風の海 迷宮の岸(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
- 講談社 (1993年4月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062551205
感想・レビュー・書評
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7
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2012/4/6読了。
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下巻は物語の展開が早いからさくさく読める。人の為にいつも心を配る泰麒がかわいいくて、ただ自信がなくておどおどするところに苛立って。
それでも励ましたくなる。シリーズをある程度読んでから思うけど、泰麒は波乱万丈やな。。 -
泰麒はこの物語の中で「麒麟」という特別な存在であることを先天的に与えられているかのように見えるけれど、彼が「麒麟として生まれた」というのは KiKi が感じている「日本生まれの日本人というアイデンティティ」とほぼ同じような意味合いでしかないだろうし、彼が麒麟として潜在的に持っているはずの能力は KiKi が持っていた「日本の普通大学の文学部の卒業生」という肩書と実際のところは大して変わらなかったんだろうなぁ。 だからこそ、彼はあるきっかけを待たなければ「転変(人の形から麒麟の形に変身する)」もできなかったし、麒麟ならば当然持っていなければならなかった「使令(配下に置く妖獣)」を持つこともできなかったのだと思います。
それらに必要なものは「絶対にこうありたいと真剣に欲する強固な意思」であって、それ以外の何ものでもなかったというのは、とても説得力のあるプロットだと思いました。
(全文はブログにて) -
(1998.12.23読了)(1998.12.21購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
とてつもない妖と対峙した泰麒は、身動もせず、その双眸を睨み続けた。長い時間が過ぎ、やがて発した言葉は「使令に下れ」。異界へ連れてこられても、転変もできず、使令も持たなかった泰麒は、このとき、まさに己れが「麒麟」であることを悟った。しかし、この方こそ私がお仕えする「ただひとり」の王と信じる驍宗を前に、泰麒には未だ、天啓はないまま。ついに、幼い神獣が王を選ぶ―。故郷を動かす決断の瞬間が来た。
☆関連図書(既読)
「魔性の子」小野不由美著、新潮文庫、1991.09.25
「月の影 影の海(上)」小野不由美著、講談社X文庫、1992.06.20
「月の影 影の海(下)」小野不由美著、講談社X文庫、1992.07.20
「風の海 迷宮の岸(上)」小野不由美著、講談社X文庫、1993.03.20 -
上巻へ
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友達に借りて読んだ本。
麒麟の話。
少年の成長過程が描かれてる。 -
再読