白洲次郎 占領を背負った男(上) (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762199

感想・レビュー・書評

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  • 第二次世界大戦の敗戦後、GHQによる占領下にあった日本において主に憲法改正に大きく尽力した白洲次郎についての伝記的作品。
    男としてのかっこいい態度が多く伝えられており、また難しい文章表現も多くそこも面白い。
    昔の男たちはエネルギッシュで、自分の信念は常に持ち保ち続ける物怖じしないカッコイイ男だよな。

  • とにかくカッコいい
    有名な逸話は虚偽だと言う意見もあるけれど、うーん…

  • プリンシパルに憧れた

  • 北康利による白洲次郎の伝記。次郎の幼少期から戦後GHQ統治時代の憲法改正プロジェクトへの関わりまでを描き、サイドストーリーとして妻の正子や父の文平、祖父の退蔵、また友人となった近衛文麿や福沢諭吉など著名な人物たちの背景まで語られる。戦争に向かってゆく・敗戦後処理を行う日本における重要人物が白州次郎のストーリーを軸にしながらこれでもかというほど登場するため、歴史の勉強になる。また、白洲次郎に期待される豪快なエピソードも多く登場するため、面白い。

    超上流階級・大金持ちの生まれで、留学などもしながらのびのびとした生活を送る中で育まれたのが、「プリンシプル」と考えると、この人が「プリンシプルのない日本」とか言ってるのはいただけない。ただ、なにが彼の優れた人間性を形作っていたかといえば、真っ直ぐ・素直で、情に厚く、信念のためには地位も気にせずに自由闊達であったということは疑いなく、こういう心持ちは持っていたいと思った。また、とはいっても、上流階級のなかでのびのびと、媚びへつらったりもせずに過ごしていたのはレアなのかもしれないが、そこそこ空気も読んだり、謝る時は謝ったりと、単なる傍若無人であればいいというわけでもないので、バランス感覚を学ぶのはなかなか難しい。

    思い出すと、こういう「プリンシプル」というのは、彼なりのモラル、教養のことであって、自分なりに高潔に振る舞おうというプライドや意識が高かったことの表れなのではないかと思う。そういう意味では自律の人であったのだと思う。

  • 今の自分の境遇に照らしたく読了

  • 「情」の人

    ブックオフ一宮尾西店にて購入

  • 日本人として誇れる人

  • かっこいい。その一言に尽きる。NHKのドラマを見ていたのでざっくりとは知っていたけどやっぱりいいなぁ。清々しい。
    ザエリートって感じ。

  • 面白かった。信念•意志の強さですね。
    モチベーションあげるためにビジネス本の間に挟みましたが、こういった本のジャンルは初めてでした。
    下巻読みます。

  • 自分の信念のためにどこまでもまっすぐな人ってかっこいいし、ついていきたくなるなと思った。
    後編も楽しみ。

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著者プロフィール

昭和35年12月24日愛知県名古屋市生まれ。東京大学法学部卒業後、富士銀行入行。資産証券化の専門家として富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長等を歴任。平成20年6月末でみずほ証券退職。本格的に作家活動に入る。
著書に『白洲次郎 占領を背負った男』(第14回山本七平賞受賞)、『福沢諭吉 国を支えて国を頼らず』『吉田茂 ポピュリズムに背を向けて』『佐治敬三と開高健 最強のふたり』(以上、講談社)、『陰徳を積む―銀行王・安田善次郎伝』(新潮社)、『松下幸之助 経営の神様とよばれた男』(PHP研究所)、『西郷隆盛 命もいらず名もいらず』(WAC)、『胆斗の人 太田垣士郎―黒四(クロヨン)で龍になった男』(文藝春秋)、『乃公出でずんば 渋沢栄一伝』(KADOKAWA)、『本多静六―若者よ、人生に投資せよ』(実業之日本社)などがある。

「2022年 『稲盛和夫伝 利他の心を永久に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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