ひとは情熱がなければ生きていけない(勇気凜凜ルリの色) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756914

作品紹介・あらすじ

いつかきっとと熱望しながら回り道をして小説家になった著者。遊びも仕事も生活も、当代のベストセラー作家は何を指針に生きてきたのか?ダンディズムの父、映画女優のような母が教えてくれたこと。後輩たちに伝えておきたいこと。痛快エッセイ"勇気凛凛ルリの色"シリーズに連なる、浅田ファン必読の書。

感想・レビュー・書評

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  • 浅田次郎が好きな友人にもらいました。私は高校〜大学時代海外文学ばかり読んでいたので現代の作家さんにはなかなか興味が出なかったのですが、新鮮な気分で楽しく読めました。エッセイ的な感じで薄いし、スラスラ読めるかと思います。また浅田次郎さんは高校の先輩でおそらく1番有名な方なので少しずつ読んでいかねばという気持ちになりました。

    動画でもレビューしていますので、よければご覧ください
    https://youtu.be/ohWt614LhUE

  • 個人的な内容のエッセイ集。
    浅田次郎の前半生やリフレッシュ方法などについて書かれている。

  • 3.2

  • シリーズ名こそついているけれど、これは厳密には〈勇気凛凛ルリの色〉ではない。
    週刊誌に連載していたシリーズとは違って、初出誌は様々、講演記録もある。

    週刊誌連載の時に比べて、父母や祖父母の思い出が多いかもしれない。
    それから、小説家になることへの情熱。

    結構破天荒な人生を送ってきた著者が、こと小説を書くことについては実にストイックなのである。
    中学生のころに小説家になると決めて以来ずっと。
    大作家と呼ばれるようになった現在も、書くことへの情熱は衰えない。

    うらやましいなあ。
    書く才能に恵まれたこともうらやましいけれど、書き続けられる情熱もうらやましい。
    そんな作家が書いた作品を喜んで読み続ける情熱だけは、私にも与えられているようだ。

  • 著者のエッセーは、ノスタルジーと博打打ちの性に満ちている。
    エッセー「霞町物語」でオーティス・レディングの「ドック・オブ・ザ・ベイ」が青春期のBGMと書いてあったので、早速YouTubeで聴いてみた。読書しながら語られている風景や音楽に直接触れられるなんて、便利になったよなぁ。

  • 情熱を持つことの大切さを、著者のウィットな言い回しで伝えてくれます。
    「訓練は誰にも等しく厳しいものであるが、苦痛を苦痛とのみ感ずる人間と、苦痛の中に歓喜や矜持を見出す人間とが明らかにいる」(P26)、「軍隊は、死なない、落ちこぼれない、脱落しないことが重視される底上げの教育。一方、一般社会の教育というのは、突出して優秀な人物をつくろうとする、引っ張り上げる教育」(P179)、印象に残る一節でした。

  • 浅田次郎という作家が好きで読んでみたんやけど、作風とはかけ離れた人物像が逆に新鮮やった。
    自分を理解して、自分を使い分けることができる人間やったら、小説家でなくても、世をうまく渡っていくんやろな。

    ただ、自衛隊の話とか三島由紀夫の話とかは、若干押し付け感があった(笑)

  • 浅田次郎が好きでもっと尊敬したいと思って読んだのに、こんなにひょうきんな人だったのかと驚いた。書くより話すのが得意、自衛隊で活躍、アパレル起業で成功、文学では20年間苦労、ラスベガスで散財…。笑けました。

  • 三島由紀夫に会った、いや「遭った」だけなのに…。とか、ラスベガスの事とか…対して知りもしないのに、全てを悟った気になって日本でベラベラしゃべってるんだろーなーと思うと…少し残念な気持ちになった。
    例えば村上春樹が走ってるところを目撃して、村上春樹の小説を全部読んでるからといって、村上春樹を理解したと勘違いなんか絶対しないと思うけどなー。

  • 浅田さんの本当にライトなエッセイ。
    浅田さんの独自の考察がエピソード交じりに本当に分かりやすく書かれていて、大変読みやすいし、お借りしたい言葉もたくさんある。
    こういう人物が日本文学のトップランナーにいる事を本当に嬉しく思います。
    真ん中辺りに母校の駒場東邦での講演が収録されていますが、これ高校時代に聞けたら自分も少しはマシな大学生活を送れたんじゃないかとw さくっと読めちゃうので、ちょっとした空き時間にぜひ。

  • 浅田さんの勇気凛凛ルリの色が好きで、今回も手にとりました。ひとつひとつは短いのに、ハッとさせられる言葉に必ず出会うのがすごいなぁ。と思っています。

  • 出張帰りの飛行機の中で読了。
    作者の小説家としての成功後のエッセイ。
    今度、三島由紀夫を読み返してみよう。

  • 寂寞の庭は三島由紀夫じゃない 誇張

  • Kodama's review
    ただただ題名に目が引かれ、本屋さんで手にした一冊ですが、想像していた趣とは異なっていました(笑)。が、とっても楽しく読めました。浅田次郎さんの人となりがわかる一冊でした。(11.04.08)
    お勧め度
    ★★★☆☆

  • 浅田先生の、自分の好きさが、好き

  • 文学少年として小説家への志を抱いていた頃の話や育った家庭の話、博打の話など。小気味のよい文体にハマりました。

  • 浅田次郎の小説は面白いのだが......、このエッセイは金払って買った本で自慢話を読まされた感じ。いや、いいことも沢山書いてあるんだけど、ちょっとソリが合わなかったな。

  • 浅田次郎の小説はよく読むのですが、なぜかエッセイはいままで縁がありませんでした。

    今回ふらっと手にとって見たのですが、なかなかおもしろい。作家として第一歩を踏み出した場面がこんなにドラマチックだとは。浅田次郎ファンなら一読の価値がある一冊です。

    JALの機内誌にもエッセイを書いてますよね。いつも楽しみに見ています。

  • 浅田さんのお説教…と言ったら少し御幣があるかもしれませんが、これを読むと背筋がピンと伸びる気がします。

  • 浅田次郎のひとは情熱がなければ生きていけないを読みました。勇気凛凛ルリの色のシリーズのエッセイ集でした。勇気凛凛ルリの色のシリーズ既刊4冊は気に入っているエッセイ集だったので読んでみました。今回は三島由紀夫の話題と浅田次郎の自衛隊入隊経験を中心にエッセイが書かれていましたが、シリーズの既刊に比べると面白さは落ちるかなあ、と感じました。母校での後輩に向けた講演録なども説教のにおいがして、ちょっとイマイチに感じました。

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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