まるまるの毬

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 742
感想 : 140
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062189903

感想・レビュー・書評

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  • 家族3人で営む菓子屋「南星屋」をめぐるお話。
    登場人物がとても皆よく、心があたたまる。話の展開もよく飽きさせず一気に読めた。お君が手紙を焼くところは思わず泣いてしまった。

  • 江戸物で和菓子屋さん、しかも上様のご落胤がらみのゴタゴタに、恋もある盛りだくさん。でもなんといってもお菓子の魅力には勝てない。和菓子が食べたくなりました。続編もあると楽しいけれど、お菓子を考えるのも大変かしら。

  • 和菓子をたべたくなる1冊。
    将軍の子供だからと言って、優遇されるわけではないと初めて知った。

  • 資料番号:011604493 
    請求記号:Fサイジ

  • 登場人物がみんな魅力的。

  • 身内だけでやっている小さな南星屋をめぐる連作。

    短いのに読み応えがあるのは、展開がうまいからかなー。

  • 安定していい小説を書いている......西條奈加♪

    ファンタジー色が強かったり、SFがかった時代小説が多く、それはそれで好きなのだが、こういう本格的市井小説でもその実力を大いに発揮している。

    この分野で、いま若手?ではダントツの面白さと上手さだと思う。

  • 毬=いがって読めなかった・・・

  • 祖父・娘・孫の3人で切り盛りする南星屋。
    日本中を旅して得たお菓子を作り、売る。
    庶民にも大変人気なお菓子屋さん。

  • 江戸は麹町の菓子舗「南星屋」。
    今日も繁盛する南星屋では主人、治兵衛が自ら
    歩いて覚えた日本全国の銘菓が工夫を凝らして
    庶民でも求めやすい値段で商われている。

    何作か読んで「西条さんの本てたまにすごい
    悲しい感じに終わる時あるけどこれも
    そうだったらどうしよう」と最後の事件で
    心配になりましたが収まる所に収まった、
    という感じでした。お君ちゃんの縁談は
    残念だけれど…

    和菓子の造形や作り方もしっかりしていて
    和菓子を食べたくなりますがそれに加えて
    主人公の治兵衛と弟の石海(五郎)の
    絆がとても良かったです。
    派手な展開ではないですが、心におさめて
    我慢するタイプの治兵衛とお永親子と
    言いたいことははっきり言うお君、
    一見、生臭坊主だけれど兄想いの僧侶、石海、と
    心温まるお話でした。
    装幀もシンプルなのにおいしそうな絵が素敵です。

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著者プロフィール

1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で第164回直木賞を受賞。著書に『九十九藤』『ごんたくれ』『猫の傀儡』『銀杏手ならい』『無暁の鈴』『曲亭の家』『秋葉原先留交番ゆうれい付き』『隠居すごろく』など多数。

「2023年 『隠居おてだま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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