黄昏の岸 暁の天(そら)〈下〉―十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
- 講談社 (2001年5月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062555500
感想・レビュー・書評
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再読。
…のはずがほぼ覚えていなかった。
やはり重い。
戴国というお国柄なのだろうか?
戴王も非常に傑物というお話だが、爽やかさが…
出来る人間は物事に動じないってそういう事なのか?
そして、西王母の超絶感に神様って怖いと再確認。
隻腕の将軍李斎と麒麟でなくなってしまった戴麒、無事に驍宗殿と再会できるんだろうか。
最新刊までもう少し。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっぱり読んでなかった!ほんと最新作読んでから読むと色々感慨深いな
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勢ぞろいする王や麒麟たち、風の万里の後の慶の王宮、祥瓊の女子力などお楽しみ要素がありつつも、結構容赦なくしんどい話で十二国記世界の仕組みに迫る。
個人的には、天には天の摂理がある、というのは納得できる話で、そんなにひどいとは思わないのだよな。天には力がある、でも濫用を防ぐためにそれを私情で動かすことは自ら禁じていて、あらかじめ決めたルールに則って采配する。ルールに穴があっても、ほいほいとそれを破ることは許されない。そうして、大筋で世界を良い方向へ導こうとしている。
その辺は作中で陽子も「もしも実在するなら、必ず過ちを犯すだろう」と言っている。それを過ちと呼んでいいものか、私は少し疑問ではあるが。だって、全てを救うことは、きっと何者にもできないだろうから。そこで、「人は自らを救うしかない」わけですが。
この話に、一体どう決着をつけるのだろう。
けっこう桓魋が好きなんですよね…朴訥としたようでいて、意外と喋るしいつもやさしいよなあ。人を言いくるめるのがうまい(笑) -
再読。
『魔性の子』を十二国記サイドから語りなおしたもの。
『魔性の子』を読んだすぐ後に読んだので、興味深かった。
が、この状態で、続編を十何年も待たされたんだよねぇ…
やっと、続きが読める! -
2019/10/12
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泰麒はどうなるんだろう。戴はどうなるんだろう。
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2019.02 再読
分かっていたとはいえ、読むの辛い。これから戴はどうなるんだ、っていうところで10年以上待たされていたファン…続きが読めるってすごく幸せなことだなあ。結局、ここから魔性の子に行くよ〜!読み終わったら、新潮文庫で集め直そうかなと。 -
再読
上巻からつづき
ファンタジー小説において「こちら」でない舞台設定にしなければならない理由づけは
作品にとって必要ではない
そこでどう振る舞うかから感を抱かせるために
現実の有り様を投影する必要もない
けれど小説は細部の修辞装飾が景色全貌の全部なのだから
一点毎の採色は重要でなくとも
その積み重ね振る舞いに向きはなければならない
それが出来上がってどうなのかはもちろん最後にわかるが
途中部分だけみて感心したって当然でもある