恩田陸選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎003 (講談社文庫)

制作 : 日本推理作家協会  恩田 陸 
  • 講談社
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062761536

感想・レビュー・書評

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  • 古い作品ばかりだったが、選者の思惑通り、どれも普遍的なストーリーかつトリックのためそれを感じさせない。おなじミステリーでもなかなか幅の広い選択でおもしろい。

  • タイトルに003とあるように、これは第3弾に当たります。
    ちなみに「謎001東野圭吾選」「謎002宮部みゆき選」となっております。

    今回もどれも面白かったです!!
    短編ならではの、最初からグッと引き込まれるものが多かったように思います。
    特に最初の「死者の電話」のしょっぱなから先の気になる展開で一気読みでした。
    どの作品も雰囲気が違って、これぞアンソロジーって感じでいいです。

    そしてこのシリーズ、楽しみなのは選者のあとがきや解説。
    今回は恩田陸さんによる「この短編が好きだったらこれも読んでみて!」というブックガイド付き。
    これがまたいいんです、どれも読んでみたい!!

  • いろんな小説家さんの話を
    ちょこっとちょこっとつまみ食いする感じの
    シリーズ3弾目。

    最初の頃は思わなかったのですが、

    ちょっと物足りなく感じちゃいました。

  • 002よりはおもしろかった

  • 1972年、1982年、1992年版に発表された日本推理作家協会の
    推理小説年鑑 推理小説代表作選集 53作品の中から
    恩田陸さんが8篇を選び集めたスペシャル・ブレンド・ミステリー。

    読んだことのある作家さんは、仁木さんのみで他は全て初体験。
    傑作に選ばれた中から更にピックアップしてるから、
    全部が面白くて当たり前?
    最後の解説には恩田陸さんのブックガイドまである。
    著者の作品の中でお勧めとか、名作だけでなく、
    この作品(短編)が気に入ったら、これもお勧め♪っていうのを
    載せてくれてるんですよぉ~(〃∇〃)
    めっちゃ読みたくなりました。

  • 推薦短編色々の巻、恩田さん編。
    あとがきには、こういうのが好きな人は…と、同じような話を上げてくれていますが
    もちろんそれらを全て読んでいるという事で。
    すごい、という気持ちも沸き上がりますが
    そこまで読んでみたい! という欲求も(笑)

    話の流れとしては、返品されてよかった、な『一匹や二匹』ですが
    これ本当に言われたら困りものです。
    戻してきたのをありがたく思え、みたいなやりとりですが
    自分が嫌な思いをしたくなかっただけ。
    とはいえ、この時期特有の傲慢さがさらっと出ていて
    こんな感じだった…という記憶も。
    さすがに命には責任を持ちましたが。

    『純情な蠍』は、途中から落ちは読めました。
    そしてそこから、読みながらここまでの総額を考えてしまいました。
    狙いを定めて、と考えても…結構必要出費が多いような。
    それほどもうかってない気もしますけど、どうなんでしょう?w

  • それぞれに味のある短編集!

  • 1972年、1982年、1992年のベストミステリーから、恩田陸が厳選する8編を収録する。

    本に限らず、恩田さんの作品エッセイが大好きなので、彼女が選者、と聞いただけで興味が湧く。
    しかも、表紙のビールがよい(笑)。ビーラーだものね、恩田さん。

    作品の傾向は、全体的にエンタメ寄り。こっくりしつつ、読みやすく起伏に富んだ話が多かった。
    また、あとがきでご本人も書かれているように、やや本格ミステリー寄りの内容が多いかもしれない。サービス精神に溢れ、職人技が冴える部分が共通しているお話が多い気がした。

    私が一番面白いと思ったのは、阿刀田高さんの「マッチ箱の中の人生」。見事なストーリーティングでぐいぐい話に引き込まれ、読んでいる間とても楽しく、あっという間に読み終えてしまった。
    何気ないけれど、説得力のある観察が何層にも重なって、まさに「人生」を垣間見た気がした。それにはやはり、語り口の力が大きいだろう。さりげないけれど、興味をかきたてる、阿刀田さんの文章がよい。
    まさに、ストーリーテラーの恩田陸さんならではの、締めの一編であった。

    あとがきがこれまた豪華。と言うか、恩田さんの読書量に、ただただ圧巻される。
    それぞれの短編に、「この短編がお好きだったならば、こういうのもどうぞ!」という形で、ブックガイドがついているのだ。その紹介の量の多いこと、そしてバラエティに富んでいること! 相当お忙しいはずなのに、結構最近の本も入っているみたいだし・・・本当に本を読まれている方なんだなぁ、凄いなぁ、と感嘆することしきりでありました。

  • 恩田さんが選んだミステリー短編集ということで読んでみました。
    元々ミステリーモノが好きなのも相俟ってどの話も非常に楽しむことができました。

    私は死者の電話・純情な蠍・マッチ箱の人生がすき。

  • 短編集ですね。

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著者プロフィール

佐野洋(さの・よう):1928-2013 推理作家。昭和3年5月22日生まれ。昭和28年読売新聞社入社。33年「銅婚式」が「週刊朝日」と「宝石」共催の懸賞小説に入選。翌年「一本の鉛」を発表し,作家専業となる。40年「華麗なる醜聞」で日本推理作家協会賞。48年-54年日本推理作家協会理事長。「透明受胎」「轢(ひ)き逃げ」など,斬新な着想による本格推理に定評があり,平成10年第1回日本ミステリー文学大賞。21年菊池寛賞。著作はほかに「葬送曲」「推理日記」シリーズなど。平成25年4月27日死去。84歳。東京出身。東大卒。本名は丸山一郎。

「2023年 『見習い天使 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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