
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本棚登録 : 278
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062180788

感想・レビュー・書評

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  • ミステリ作家の、デビュー前の作品を集めた短編集。
    …とはいえ、せめて出版に耐えうるような、ほぼデビューに近いレベルのものだけなのだろうと思っていたら、意外とそうでもなくびっくりしました。
    誰かのあとがきにもあったような気がしますが、稚拙ながらもパワーが飛び出してくる、いろんな意味でプロの作品とは違う作品群から始まっており、すごくびっくりしました。

    その分、後半にいくにつれだんだん文章が整い、構成がまとまり、でもやっぱりどこかほつれがみえる感じになってくるのは、何の傾向なのでしょうか。
    すごく面白い!とはならないけど、こういう作品もあるよね、という内容に。

    作品として、やっぱり傑作!というわけではないのですが、読んだことを後悔させない、不思議な作品集でした。

  • それぞれの作者のファンなら楽しめるね、っていう程度

  • それぞれがあとがきで書いているように、クオリティーが低いかな。
    でも、それがこの本のコンセプトだし、大体の作風が変わってないって知ることも出来たし、それなりに楽しく読めた。
    どちらかというと、執筆事情を書いたエッセイの方が面白かったかも。

    初野さんの話はゾッとした。

  • デビュー前の習作アンソロジー~有栖川有栖(1959同大)「蒼ざめた星」京都郊外の崖の上で殺された男は何故顔だけ二度も轢かれたか:法月綸太郎(1964京大)「殺人パントマイム」自宅書斎で口述筆記中に殺された食品会社社長:霧舎巧(1963駒大)「都筑道夫を読んだ男」接着剤とチェーンロックで密室を造る:我孫子武丸(1969京大)「フィギュア・フォー」シェーのポーズのダイイングメッセージ:霞流一(1959早大)「ゴルゴダの密室」ホテルの浴室ドアに磔にされた手品師:高田崇史(1958明治薬科大)「バズカヴィル家の犬」ホームズのパロディ:西沢保彦(1960米エカード大)「虫とり」月で異星人と暮らす状況を世界に伝える捨てられた男達:初野晴(1973法大)「14」白眼を剥いた女子中学生と仲間に追い詰められる落ち目のお笑い芸人:村崎友(1973成城大)「富望荘で人が死ぬのだ」お盆過ぎの臨海セミナーハウスで殺人:汀こるもの(1977追手門学院大)「judgement」なんちゃって女子高生売春婦と殺し屋中学生:綾辻行人(1960京大)「遠すぎる風景」多重人格もの~どいつもこいつも凝った名前にしやがって覚えきれない。皆,大学を出てるんだね。まあ,中卒だとか,大学在学中に賞を取ると騒ぎになるわけだが。一様に恥ずかしそうにデビュー前の作品を陳列。初出じゃないところが余計に恥ずかしいのかも。「バズ・・・」,「14」,「judgement」が印象に残るかな。綾辻はちゃんとストーリー構成ができている

  • 帯、まえがき共にハードルを上げ過ぎかと。習作よりもエッセイを楽しものとして1500円は高いのか?安いのか?悩む所ではある。

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