カラ売り屋 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 331
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762984

感想・レビュー・書評

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  • 同著者の本の中では短編集のため軽く感じる。が、ひとつひとつは生々しく面白い。

  • 初めて経済小説を読んだが、知識がそれほどなくても楽しめた。

    カラウリ屋が良かった。

  • 卒業旅行の帰りにアブダビから、成田間で読んだ。

    あまりビジネス小説は読まないタイプなのだが、友達の勧めで読んでみた。

    この本は、四つの話から形成されており、中でも、四つ目の和歌山の旅館再生の帰りが面白かった。

    登場人物の名前や会社の名前も、現実にある名前を彷彿させるものばかりで、とてもリアリティがあって、読み応えがあった。
    これから、ビジネス小説を読むきっかけになる一冊である。

  • 正直、勉強になり物語的にも面白かったのは序盤の「カラ売り屋」と「村おこし屋」の2作品だけかな。

    以降は読んでいるうちにマンネリ化して飽きてくる印象を持った。

  • ※これから読みます

  • 強欲資本主義に通ずるものがある。

  • 短編集。
    短編ながら一話一話、結構読み応えがあり面白かった。特に個人的には「再生屋(再建屋だっけな?)」が好き。これ、短編でなくそのまま長編としてもいいのかなとは思う。
    が、あとがきには「カラ売り屋」とか「エマージング屋」は実体験に基づいてつくられ、「再生屋」「村おこし屋」は取材によってできたんだろうってなことが書かれていた。確かに著者の経歴等から見ればそうなのだろう。先2つはその現場からの雰囲気がかもし出されているとのことだが、そうだとしても(取材ベースだとしても)純粋に「再生屋(再建屋)」は好きな話

  • 2010年73冊目

  • 元金融マンらしく
    描写がかなり細かく書かれている作品。

    なかなか面白かったかな?
    短編ではなくて長編で読みたいと思う作品集でした
    なかでも「再生屋」が面白かったな


    出版社/著者からの内容紹介
    日本経済の闇に蠢く怪しい奴ら
    カラ売り専業ファンド、村おこし詐欺師、途上国専門屋、破綻企業サルベージ屋……道を踏み外した男たちが起死回生の大勝負に出た!
    ベストセラー『巨大投資銀行』の作者が切り開いた新境地。
    社畜野郎が……。
    北川はどぶ鼠色のスーツを着た男のがっしりした背中を睨みつけた。
    ああいう知性も、志も、道徳観もない奴らが、コーポレート・ガバナンスを破壊するんだ。

    インタビュー記事
    http://cobs.jp/pb/2007/03/07/13/

  • -西はヒューレット・パッカードのHP12C関数電卓を叩く。電卓の中に、オプション料を計算するブラック・ショールズ・モデル組み込まれている-

    中編4編がおさめられているが、うち、「エマージング屋」が群を抜いていい。爽快!「取材もの」ではないリアルビジネスの風が感じられる。引用した一文など、金融マンのプライドや苦労、経験がなければ描写にメーカー名や商品名は入れないでしょ。仕事の相棒となる道具だったからこその愛着が感じられます。金融業界を疑似体験するのに最高!

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著者プロフィール

黒木 亮:1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社を経て2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』でデビュー。著書に『巨大投資銀行』『エネルギー』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『冬の喝采』『貸し込み』『カラ売り屋』など。英国在住。

「2021年 『カラ売り屋vs仮想通貨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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