- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062736985
感想・レビュー・書評
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森ミステリはどの作品を読んでも、こう来たかと驚かされるが、この作品は特に驚かされた。普段ミステリを読んでいる人ほどこの術中にはまってしまうのではないか。何を隠そう、私もその一人。ミステリを愛するが故、そのミステリによって翻弄されるのである。
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Vシリーズ第3弾。屋敷の中で起きた密室で起きた事件。事件そのものや大胆な仕掛けもあったりするけれど前2作と比べると引っかかる箇所があったりと少し物足りなさを感じた。シリーズのメンバーのやりとりは読んでいて楽しかった。紅子の子どものへっ君がもう少しでてきてくれると嬉しい。
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約10年前に読んで以来の再読。
Vシリーズ3作目。
再読と言っても、結構忘れていることが多い中、
この本は重要な要素はだいたい記憶に残っていた。
そういう意味では1度読めば忘れない内容、
と言えるのでしょう。
森博嗣作品は、読後に考察するのも楽しい。
特にタイトルのニュアンスとか。
私にはピンとこない場合もあるが、
検索すれば既に色々と考察している人がいるので、
あぁ、なるほどなぁ。と感じて楽しんでいる。
「プレジョン商会」なんて自分で気づける気がしない(笑)
ただ、本書のタイトルは、しっくりこないまま。
「月見れば ちぢにものこそ かなしけれ・・・」
と同じ感覚でしょうか?・・・違うか(笑) -
3+
『黒猫の三角』を読んであること(ほにゃららってふにゃららなんじゃないの疑惑)が気になり、『人形式モナリザ』を読んでその疑惑を深め(ほにゃららのへにゃらら?の存在)、気になりすぎてダッシュで本作に飛びついた(同じ作者を続けて読まないという原則を守り間に1冊挟んで読む律儀さが泣ける)。 本作を読んで、前2作から繰り返されているとあるフレーズにようやく気が付いて、ああこれは、と確信。それ以外にもヒントを小出しし続けている作者の企みが怖い(こっそり詰め将棋を指してるような)。もう焦って続きを読むこともないな、じっくり行こう。というか他にも意味深なことがありすぎてこればっかり気にしていてもしょうがない。
シリーズ長編3作目だが、個性的なキャラクターたちがさらに活発に動き始めた感がある(暴走?)。 特に紫子の言動は秀逸で大いに笑わせてもらった。また新たに阿漕荘に引っ越してきた住人と紫子とのギャップ、コントラストが見事で、物語の構成上、作者はまた大きな武器を手に入れたと言える。
ここまでシリーズ3作を通して共通しているテーマは“認識”か。もしかしてこれがシリーズの大きな軸なのだろうか。興味は尽きない。ただ、本作の物語、というか事件およびその真相は、矛盾なく論理的な説明自体はついているものの、仕掛け自体がいまいち説得力に欠ける強引なもので、また空虚ですらあり物足りない(登場人物の作中作だから、というのは理由にはならないだろう)。 面白さの大半は多分に登場人物たちの個性・魅力のお陰とも言える。それもひとつの作品の持つ力だが、願わくばそれぞれが高いレベルで融合したものに出会いたい。 -
曖昧
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読了
S&Mシリーズと比べてスッキリ感が少ない。 -
薔薇屋敷、月夜邸と呼ばれる館の一室(オーディオルーム)で起こった密室殺人。
紅子も七夏も好きだけど、
二人の微妙な感情が垣間見える場面は
苦しくなります。
林のことも好きだけど、嫌いになる瞬間です。苦笑
それにしても今回は、色々突飛すぎて、
全くついていけませんでした。苦笑
みんなもともじゃない!笑