冷たい密室と博士たち (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 11541
感想 : 918
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  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062645607

感想・レビュー・書評

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  • SMシリーズ2作目。喜田さん初登場回。
    仮説を立てては崩していく過程は面白い。
    ただ、少しこじんまりとした印象。

  •  ある意味非常にシンプルな密室もの。でも、今まで読んだ中では一番心にすっきりと来る作品だった。おもしろかった。
     特に登場人物たちの生態がおもしろくて、なんとなく「あるある」って思いながら読んだ。そういう気分を、僕はこのシリーズに求めているのかもしれない。
     トリックそのものというよりも、問題が解かれていく過程が、とても気持ちがいい。読み終わるとそれしかないって感じの答えなのに、どうして気がつかなかったんだろうと思う。例によって大筋の結末はわかっているつもりで読んでいたのだが、今回は答えよりも解き方がいいなって思った。それも好みにあった理由だろう。
     探偵役のふたりも、だいたい自分の好きなパターンになってきているような気がする。いい感じである。

  • すべてがFになる、とは違ったシンプルな仕掛けで徐々に論理的に解きほぐされていく。その軸となる先生と萌絵のユーモアある会話はやっぱり好み。ただ、少し密室劇が難解なので、冒頭にある登場人物一覧表と建物図は何度も見返しながら読むのをオススメします。

    あと、第2作で関係性や個性が分かってきたからこそなのか、先生の(世間との感覚のズレからくる)嫌らしさが(いい意味で)より際立って見えた感じもあってそこがよかった。

  • 読み直し。
    面白かった。こちらは全く内容を覚えてなかったので新鮮に読めた。
    犯人は全く分からなかった。密室の謎も。
    新しく登場した、犀川先生の旧友喜多があやしい、と思ったんだけどな。
    最も安全な案に絞っていく、か。
    わたしの場合はトリックを暴くよりも、探偵などがどのようにトリックを暴いてき、犯人にたどり着くのかを楽しむので、それほど問題ではない。
    犀川先生はほんとうに天才なのか、「分からないんですか?」では、刑事同様にちょっとイラッと感じて良いですね。

  • ロジックと感情のバランスが心地いい。
    情報と動機の開示されていく手順が私にとってはとても気持ちの良いものだった。必要な情報をきちんと読者に渡してくれるミステリは好き。

  • 相変わらず難しいくて動機はちょい不服だけど掛け合いとかはやっぱり面白い。
    4.0

  • 天才✖天才の会話がとても面白かったです。
    森博嗣さんの作品はどれも一級品!!

  • すべてがFになるよりは短く終わるため、森博嗣の本をんだことがないという方におすすめ。
    そのあとに絶対すべてがFになるを読んで欲しい

  • すべFや他のs&mシリーズに比べればパンチは足りない気もするけど、安定したミステリーでした。

  • 前作よりミステリィっぽく、難解さも無機質さもあまり感じなかったのでとても読みやすかった。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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