- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062727907
作品紹介・あらすじ
スティーブ・ジョブスがアップルコンピュータを思いついたのも、マーク・ザッカーバーグがFacebookを思いついたのも、山中伸弥がiPS細胞を思いついたのも、ニュートンが万有引力を思いついたのも、ベートーベンが第九を思いついたのも、ビートたけしが「コマネチ」を思いついたのも……、古今東西の大発明には共通の思考パターンが存在した。アイディアや発想力を、もって生まれた才能ではなく、後天的な”ちょっとした技法”で身に付けることができる、画期的な指南書。25年間、メディアの最前線でヒット番組を生み出してきた伝説の放送作家が、気鋭の情報デザイン学者の実践研究をもとに、誰でも「天才」と崇められる簡単「思いつき術」を伝授する!
著者
安達元一(あだち もといち)
放送作家。小説家。
1965年、群馬県生まれ。1987年・早稲田大学社会科学部卒業。 視聴率20パーセントを超えるヒット番組を数多く構成する放送作家。一週間の担当番組の視聴率合計が200%を越えたことから「視聴率200%男」の異名を持つ。
放送作家としての受賞歴は第42回ギャラクシー賞大賞「吹奏楽の旅」、国連平和映画祭2007特別賞「一宿一通」、
第49回国際エミー賞「たけしのコマネチ大学」 など。
主な構成番組には「SMAP×SMAP」「とんねるずのみなさんのおかげでした」「奇跡体験!アンビリバボー」「笑っていいとも」(以上、フジテレビ系)、「踊る!さんま御殿」「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」「ぐるぐるナインティナイン」「伊東家の食卓」(以上、日本テレビ系)、「ドラえもん」「クイズ!タイムショック」(以上、テレビ朝日系)など、その他多数。
監修
藤本貴之(ふじもと・たかゆき)
情報デザイン学者。東洋大学綜合情報学部准教授。2001年、早稲田大学卒業。専門は情報デザイン論、メディア構造論など。
感想・レビュー・書評
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アイデアに詰まって読んだ訳では無いにも関わらず、なるほどなるほど、、と納得、目から鱗な内容です。
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●セレンシディピティ(掘り出し物をうまく見つけ出す才能、偶然の発見)というキーワードはノーベル賞受賞学者など、いわゆる「現代の賢人」たちがこぞって注目するキーワードとして自然k学・社会科学といった分野の枠を超えた重要概念となっています。
●「後進には『セレンディピティを大切に。そのためには自然を直視する謙虚な心、小さな光をも見逃さない注意力と旺盛な研究意欲が必要だ』と指導する」by鈴木章博士(2010ノーベル化学賞受賞)
●頭の中から強制的にアイデアを思いつかせる技術 その2 シックスハット法・・・①感情的な視点 ②積極的な視点 ③消極的な視点 ④客観的な視点 ⑤革新的な視点 ⑥統括的な視点 この6種類の視点を6つの色の帽子で分けて6人がかぶる。自分の意思や意見とは無関係に役割を課して、一定の方向に固定しがちな自分の頭を強制的に切り替えていく手法。 -
星5つ!
アイデア出しの新しい方法が書かれていて、早速実践してみようと思いました! -
放送作家は、大変な仕事だ。セレンディピティFA法が、奥義となる。
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使役のタイトルが素敵。
有名な発想法と、KJ法を簡略化した著者オリジナルの手法を紹介している。
著者オリジナル手法の優位性は、KJ法より簡単なこと意外ははっきりと分からなかった。
アイデアを思いつけ、と言われてただテーマについて考えると
どうしても自分の既存の連想を使った組み合わせしか出てこない。
そこで連想しないもの同士をルールを適用して強制的に結びつけることで
「新しい」「ユニークな」アイデアは生まれる、と理解。
組み合わせ爆発という言葉があるが、組み合わせの数は掛け合わせることで簡単に増えるので。
ただ、得られた組み合わせが面白いかどうかは分からない。
提示されている、自分が気になった言葉に敏感であれ、という方針は
自己満足になるかもしれないが、モチベーションを上げるにはよいと思った。 -
アイデアを思いつくのは技術だというのが勇気づけられる
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・しりとり法
意味や関連性とは無関係のつながりである「しりとり」という機械的な方法であれば、先入観や偏った見方ではない方向で、テーマになっているキーワードを広げていくことができる
想像力=既知の情報からの連想 時に足かせになる
・シックスハット法
強制的に頭の使い方、モノの見方を切り替えてしまう
・マンダラート法
発散的思考
・ブレインライティング法
6マス☓6行のシート
各人がテーマについて5分考え、隣の人に渡していく
・なぜなぜ5回法
・等価交換法
発想の転換を強制させる
・オズボーンのチェックリスト
頭を使わないで、機械的に処理する
転用・応用・拡大・縮小・変更・代用・置換・逆転・結合
SCAMPER
・NM法
① KW テーマ・課題となるキーワードを書き出す
② QA キーワードから類推できるもの(アナロジー)を書き出す
③ QB 書きだしたアナロジーに対し「なぜそうなるのか」「どういう仕組みなのか」などの背景や根拠を与える
④ QC QBで得られた新しい発想・知見と、テーマや課題を結びつけて新しいアイデアを生み出す
・セレンディピティFA法
情報デザインの5つの分類
時間
位置
アルファベット・50音
連続量
カテゴリ
5日間かけてひっかかるキーワードを50出す
①時間 新しい&古い
②位置 近い&遠い
③連続量 うれしい&悲しい
で分類
それと課題を結びつけて考える -
アイデアを考えるのに技術があったほうが脳みそからの発想が活性されるのは間違いないだろう。
逆からですが
第三章では著者が提唱する「セレンディピティFA法」を解説。
効果はやってみないとわかりませんが、正直これは!と可能性を感じさせるほどの魅力は感じませんでした。
なぜか・・・めんどくさそうだから、そもそものキーワード抽出のステップに工夫が感じられない(いきあたりばったりでは?)。事象で挙げられているのが、思いつきの域を脱していないと思われるから...
第二章は、「きづく」ためのヒント/実践法
納得です。普段の正解からいかにアンテナ感度を上げられるかは大きなテーマです。メモる、Twitterやネットを徘徊、新聞、通勤ルート、適度に距離ある人との会話、写真をとる。
結局気づくためのトレーニングを日ごろからやっておくということなのでしょう。
第一章ではアイデアだしの著名な手法を紹介しています。
・しりとり法:無作為に言葉を作って発想ヒントにする
・シックスハット法:感情・積極・消極・客観・革新・統括的強制志向
・マンダラート法:3x3マスを繰り返し数珠繋ぎ連鎖
・ブレイン・ライティング法:複数人でアイデアを回覧し足していく
・なぜなぜ5回法
・マインド・マップ法
・等価交換法:等価なモノに置き換えて解決策を考える
・オズボーンのチェックリスト法:転用・応用・拡大・縮小・変更・代用・置換・逆転・結合のキーワードで考える
・NM法:課題となるキーワード→キーワードから類推できるもの→「なぜそうなるのか」背景「どういう仕組みなのか?」根拠→課題と結びつけて発想
名前を聞いたことはあるが、有効に活用できているかというと???ですね。まずは著名な手段から実践してみるのがよいかも。
これも、ココに備忘録を書くことで満足しちゃう自分がいます。
何事も実践してからスタートなのですが、最初の一歩が重い、重い。