星籠の海 下

著者 :
  • 講談社
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感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062187008

感想・レビュー・書評

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  • 瀬戸内への郷土愛はとても感じましたが、いろいろ詰め込みすぎたかな、という印象。メインテーマが何なのか曖昧なまま。
    私が島田荘司に期待する本格ミステリでは無かった。

    ・小坂井の半生をあそこまで描く必要あった?
    ・小坂井、洋子サイドの事件の概要は容易に想像がつく。
    ・福島出して欲しくなかった。その文脈要る?
    ・カルトについてもうちょい掘り下げて問題提起があるのかな?と思いきや あまりそちらには踏み込まず…
    ・パクの動機が表面的過ぎない?

    と読後モヤモヤ。

  • 上巻に比べて下巻が面白くないのは、子どもが死んでいるから。

    しかも、二人も。

    女を悪く表現するために、わざとやっていないか?

    不快で、いやだった。

    そもそも、福島を出す必要あったのか?

    1993年当時に被爆していた可能性をにおわすような表現って、必要だったのか?

    というわけで、星は二つ。

  • …うーん?主眼が曖昧。頑張って書いてくださったのかな?という感じで…時々往来の、っぽさが垣間見えはしたんだけど。

  • 漫画の原作という感じ。
    引き込まれる要素もあるが、終わってみたら、結局なんだったんだという感じ。
    読んでいて、自然と話が結びついていくというよりは、あっちこっちからかき集めて、つじつま合わせしている感じ。
    そのつじつま合わせのような話を、推理力で解いていく主人公も、ちょっと現実感がとぼしい。
    まあ、とにかく、民間人にこき使われる警察が悲しすぎる。
    このシリーズが好きな方なら、という感じ。

  • 身近な瀬戸内の海について目から鱗の感じ。懐かしい御手洗さんと石岡くんにも会えた。必死になる御手洗さんはレアな気がするなぁ…。今になって歴史の面白さがわかってきたかも。映画になるとスペクタクルで面白そうだ。

  • ここは星籠の海だ

  • 島田さん昔のキレがない

  •  過去のシリーズが大好きで、この度、国内編の新作が出るということで読みました。
     が…
     ファンの女の子たちの行動が鼻につきすぎ…
     御手洗さんと石岡さん、どっちがエプロンつけるんですか! とか、2人のために、ダブルベッドのホテルを予約する、とか…
     昔、島田先生のところに頭の痛いファンが押し掛けたという話ですが、そういう人ばっかりだったのでしょうか。そして、女性ファンはそんな人ばっかりだと思われているのでしょうか…
     その辺が気になって、イマイチのめりこめず。

     のめりこめず、と言えば、福島から来た少年が白血病になるのも。
     この頃(1990年代?)から、問題があったのかどうか知らないけども、原発批判のために病気にされたように思えます。
     あと宗教団体。とか。とか…
     現実の問題が露骨に出過ぎていて、エンタメとして楽しむにはイマイチ。かといって、本格ミステリにはなっていない。

     ので、ビミョーな評価★2つです。

     …って書いたあと、ふと思ってしまったんですけど…
     宗教にハマっちゃった演劇青年の過去話、あれ、まるっといらないんじゃ?? 過去に、「こういう女性と東京に出てなんかあったらしい」って噂話があった。そして本人に聞いたら本当だった。
     くらいで良かったのでは? すごーく長い割に、満足度が低いのは、そういうところがあったからかもしれません。

  • 御手洗も真相が分かってから、推理を披露してもなあ・・。書く順序が逆ではないいかと・・。
    登場人物に魅力がないので印象にのこらなかった。
    特に女子教授はハナについた。最初の女優志望のキャラのみが最も尖っていて、面白くなりそう、という感じだったが・・まったく本筋には関係がなかった。
    読みやすかったのはよかった・・かな。
    図書館で十分です。

  • <ネタバレ有り>



    ++++++++++++++++++++++++++++++++



    第一の感想は温度差がひどかった。です。
    パクネルソンとは一体なんだったのか。
    周りの警官とか石岡君がもっと危機感を抱いてるように描いてくれたらよかったのに、御手洗以外はのほほんとしたままだったので、結局パクネルソンがどんだけ危険でどんだけ悪人なのかがよくわからないままで、読んでて緊張感がなかった。わたしがミステリに求めるのはわくわく感第一なので、そこんとこ一番残念でした。物語に入り込めなかった。
    信者いっぱいいる教団の教祖が一信者の諍いのためにあそこまでするのも不自然。大物なのか小物なのかどっちなんだパクネルソン。
    助教授の女先生とか藤井とか、全員物語進めるための都合のいいモブキャラみたいに感じました。御手洗ですらただの物語の進行役のようで、人間的な魅力を感じないのが残念だった。御手洗が横柄な口をきくのって威張ってる権力者だけだったのに星籠の御手洗は誰に対しても横柄で高圧的で、悲しい。
    忽那さんとヒロ君のシーンはよかったです。
    一章丸ごと名前の誤植も酷かった。これは2版から修正されててほしい。
    御手洗シリーズの新作ということで期待が高かっただけに、星2つで。

著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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