金糸雀が啼く夜<薬屋探偵妖綺談> (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755122

感想・レビュー・書評

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  • 薬屋探偵シリーズ第4弾。

    カイの犯罪計画に巻き込まれ、展覧会からサファイアを盗み出すことになった座木とリベザル。一方秋は盗難警備の依頼を受けており、敵対することになってしまう。更に殺人事件が起こり、事態はますます複雑に。

    終わってみれば全てあの人の手の平の上。やっぱり誰も敵わないのか……。座木は複雑でしょうね。この話はサファイアがメイン、殺人事件がおまけのような位置付けになっています。座木の過去も語られていて、ミステリというよりは『薬屋達の物語』といったほうがいいかもしれません。
    殺人事件は座木、高遠、葉山が地道に捜査して解決しました。葉山の夢も明らかに。葉山だって悩むことはあります。言動がアレなせいで理解されにくいけど(笑)ちょりっすって……。
    今回は秋とリベザルの絡みが少なかったのでちょっと寂しかったです。ラストの秋に悪戯されて原型でぴょんぴょんはねるリベザルが可愛い。

  • 面白かった。
    座木のイメージがだいぶ変わった…。
    表紙の子、可愛いw

  • 薬屋シリーズ3巻。
    登場人物。秋、座木、リベザル、
    そして花屋!カイ、イエンリィ、
    高遠三次、御葉山、衒崎弥、高遠次郎、
    琴蕗絢、ジョセフ=マッケンマイヤー、キーツ、メアリ=フェルプス、ラファエル=ミラー、シリル=パーカー、ロス=デオドール、イアン=デオドール、
    ブライアブレー、ジェシカ、ロール、クリス、ジャン、リオン、ハンナ、マーガレット、マイア、フランシス。

    秋vs座木なのに、結局は秋の掌か(笑)

  • …花屋さん…女性じゃなかったんですね…。がっかり。しかもかなりアクの強い方で。
    まあ考えてみればあの秋と長年の付き合いをしているわけですから。うん。
    口ではああいうものの、リベザルを巻き込もうとしたのは、やっぱり座木がくっついてくるのを狙ったんじゃないかなあと思います。来なければそれはそれでいい、と思っていたとしても。
    座木の種族についてがちょっと語られてますね。ああ、そういうことだったんですね、って感じでしょうか。以前の反応の謎が解明。
    もしかして、自分で嫌だと思ってるんでしょうか。でも、今回それを最大限に使用していた気がしますが。
    座木の秋への心酔ぶりも発覚。それにしても、秋の年齢への謎は深まるばかりです。…100年以上前に座木と出会っていて、その頃座木はリベザルくらいで、でも秋は今と変わらなくて…?
    もしかして、自在に外見年齢を変えられたりするのかなあ。普通はできないみたいですけど。秋だったら何が出来ても不思議はない気がします。
    最後のサファイアとの関わりですが。いらないんじゃないかなあ、これ。それとも後日への伏線だったりするんでしょうか。
    ところでこの三人の生活ってどうやって成り立ってるんでしょう。いやだって、薬屋のほうは一週間にひとりしか客が来ないって言うし、副業の方もそれほど多いようには見られないし…。それとも特殊な薬をめちゃくちゃ高く売りつけてるんでしょうか。それも何だかなあ。

  • 4/18 再読

  • 秋の計画は、途中でわかった。ふふふ。

  • 「深山木薬店の三人組に分裂の危機が!展覧会からサファイアを盗み出す犯罪計画に巻き込まれた座木とリベザル。だが一方で秋は盗難警備の依頼を受けていた!さらに、対決の場に突如現れた道化師の死体とは?混乱する事態はいかなる結末を迎えるのか?花屋の主従コンビが新登場する快調シリーズ第4弾。」by Amazon


    早い・・・もう文庫本4冊目です。
    推理が面白くて買ってるのかキャラクターが面白くて買ってるのか、きっと半分半分くらいなんだろうけど、やっぱりキャラが面白くないと、色んな所が面白くなくなる。

    今回は秋くんよりザギの活躍が多かったです。
    リベザルは・・・いい様に使われてた気がしますが(笑)
    でも優しいからしてしまうって事もあるんだろうけどね・・・ザギも優しいけど。
    主に女性に。

    ザギの過去のお話とかも出てきて、そういえば妖怪だったって事も忘れそうになるけど・・・最初のページにイラスト入りでキャラ紹介とかしたらいいんじゃないかな。
    や、妖怪の姿を常に思い出すのもどうか。

    秋くんがちょっといじわるだったけど、でも一番オイシイところはやっぱり秋くんな訳で・・・。

    ちなみに殺人と推理と犯人と・・・微妙でした。

    設定が現実的じゃないから、推理にこだわるとちょっとダメかな。

  • 座木は、リベザルが花屋のカイに催眠術をかけられたことに気づき困惑する。仕事の内容を聞こうと、秋には誤魔化してリベザルと共に花屋へ向かうが、その「仕事」とは展覧会からサファイアを盗み出すという内容だった。一方秋は盗難警備の依頼を受けており・・・座木はためらうが、結局カイからの仕事を承諾する。ところが、盗んだはずのサファイアは偽物で?!しかも、対決の場ではホールのシャンデリアが落ち、二人が亡くなるとともに表れた道化師の死体はいったい誰なのだろうか?そして声が出ないイエンリイの過去とは?薬屋探偵第4弾。

    薬屋探偵シリーズの中で、一番切なくて泣けました。個人的にはイエンリイの過去の話が一番好きかも。目が見えないという嘘をつき続けなければならなかったジェシカの気持ちが苦しいです。でも素直に彼女の生存と回復を喜ぶイエンリイの姿は、慰めになりました。形のないものを信じる事は、本当に難しい(p346抜粋)という言葉は本当だなぁと思う。友情や恋みたいな形のないものほど、信じられない。信じることって大切ですね。本編とはあまり関係ないですが、リベザルが盗難を手伝うことを気にしているときに座木がホットミルクを渡して気にかけている場面は思わず頬が緩みました。こういうのっていいなぁとしみじみ。犯人の動機は切ないものがありましたが、謎の解明も、いつもよりすっきりしていて良かったです。

  • 薬屋は多分これが好きです。理由は単純、座木さんの出番が多いから! この一点に尽きます。このシリーズはあまりミステリとして読んでいないので、ストーリーにはそれほど期待していないのですが、今回は皆で地道に殺人事件の捜査をしていたので、事件の真相が見えやすくて良かったと思います。

  • それも伏線だったのかと、出来の良さに感心しました。カイのつける仇名も気が利いていて笑えました。

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著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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