暗黒館の殺人(三) (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (648ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758802

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  • 館シリーズ

    座敷牢に捕らわれた過去を告白する玄児。産褥死した妻カンナを殺したと玄児を恨む柳士郎。18年前に座敷牢から出された玄児。その夜何者かに殺害された玄遥。現場を目撃した玄児が見た謎の人物。暗黒館でおきた火事。座敷牢で生活していた玄児の母親代わりだった諸井静とその息子・忠教の解雇。ダリアの儀式で食べた肉片の正体。ダリアの死の真相。鏡を嫌う浦登一族の秘密。地震で落下したシャンデリア。事故に巻き込まれた美魚と美鳥。離れた二人の体の秘密。

  • 恐ろしき浦登家の秘密がついに語られる。十八年前の〈ダリアの日〉に起こった不可解な事件――初代当主・玄遙の殺害。幼少の玄児が目撃した怪人物は、不可能状況下で忽然と姿を消した!?
    死に抗う妄念が産んだ館。その深奥で謎はいよいよ縺れ深まり……美しき双子姉妹を、信じがたい悲劇が襲う!(全四巻)

  • 一、二と読んできて、何度心が折れそうになったことか。
    長い!!!と言うのが主な原因なのである。説明過多な館の構造や浦登家の歴史、意味不明な"視点"の挿入……。
    が、三の後半、一気にいろいろな種明かしがされてきて、衝撃を受けつつも引き込まれた。えっ、〇〇の肉を食べちゃったの!?とか、実は玄児の父親はあの人!!とか…。
    浦登家恐ろしいですな。

  • 浦登家の秘密が語られる。かなり、オカルト用素満載の設定。
    黒猫館の時にも感じたが、一部のストーリーに御手洗シリーズとの類似点があるように感じた。これはわざとだろうか?

  •  容姿が歪な住人たちが揃う浦登家で、玄遙の魂の禍々しさはずば抜けている。浦登玄遙の秘密が暴露されるたびに、悪寒の走った悲鳴が漏れ出てしまう。暗黒館のホラー要素ココに極まれり。最終巻でのミステリ要素の決着が、今から楽しみ。

  • 事実が判明してきて全部見えてきたのかしら?
    と思っていたら大間違いでありました。
    さらに別の側面が出てくるとは
    思いもよらず、著者さん、引っ張ってくれますね(笑)

    一番の要であろう作品。
    ダリアの日のとんでもない事実が出てきたりと
    心臓が強くない人には実に優しくありません。

    だけれども何かヒントだけはあるので
    もしかしたら…と思うかも。
    いったいこれからどうつながるのだか。

  • 衝撃の告白。うすうす感づいてはいたものの、やはりあの「ダリアの宴」の真実は恐怖を覚えた。

    ラストの美鳥と美魚も、何度も前のページを捲って確かめてしまった。
    4巻へ続く。

  • 肉ったら、そーだよなー。
    一族の秘密ってそこまでする?

    謎解き始まりました。
    まずは設定の謎解きから。



    現実離れの仕方が好みでないかも。
    あと、やっぱりいっこっつが、くどい。

  • これぞ綾辻氏のトリック!

    謎解きの部分では、様々なことが徐々に解けて行くと同時に、こちらの全身も溶けていくというか、なんというか…。そんな不思議な感覚。

    そしてその後に、ずっと館シリーズに親しんでいる人ならわかる驚きが。

    幻想的な要素も含み、重みのある作品。

  • いよいよ語られた、浦登家にまつわる秘密。
    「宴」にはどんな意味が隠されていたのか。

    予想はしていても、実際に詳しく明かされると
    その異様さが際立った話だった。
    “館シリーズ”を読んでいることを忘れてしまうほど、
    これまでにない、オカルト味の強い設定。
    三巻の最後で明らかになる衝撃の事実。
    あれは完全に予想外でした。

    果たしてこの浦登家の者たちを支配するダリアの力は、
    本物なのか、そうでないならどういう説明がなされるのか、
    いよいよ最終巻を残すのみ。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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