機関車先生 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.61
  • (59)
  • (96)
  • (133)
  • (18)
  • (3)
本棚登録 : 876
感想 : 94
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062635370

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大人も楽しめる児童文学です。これを読むと、「機関車先生に教わりたかったなあ」と思うでしょう。解説を書かれた大沢在昌氏が最後のシーンで不覚にも目頭を熱くしてしまったことも理解できます。校長先生の言われた「愚かなことをする人間をつくらないことが肝心です。」(P41)は、教育者としての原点なのだと思いました。

  • 以前から気になっていたこの作品。
    「口をきかん」から機関車先生。なるほど。
    瀬戸内海の小さな島を舞台に子供と機関車先生、そして島の人たちを描く、読後感が暖かくやさしい気持ちにさせられる作品でした。

  • すごくあったかくて、素敵な物語だった。

    まず、機関車先生がすごく素敵。いつも生徒に寄り添っていて、言葉はなくてもいろんな大切なことを伝えてるんだと思った。

    出会いと別れや、本当の強さを知りながら大人になっていくんだなぁ、というのを改めて思った。

    風景描写も素敵で、景色が目に浮かぶよう。

    大好きな本になりました。

  • 人と人のつながりは色んな方法で確かめられると思う。
    当たり前が当たり前じゃなくなったとき初めて気づくことがたくさんある。本を通してその経験をさせてもらった。

  • 67冊目。

  • 2011夏休みの読書第1弾。
    夏休みに読むのにぴったりの一冊。
    いい先生なんだよ~

  • 読中も読後もほっこりする本。時々読み返したくなる。

  • 子供には、時に大人よりも厳しい世界がある。それは、「別れ」。この本では一つの島を舞台に別れと学びが繰返し表現されている。別れを経験し、大人になっていく子供たちと、昔別れを経験してきた大人たちの成長の姿を描いているように思う。先生や教育の在り方如何より、一人一人が他人に与える影響というのを重視していると感じた。コミュニケーションのタイミングと、協力によって、人の心は良い方向に動かせるのだと。

  • 戦後間もない時代、口をきかん先生、吉岡誠吾が瀬戸内に浮かぶ島の小学校に赴任してくる。ことばを話すことはできないけれど、やさしくて強い機関車先生は子ども達や島の人々にあっという間に受け入れられていく。

    このテの設定の小説ってある意味定番ですね。『二十四の瞳』『兎の眼』『青い鳥』。

  • すごく綺麗な小説。丁寧で綺麗。
    教育に言葉はいらないみたい。
    葉名島に行ってみたい。

全94件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊集院静の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×