- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062201544
感想・レビュー・書評
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小さい頃に母親からの遺言を受け取った主人公が大人になって母親のために沖縄に里帰りする
はてどういこと?
そんな不思議な冒頭から始まる物語は有川浩さんもその「?」を最初に配置することから始め、広がったストーリーだったんじゃないかなって思ったりしました
主人公のお父さんは良くも悪くも子どものような人でそれゆえに周りを振り回してしまう人です
自分もよく奥さんに「本当に子どもなんだから」と叱られます
叱られるくらいなので悪い意味で子どもなんでしょうね…反省…
って有川浩さんに求めてるのはそんな反省を促されるような物語じゃないんですよ!★3じゃ!(完全な逆恨みですね…反省…)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
優しく愛くるしい物語。
「お父さんを許してあげて。」
小学生の僕に遺した母の最期の台詞。
幾つになっても子どものままな父は、母の死の哀しみから癒えるよりも先に、新しいお母さんとなる晴子さんの暮らす沖縄へと僕を連れて来た。
まだ1年も経っていないのに…。
僕の母は、母しかいないのに…。
なのに父はたった4年でひとり旅だった。
僕と晴子さんを残して。
それぞれの愛と苦しみと哀しみが交差する濃密な3日間の物語。
父と母とお母さんと僕の物語。
ただただ、みんながみんなを愛している。
それだけ…それだけが詰まった優しい一冊。
2021/02/24
今年の2冊目 -
「過去は変えられない。変えられるのは、今だけだ」。母と過ごす三日間、恩返しは、今からでも遅くない-。
「お母さん」と「おかあさん」。母親参観の絵を破られた時の晴子さんの言葉に胸が痛くなりました。誰も悪くないと。最後の「リョウから竜馬」も衝撃的でした。
少し読書から離れた時に、いつも戻してくれるのが有川san。アンマーのこと大切にしたいと思います☆感谢☆ -
沖縄の紹介本のようで、背景描写が多く美しい。
実際、初めから夢か現かみたいな状態だったので、なおのことそういう描写に見えていたのかもしれない。
高校生の時に初めて有川浩作品を読んで以来、当時のお小遣いで唯一、買い集めていた作家だから思い入れもひとしお。
どちらかといえば、心の機微というよりキャラクターが魅力的と思っているたちなので今回のは印象が薄かったかな。
新作出るのが遅くなってから離れていたけど、その間に自分が変わってしまったのだろうか。
ちなみに海の底は今でも大好き。 -
家族が何代にもわたってつながって幸せになっていく姿っていいなぁ。たとえ血が繋がっていなくてもそれ以上に心の繋がりを感じる。友達の金ちゃん、良すぎる。いい奴だ。
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気がつけば、『実家』のある沖縄の空港にいた。
目の前には、迎えにきてくれた『母親』が。
冒頭の文と、始まる本文。
違和感に首を傾げたわけですが、理由はすぐに判明。
彼と義母の3日間は、今と昔が混合する不思議な時間。
過去は今の自分であったり、過去が今であったり。
神様のあり方、が違う沖縄。
だからこそなのか、だからなのか。
そうして不思議割合になれた頃、さらに見えてくる不思議。
そして…の最後。
何故主人公の『今』が思い出せなかったのか、の
種明かしが始まります。
義母から聞かされる父。
自分の憶えている父。
思い出の中の自分は、やり直しはきかない、という。
塗り替える事はできるけれど、過去は過去。
悔むな、と言われてる気がします。 -
沖縄の絶景をみたくなりました。
家族を想う素敵な話しでした。 -
おかあさんが、、、切ない。
ぼくが身内を次々失うところも切ない。おかあさんのぼくの甘い沖縄物語。 -
お母さん
おかあさん
残波岬行ってみたいなぁー。