ザ・ギバー: 記憶を伝える者 (ユースセレクション)

  • 講談社
4.01
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本棚登録 : 306
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062616522

感想・レビュー・書評

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  • ミヒャエル・エンデの『モモ』と肩を並べられるような、大人が読んでも読みごたえのある児童文学。
    誰でもこの本を読み終えれば、記憶とは?老いとは?死とは?理想的なコミュニティとは?等、正解のない問いが押し寄せてくるに違いない。
    この本を読んだ他の人たちはどう思ったのかが気になって、思わずブクログのレビューをチェックした。

  • 何度も読み直しています。

    統一されるとは、盲目的に信じるとは、都市とは、老いるとは、生まれるとは。いろいろなことを考えはじめる時期に出会って本当によかった本。

    新訳版が出て嬉しい限りですし、当然買っていますが、こっちも普通に復刊してください!あと続編も翻訳希望。原著を買おうかと思うほどです。

  • 授業

  • 鳥籠の中を世界の全てだと信じ、囚われている事にも気付かない鳥は、果たして不幸なのか幸福なのか――そんな、お話。こんな世界を桃源郷だと思ったご先祖様は、ある意味凄いと思うんだ・・・。

  • 夏休みの読書感想文の宿題のため、課題図書に選ばれていたのが読んだきっかけ。
    1996年の高校生用の課題図書で、当時私は中学生でしたがこの本で読書感想文を提出致しました(笑)
    現在はこの版は絶版になっており手に入りませんが、新訳版が販売されているようです。また、図書館などでは現在も見かけますので読む機会は得られると思います。

    内容としては近未来のお話、すべてが管理され公平、安全な社会に生きるひとりの少年の物語です。
    この社会では、子どもたちは12歳になると学校を卒業、見習いとして職業に就くための儀式を受けます。
    その中で主人公の少年ただ一人が、「特別」な仕事を告げられ大きく物語が動き始めるのですが・・・

    読んでみると結構面白いです、お勧めです(笑)

  • 「人のため記憶なくてはならぬもの喜怒哀楽なきユートピアでも」

  • 面白…くはないけど、とても気にかかる作品だった。

    一見、高度に管理されている世界が、次第に不気味さを増して行くストーリー展開がよかった。最後が気になって、一気に読んでしまった。

    また、劇中のいろんな点が、例えばどのようにしてこのような世界になったのか、記憶を渡せるのか、といった点はまったく説明されていなくて、ラスト近くの、幼児との息詰まる逃避行と暗喩的なラストとともに、とても想像力をかき立てられる。

    3部作らしいが、残りの2部、3部は邦訳されてないとか。
    1/13開始、同日読了

  • 個性を無くすことで平和と平等を得たコミュニティ。
    髪や目の色イコール個性という発想も面白い。

  • 理想郷 っていうのはなんでいつも息苦しいんだろう世界の周りにはまた違う世界が 広がっているという終わり方が

  • 舞台は近未来。
    完全に統制されたコミュニティー。

    徐々に感じる、現在の社会との違い。
    「あなたの謝罪を受け入れます」

    児童文学と侮るなかれ。
    「THE GIVER」 過去の記憶を、未来へと伝える使命をもつもの。
    読後、タイトルに納得。

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著者プロフィール

1937年ハワイ生まれの児童文学作家。アメリカ陸軍の歯科医だった父について各地を転々とし、11才から13才までを日本で過ごした。現在はメイン州在住。1990年に『ふたりの星(Number the Stars)』(童話館出版)、1994年に『ギヴァー 記憶を注ぐ者(The Giver)』(新評論)で、ニューベリー賞を二度受賞する。「ギヴァー」は大人気シリーズとなり、世界累計1200万部を超える。他にも『モリーのアルバム (A Summer to Die)』『Windeby Puzzle』など多数。

「2023年 『水平線のかなたに 真珠湾とヒロシマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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