現場に臨め: 日本ベストミステリー選集 (光文社文庫 に 6-41 日本ベストミステリー選集)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (637ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334767334

感想・レビュー・書評

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  • 2007~2009年に発表されたミステリのうち
    「現場」に焦点を当てたものを選んだ全15作のアンソロジー

    大人気シリーズの1編も結構あり
    どれも外れなしの面白さ

  • いろいろな作品ありで退屈しない。もちろん合わない作品も。

  • 2014/6/8 29読了

  • 2007年から2009年に発表された短編ミステリーのセレクト・アンソロジー。15人の作家による15作の傑作短編を収録した豪華な内容で、次に読む作家を決めるための良き参考になるのでは。

    15作のうち7作は既読であったが、読み返してみても面白い。

    蒼井上鷹『オウンゴール』。初読みの作家であるが、なかなか面白い。短編という限られた世界の中でミステリーとユーモアの両者を上手く描いている。

    安東能明『撃てない警官』。評判の良い短編で、前から読みたいと思っていた。警察組織の内幕とミステリーを融合させた佳作。今野敏の『隠蔽捜査』のような作品。

    池井戸潤『スジ読み』。池井戸潤のミステリーを読むのは初めて。やはり、ミステリーでも、小さな力が大きな力を打ち負かすという池井戸節は健在。

    逢坂剛『おれたちの街』。ミステリー、冒険小説の名手が描く、警察短編小説。ユーモアもあり、非常に面白い。

    大沢在昌『亡霊』。『鮫島の貌』に収録された短編。新宿鮫シリーズ。面白くない訳が無い。

    今野敏『冤罪』。『隠蔽捜査 3.5』に収録された短編。レギュラー作品と違い、竜崎はあくまで脇役で、主役が伊丹というのが面白い。

    佐野洋『爪占い』。名手による読後感の良いミステリー。

    柴田哲孝『賢者のもてなし』。動物ミステリー『MAMONO』(『白い猫』の改題)に収録された短編。柴田哲孝は最近、お気に入りの作家の一人。

    曽根圭介『天誅』。寡作作家であるが、ミステリーからホラーまでレベルの高い作品を書いている作家。なかなか面白い。

    長岡弘樹『文字板』。『傍聞き』でブレイク、『教場』で一気に人気の出た作家の佳作。

    新津きよみ『思い出を盗んだ女』。女性視点で描かれたミステリー。女は怖い。

    誉田哲也『シンメトリー』。姫川シリーズの短編。面白くない訳が無い。

    薬丸岳『償い』。夏目刑事シリーズの短編。これも言わずもがな。面白くない訳が無い。

    横山秀夫『墓標』。臨場シリーズ。これも言わずもがな。大好きなシリーズ。

    連城三紀彦『小さな異邦人』。非常に完成度の高いミステリー。

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著者プロフィール

1968年千葉県生まれ。大学卒業後、会社勤務を経て執筆活動に入る。2004年、「キリング・タイム」で第26回小説推理新人賞受賞。同年「小説推理」掲載の「大松鮨の奇妙な客」は、第58回日本推理作家協会賞・短編部門の候補作に選ばれた。同二作を含む短編集『九杯目には早すぎる』でデビュー。著作に「4ページミステリー」シリーズ、『ロスタイムに謎解きを』『最初に探偵が死んだ』など。

「2016年 『お隣さんは、名探偵 アーバン歌川の奇妙な日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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