チルドレン (講談社文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757249

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物の軽快な会話が心地よい。

  • 連作短編。どの話にも登場する陣内が良い。筋の通った変人?破天荒なキャラクター。この陣内が結構、名言を発し心にささる。一つ一つのエピソードは秀逸で飽きないし、全てが繋がった時、何倍にも面白くなる。短編集に留まらないところが伊坂さんね。

  • 『サブマリン』を読んでからの再読。
    ブクログに登録してなかったので、漏れちゃったんだろうな。
    当時本に感想を書き込んでました。

    「2008.4.16読了 やっぱり不思議な雰囲気だなあと思う。伊坂ワールド。すごく好き。不思議。陣内さんはいいキャラ。チルドレンⅡは思わず涙した。」

    15年ぶりに手にとって、やっぱりチルドレンⅡで涙しました。笑
    人間、感性はそうそう変わらないみたい。

    家裁調査官・陣内を中心とした短編集。
    家裁調査官と言っても、まだ大学生の頃の陣内とか、鴨居とか、永瀬とか、優子とか、主人公がそれぞれ変わってきます。
    最初の物語「バンク」の初出は2002年。初期の伊坂作品。
    久々に初期の伊坂作品読んだけど、今の伊坂作品の言葉遊びはこの頃を経て構成されていったんだなぁって分かる。
    大好きなあの言葉選びまではいってないけど、端々に「ああ、伊坂幸太郎だ…」と思わせる雰囲気をまとっている。
    伊坂作品の登場人物、独特なんだよね。みんな一周回ったくらいの性格で好き。笑

    なんだか陣内さんは家裁調査官になってからのほうがぶっ飛んでないですか???笑
    ちょっと変な人には違いないけど、まだ分かる範囲にいる人な気がする。ギリギリ。

    ほんのりミステリー風味の短編集です。

    2023年、多様性を認め合える時代に少しずつ少しずつなっていて、そんな作品も多くなってきた印象。
    しかもどストレートにど真ん中正論をズドンっていう。
    もちろんいい流れだし、素敵な時代でもある。でも過去を知ってる自分としては少しムズムズする部分もあって。(決して嫌な訳では無いよ)
    そんな流れなんかあまり見られなかった2002年に、すごく素敵な形で表現されたこの作品は大好き。
    陣内が永瀬がもらった五千円を羨ましがったエピソードがサラリとしていて大好き。


    @手持ち本

  • 独特な正義感を持ち、少し風変わりな、でも憎めない男、陣内を中心に起こる様々な出来事。陣内みたいに生きられたら、とちょっと羨ましくなる。伊坂幸太郎さんの書く物語は優しいなぁ。

  • 伊坂幸太郎さんの書くものを読むとなぜか心がまっすぐになる。私が捻くれているからか、直球でいいこと書かれても反発すら覚えたりするのに伊坂幸太郎にはそれがない。衒いを知った人だからかな。

  • 久しぶりに伊坂さんの本を読みました。

    毎回読むたびに不意を突かれるような、そうきたかと想像してないことが起こりまくりでつい夢中になってしまいます笑
    自分が沈んでる時、元気がない時に彼の本を求めてしまいます。

    自分の考えることに対して絶対的自信のある陣内、それに比べてどちらかといえば保守的で慎重に物事を判断する鴨居と永瀬。彼らのバランスが良い具合に調和されていてずっと没頭してしまいました^_^

  • 短編集だけど、全部がつながっていてとてもスラスラ読めました。
    陣内さんのキャラがとてもいい!

  • 短編集だけど登場人物が共通してます。変な人ばかり出てくる伊坂作品ですが、今回は家裁調査官の話ということで、家裁に来る人は変な人多いから、今回は割とリアルに感じました。調停は話し合いの場とは言え不貞した人には調査官厳しいだろとか、手続的に、ん?と思うところはあったけど、比較的実際に近くイメージできてるのかなと思いました。一個一個のお話がちゃんと面白いです。

  • ほんとにすき

  • 奇跡の男陣内ですね。横柄でも理不尽でも言ってる事無茶苦茶でもなんか憎めない愛されキャラ…ってのは稀にいるものです。居ましたよね?自分のクラスかまたは隣のクラスに。チルドレンでまた逢えます✨笑 何故かバッティングセンター行きたくなりました。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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