火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062735285

作品紹介・あらすじ

辺境と蔑まれ、それゆえに朝廷の興味から遠ざけられ、平和に暮らしていた陸奥の民。8世紀、黄金を求めて支配せんとする朝廷の大軍に、蝦夷の若きリーダー・阿弖流為は遊撃戦を開始した。北の将たちの熱い思いと民の希望を担って。古代東北の英雄の生涯を空前のスケールで描く、吉川英治文学賞受賞の傑作。(講談社文庫)


吉川英治文学賞を受賞した、傑作歴史長編!8世紀、黄金を求めて押し寄せる朝廷の大軍を相手に、蝦夷の若きリーダー・阿弖流為は遊撃戦を展開した。古代の英雄の生涯を空前のスケールで描く歴史冒険巨編。

感想・レビュー・書評

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  • 東北に住んでいるので、昔の東北の昔の話で興味があったので読んで見たが、アテルイは名前だけは知っていたのだが、東北側からの視点で書かれているのでこれからが楽しみです。半島から来た人達が都を作り段々追われた人達が蝦夷で独自に暮らしていたのか?
    名前とかがアイヌの様だなと思った。

  • 表紙を見たとき、これは読まなければと思った。
    心もってかれる本だ、とわかった。

    東北の歴史に目を向けた事がなかった。
    そういった意味でも、驚きと新鮮さと、感動がある。
    蝦夷にこそ大和魂を感じた。
    息をつかせぬ展開で、寝不足になりながら下巻へ。

  • 日本史ではほとんど学ばない東北地方の戦いの小説である。日本史では、東北地方の朝廷の制圧か征夷大将軍とひとこと書かれているだけであり、東北地方は伊達政宗と戊辰戦争での東北の動き、更に東日本大震災につきる。
     東北地方に興味を抱くにはいい小説である。

  • 感想は、下巻にて
    よい本でした

  • 阿弖流為。アテルイ、古代東北の英雄。当時、朝廷の兵は、蝦夷を人とは思わず、鹿や兎を殺すのと変わらなかった。東北の地に、黄金が取れるとわかると、朝廷は蝦夷への新略を開始する。
    土地も大事ではあるが、蝦夷のこころを守るため、阿弖流為は、朝廷との闘いへと臨み、次々と闘いに勝利する。

  • かなり気に入った。久しぶりに感動した本です。

  • この本を手に取ったきっかけは、会社の宝塚ファンの人から借りた「阿弖流為」のDVDでした。とても良かったので原作も読みたくなって、購入。
    奈良時代、陸奥に暮らす蝦夷(えみし)と呼ばれた人々と、朝廷との戦いを描いた物語です。普段あまり歴史小説を読みなれておらず、最初は少し読みづらかったけど、ネットで昔の陸奥の地図を調べて位置関係を把握したり、高校の頃の地図帳や歴史便覧を引っ張り出してきて調べたりしながら読み進めました。(読書に関してだけは真面目なのだ!)
    歴史便覧には「坂上田村麻呂、蝦夷征伐」の一文で片付けられているけど、こんな攻防が繰り広げられていたんだと思うと胸熱。歴史って知れば知るほど面白い。
    阿弖流為を頭とした蝦夷たちの固い結束力や地の利を生かした戦略で、朝廷の大軍を手玉に取る様子は実に痛快でした。
    下巻では、いよいよ坂上田村麻呂VS阿弖流為の戦いへ。
    下巻へ続く。

    2021年6月3日・再読

  • 京都の清水寺に行くといつも気になっている阿弖流為さんと母礼さんの碑。
    なので、平安初期に起こった陸奥国蝦夷と朝廷の戦いを蝦夷側から描いたこの作品を読みましたが…。

    なんだか話がブチブチしていて、人間が描かれていない。
    この巻最後の飛良手さんと丈部善理さんの決闘シーンにのみ少し人間が見えたけれど…。

    下巻に期待します。

  • 宿命
    挑戦
    震動
    雷火

    第34回吉川英治文学賞
    著者:高橋克彦(1947-、釜石市、小説家)

  • ここまでは完全に少年漫画の王道的な展開です
    歴史上の結末は分かっているんですが、、どういう流れになるのか、下巻が非常に楽しみです

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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