加筆完全版 宣戦布告 下 (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062731126

感想・レビュー・書評

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  • 簡潔にいうと、某国の特殊部隊が日本に侵入するも、政治が決断できない間に民間人含め数十人の犠牲が出てしまうという話。
    もちろんフィクションだが、一歩間違えたらノンフィクションになると思う。
    てか、憲法9条の戦争放棄は集団的自衛権を否定しているのであって、一方的に攻めれらた場合に応戦する権利(個別的自衛権)は有しているはず。にもかかわらず、一つの行動を起こすのに時間がかかる日本はおかしいね。本作が書かれた10数年前に比べ、有事法制が整ったとは言え、いざというとき、日本国民の生命が本当に守られるかは心配になりました。特に現政権は。。。おっと、これ以上はやめとます。

  • 外事警察
    韓国の対応が書かれていないのは何故?

  • ありえない話じゃないから怖い。

    本当にこういう事態が起きたら、
    今の日本じゃ対応できないのは明白。

    なんだかんだと理由をつけてごまかしてるけど、
    いざことが起きてからじゃ遅いのになぁ、
    と思わざるを得ない。

    つくづく、日本て変な国だと思う。

  • 今突然北朝鮮が日本に攻め込んできたらどうなるか・・・とてもリアルに描かれています。
    こんなになる前に何とかせねば。

    フィクションですが、事がおこればノンフィクションになりそうな一冊

  • 桜林洞ギャラリーの東山、李成沢(リ・ソンチョク)を追うコスモス班(公安)
    原子力発電所のある敦賀半島沖に北朝鮮の潜水艦が漂着した。
    警察、自衛隊の組織・機関の理解が難しかった。
    艦や機の名前もすんなり入ってこない。
    官僚たちの利己顕示欲、うんざりする利権争い、法律に阻まれガチガチの対応に情報が右往左往錯綜する。
    危機管理の甘さと個人のちょっとした抜けが重なり重大なことへつながっていく。
    難しかったけど、おもしろかった。
    公安の行動確認や追跡など。

    2008/10/1

  • 某氏にすすめられてからかなり読破まで長かった。
    正直つらかった。飛び飛びで読むと誰が誰で
    どこの所属でどんなやつやねんとわけわかんなくなる。

    ただ話としてはとても興味深い。
    1隻の北の潜水艇が福井県沖に漂着し、
    その後の福井県警から中央へ情報があがる遅さとその後のバタバタ…
    実際こうなってしまうんだろうなと思ってしまった。
    誰もが保身に、スケープゴートにされるのを避け
    前線の1人1人の死は無視されていく。

    難しい言葉が並ぶ中で突如、戦闘の描写にうつるとそりゃあもうドキドキ。
    麻布署の外事課がホシを追うのにもドキドキ。

    ただしエピソードには一時しか焦点があわず
    そのほとんどで共感が得られないまま、ドラマチックに描かれる。
    逆を言えばどんな時でも俯瞰でとらえられ描かれている感じ。

    ただ膨大な情報量にはスゴイと思うが
    警察マターから自衛隊マターに話がうつるときつく
    あとから考えると「作者の知識ひけらかし?」なんて思ったりもする。

    で、緊張感続いたまま、あのオチはどうなのかと思う。

  • <きっかけ>面白そうな本を発掘してた時に見つけた本です。
    <コメント>ストーリーは、「原子力発電所が並ぶ敦賀半島沖に北朝鮮の潜水艦が漂着した。対戦車ロケット砲で武装した特殊部隊十一名が密かに上陸、逃走する。」ところから始まる。これに対して国家の取れることは現状の法律では何もなく常に後手(被害が出てから手をうつ)状況で官僚の政治、死を目前とした現場の自衛隊の揺れ動く決断がうまく表現されてます。
    現に他国に攻め込まれた場合、本当に小説のようなことが起きるのでないか?とさえ思ってしまいます。読み進むにつれて、ドンドン引き込まれて行きます。オススメです。

  • やはり下巻でもランボーは出てきませんでした。というか全然撃ちません。もごもご言っています。

  • 下巻はスラスラ読める。緊迫感、自衛隊の意義について、かなり考えさせられる。最後が駆け足に感じられたのが残念。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。小説デビュー作『宣戦布告』がベストセラーになり映画化。以後、『ZERO』『瀕死のライオン』『外事警察』『奪還』『特命』『銀色の霧』『QUEEN スカイマーシャル兼清涼真』など話題作を発表し続けている

「2022年 『トツ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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