羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749121

感想・レビュー・書評

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  • 2023.06.25読了

  • 下巻へ

  • もらいもの 比喩が晴一の歌詞に似てると思ったら中学生の時から読んでたらしくびっくり 本をとうもろこしを齧るように読む、良い

  • まだ上を読んだだけなので、何とも言い切れないが、佐藤正午の著作みたいに、何かが始まるワクワク感や、時間軸を行ったり来たりしながらもきちんと話が展開していく読みやすさがある。前作までとはかなり違い、良くも悪くも肩透かしを食らった気分。

  • 前回「海辺のカフカ」に挑戦したっきり、手を出せないでいた村上春樹。
    前半はどうも捉えどころのないシーンが続いて、後半やっと羊が出てきたあたりから、一気に引き込まれて読み切ってしまいました。

  • 感想は下巻で

  • p30
    僕は光の中に、彼女は淡い影の中にいた。影には色がなかった。

    p62
    「漠然とした動機に基いた、凝縮された現象」

    p93
    しかし実体のあることばがどこにある?

    p106
    どこかに隠しておいた財宝をふたつにわけ、その半分で保守党の派閥をまるごと買い取り、あとの半分で広告業界を買い取った。

    p167
    きっと年を取ったから賢くなるというものでもないのだろう。性格は少し変るが凡庸さというものは永遠に変りはない、とあるロシアの作家が書いていた。ロシア人は時々とても気の利いたことを言う。冬のあいだに考えるのかもしれない。

    p264
    「じゃあそれは物体についた名前ではなく、役割についた名前ということになるね。それは目的性じゃないの」


    再読。
    巻き込まれて、そして探究へ。
    羊の章の間に鼠の長めの手紙が差し込まれており、それが良い緩急になっていて、年老いた彼らも確かに存在する三部作。けれども、著者のキャリアの中では、これが初の長編?のようで、かなり力を入れて書かれたのかなと想像します。

  • ファンタジーだよね、
    ドラクエをやってるときと
    同じような気持ち。

  • 秘書から説明を受けてるとき、理解はできるけど脳が疲れてしまって、読んで2分で眠くなる、を5回は繰り返した
    (上)を読み終えたとき、もう物語ははじまってるんだけど、うわ〜いまから始まる〜とワクワクした

    村上春樹の小説を読んだら作中に出てくる音楽が気になって仕方がなくなるな、と思ってアップルミュージックで"村上春樹"で検索した 同じことを考えてる人がプレイリストを作っていた 助かる それを聴きながら、(下)を読もうと思う

  • 村上春樹氏の代表作として有名な一作。
    氏の長編作品としては3作目の作品で、デビュー作の『風の歌を聴け』、2作目の『1973年のピンボール』を含め、"鼠三部作"と呼ばれています。
    鼠三部作の三作目ですが、私はまだ二作目の『1973年のピンボール』は未読での感想となります。

    上巻時点では、タイトルにある、羊をめぐる冒険に出るまでの経緯が主に描かれているようでした。
    物語が始まるとまず、"僕"を語り手として、三人の女性について書かれます。
    一人目は知っている女の子、彼女はトラック事故で死んでしまいます。
    二人目は"僕"の妻で、"僕"はその妻と、4年間結婚生活をしていましたが、離婚してしまいます。
    三人目は、"僕"の新しいガールフレンドで、耳のパーツモデルをやっています。
    "僕"は広告コピーの仕事をしていて、彼女とは写真を見て興味を持ち、知り合います。
    彼女は不思議な能力を持っていて、ある日、電話がなるタイミングと、内容は羊に関する重大なことであることを的中させます。そして、冒険が始まることも。

    そして色々あった末、電話の依頼通り羊を探しに出るところで、上巻は終幕します。
    ストーリーを要約してしまうとそれだけの話しなのですが、他の村上春樹作品同様、メタファーや、用いされる文学作品、芸術作品が特徴的です。
    そもそも羊を探すに至るまでの流れが奇怪で、説得力が薄いにも関わらず登場人物内では飲み込まれ、物語が進展します。
    異世界モノでは無いですが、独特な世界観で、次元が異なっているように感じられます。
    ただ、それは私視点であり作中の世界観であっても同一世界であることに変わりはなく、つまりは、村上春樹ワールドに入り込める作品ということになるかと思いました。

    とはいえ、本作にて、"僕"は羊を探すことになりました。
    下巻ではどういう冒険となるのか、引き続き楽しみです。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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