シェエラザード(上) (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062736091

感想・レビュー・書評

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  • のっけから面白かった。

    弥勒丸を愛した男たち。
    ひとりひとりの生きざまがかっこ良かった。

    現在と過去。
    明かされていく謎。

    引き込まれて読んだ。
    楽しい時間だった。

    ひとこと言うなら、軽部と律子の再燃に、
    もうちょっと盛り上がりが欲しかったかなってとこ。

    それぞれの未来(過去だけど)を想像するのも、少しわくわくする。

  • ホテルニューグランド。ベーカー。

  • 再読です。昭和二十年、台湾沖に沈んだ弥勒丸。その弥勒丸の引き揚げ話を持ち込まれた男たちと、元恋人のエリート新聞記者。物語は過去と現代を行き来しながら、弥勒丸をめぐる謎が明かされて行くという、浅田さんお得意の構成。たくさんの登場人物のそれぞれの抱えた心情や、苦悩も丁寧に描かれているので、本当に読み応えのあるいい本だと思います。私はこの本がものすごく好きだから、まだ読んでいなくて、戦争の事に興味がある大人の方には強くオススメしたいと思います。凛と生きた人たちが、かっこいいですよ。

  • 戦時中に沈んだ弥勒丸を五十年立って引き上げる。実際のモデルがあるという話をミステリアスにドラマチックに綴って行く。当時の船に関わる人物と今の時代につなげて行くストーリーが巧みだ。

  • あっという間に読み終わり。面白かった。読書した。
    男女恋愛パートでマイナス。

  • 題名に惹かれてずっと前に購入ていて、やっと読んだ。

    律子さんがカッコいい。軽部はなんか勝手であんまりいい人に思えない。

    浅田次郎はいつの時代もドラマティックに変身させる人だなって思った。

  • 浅田作品は、憑神やプリズンホテルのような娯楽作から、中原の虹や蒼穹の昴のような歴史物など、色々とあるが、どれも興味深い作品ばかり。
    この本も、何気なく手に取ったが、読み始めたら、一気に読んでしまった。

  • ずっとシェヘラザードだと思ってた...吾市さんの三色パン食べたい!

  • 友人に借りました。
    船って女性名詞だって、しっかり印象付られました。

  • 浅田次郎の太平洋戦争を主題にした小説。厚みのあるストーリー展開です。

    弥勒丸引き揚げ話をめぐって船の調査を開始した、かつての恋人たち。謎の老人は五十余年の沈黙を破り、悲劇の真相を語り始めた。私たち日本人が戦後の平和と繁栄のうちに葬り去った真実が、次第に明るみに出る。美しく、物悲しい「シェエラザード」の調べとともに蘇る、戦後半世紀にわたる大叙事詩、最高潮へ。

    映像を先に見たのがよかった。映画ではあまり感動しなかったものの、小説は本当に面白く感動した。やっぱり浅田次郎の小説は映画化すべきではないかな。

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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