ぼんくら(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 5690
感想 : 385
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062747523

作品紹介・あらすじ

「俺、ここでいったい何をやっているんだろう」。江戸・深川の鉄瓶長屋を舞台に店子が次々と姿を消すと、差配人の佐吉は蒼白な顔をした。親思いの娘・お露、煮売屋の未亡人・お徳ら個性的な住人たちを脅えさせる怪事件。同心の平四郎と甥の美少年・弓之助が、事件の裏に潜む陰謀に迫る「宮部ワールド」の傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 真実を明らかにして皆に知らせるよりも、混乱を避け、現在の状態を維持することを選ぶことがよい場合もある。時効制度の存在理由と被るところがある。

  • 上巻の謎を回収して謎が解明。
    事件は表沙汰にしないで終わることに。

    最後は、死んだと思ってて実は生きていたことがわかったあの人が、名前を伏せて登場。あらーそんな感じの人だったのね。

  • ◯ ただ、響きのあるいい声だった。坊主になってもよかったろう。(241p)

    ★平四郎の甥の弓之助が登場。鋭く謎に迫る様子はまるでコナン君だ。他にも、会話を丸ごと記憶してしまうおでこ、平四郎の手下で「うへえ」が口癖の小平次、頼りになる岡っ引きの政五郎、個性的なキャラが沢山出てきて楽しい。

  • 登場する人物がそれぞれ魅力的でした。最後に登場した葵さんは思っていた人と違って驚きました。

  • 上巻を読んでから時間が経ってしまっていたため、再度上巻を読んでからこちらを読みました。2冊とも面白くてすらすら読んでしまいました。
    登場人物がみんなどこか憎めなく愛着がわく人たちばかりなので、平四郎が、みんなが穏便に生きられるようにうまくのらりくらりしてくれるのが、読んでいて心地いいです。
    謎が謎のまま終わらず、ちゃんと答え合わせがあるのも、読了後すっきりして良かったし、面白かったです。

  • 時代小説。上巻の続きと締めの一章。
    長屋から人がいなくなることの顛末がわかった。なんだかやるせない結末。
    茂七が名前だけ登場しており、ちょっと嬉しい。
    子供達が優秀すぎる。

  • おでこ便利すぎないか

  • このシリーズ読破したい

  • まったく縁のない大店の揉め事に振り回される鉄瓶長屋で慎ましく暮らす人々たち・・・。 ミステリーというと、犯人を突き止めるまで何もかもがカチッとしているけれど、ズボラを自称する主人公の同心の采配がとっても緩やかで心地いい。ミステリックな中にタップリと人情話が盛り込まれ、優しい気持ちにで読み進むめる時代小説でした。(o^^o)v

  • 湊屋の女主人おふじは、17年も前に彼女の前から姿を消したきり、ずっと消息の知れない葵という女を、今での当時そのままのみずみずしい気分で憎んでいるらしい。

    葵はどんな女で、どこにいるのか。どうして、鉄瓶長屋の店子たちは、みんな次々と家移りしていってしまうのか。そこには誰かの意図が働いているのか。

    上巻から引き続いての「長い影」で解き明かされる真実とは…。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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