ナニワ金融道(1) (講談社漫画文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062605502

感想・レビュー・書評

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  • ある青年がヤミ金の求人募集を見つけて、社員として働くことになる。
    ヤミ金の様子を描いているといえば、とりたてだと誰もが思うであろうが、
    そこには、様々なドラマが隠されている。
    倒産しかかっている企業が金を借りたり、金を借りたまま夜逃げし連帯責任者に責任が全てかかってしまったり、女をソープに出したり、市長選挙に勝つために金を借りたりと。まぁ、金にまつわるありとあらゆるいざこざを関西弁なまりで語りかけてくるのである。
    利率の付いた金を収集するためなら、どんな手段も選ばず必ず取り戻す。それがヤミ金だ。

    こういう漫画が面白くなってきたのも、年を重ねたせいだろうか。
    しかし、ヤミ金にはてを絶対に出したくない。

  • 週刊誌でパラっつと見たことはありますが、マジメに単行本を読んだのは初めてです。「つむ」とか債権者を探すための手段とか、サラリーマンにはあまり縁のないことばかりですが、金融業の人にとっては普通なのかな。読む上でのインパクトは非常にあります。いい意味で社会の泥臭い一面ですね。

  • 生々しい金の話で勉強になるエピソード多数。
    作品中大阪弁を使わない男、灰原はなんか偽善的なのですが、デーモンのごとき金畑社長と地獄への道先案内人みたいな桑田さんが関わりたくないくらい素晴らしいキャラ。

  • 【粗筋・概要】
    勤めていた印刷会社が倒産してしまったため、新たに職を探さなければならなくなった灰原達之は、手形や債権回収の勉強をし「帝国金融」というマチ金に就職する。就職しすぐに先輩・桑田の追い込みの現場についていくことになる。1発目「会社が倒産してもうた」から23発目「軟禁と監禁の差!」を収録。

    【感想】
    民法や手形法を実感を持って学べるということで、ヤフオクで文庫版を全巻購入し早速読んでみた。

    6発目「最後に一発、かましたろ!」から10発目「ナニワの借金返済法!」で描かれている地面師のエピソードが、この巻で一番興味が引かれた。ハッタリ不動産の社長・林田は、登記簿謄本を変造し、謄本上では他人の更地の所有者となる。そして、帝国金融に二番抵当を設定し2,000万円の融資を受ける。林田が夜逃げした後にそのことが発覚する。抵当権を設定するためには、抵当不動産の所有権が必要だから、所有者以外がなんら権原もなく抵当権設定登記を経由しても、その抵当権は無効となる。そのため、灰原と桑田は債権を回収するために林田を行方を探す。しかし、もし仮に林田を見つけ出すことができなくても、変造された登記簿謄本を信頼した帝国金融は、94条2項の類推適用により抵当権を取得する余地があるのではないかと思う。もっとも、帝国金融には顧問弁護士がいるけれど、裁判による債権回収ということは考えないのかもしれない。

    2008年3月27日読了。

  • お金によっていかに人生が振り回されうるかがよく分かる。
    11巻まで読んだ。

  • お金を貸すこと・借りることの意味、それにまつわる法律知識を知っていることの重要性がよ〜くわかった。経験では学べない(経験してしまったときには人生というレベルでやり直しがきかない)ことが、マンガで学べるのだから読んでおいて損はない。(お金に関して)無知でいることはそれだけでリスクを背負っているのだと痛感。【全巻読了】

  • 【ダイヤモンド社 10年後にあなたの本棚に残るビジネス書100 神田正典+勝間和代」(2008年) 掲載図書】

  • TSUTAYAでレンタル。6巻以外読了
    一冊がすごい濃厚。あまり知らない金融の世界が知れて面白い。

  • 話が難しい時もあるけど、すごく勉強になる漫画!!
    そして、この絵の二次元さ…最初は違和感ありまくりだけど、なぜか読むうちにそれが普通に見えてきて不思議(笑)

  • ぼろ儲けの罠を教えてくれる素晴らしい漫画だ!!
    いつ自分にふりかかってくるかわからへんしとてもいい勉強になった。

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