カラ売り屋 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762984

感想・レビュー・書評

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  • 続いて、またまた黒木亮氏。

    こちらは、カラ売り屋、エマージング屋、再生屋、村おこし屋の4つの短編集。

    あまり経済小説の短編集は読んだことないけども、
    そういう書き方をしたら、背景もへったくれもないつまらないものが出来るのかなぁとおもったら、
    背景も入れて、一人ひとりのキャラがしっかりと短編ながら、各話で立っていて、黒木氏の力を再認識。

    どの話においても、新鮮な情報が多く、
    金融の現場描写という彼の才能ももちろん発揮されている。

    気軽に読めるので、「巨大投資銀行」や「トップ・レフト」なんか読む時間ないよ!!って人にとっても、黒木氏を知る意味ではいいのではないでしょうか。

  • 短編ながら金融の要素を取り入れた小説。すぐ読めるし面白い。
    他の黒木小説に比べてトリッキーな要素は少ない。

    カラ売り屋は、さすがにこんな企業もうないだろって感じの会社にカラ売りしかける話。ヘッジファンドの話読んだばかりで面白かった。

    村おこし屋はあまろ金融の要素はなく、むしろ地方政治の腐敗とかそっちの話。若干ほりえもんをぱろってるけど、さすがにそれはひどい!!

    エマージング屋は巨大投資銀行の短縮版みたいな印象。

    再生屋は個人的に企業再生に興味あるから楽しんで読めた。金融もそうだけど人の要素は大事ですね。

  • ガバナンスに問題のある企業に対する綿密な調査を重ね、株を売り浴びせる空売りファンドのお話。こういう側面からの空売りファンドのお話は好きです。

    その他短編がいくつか収録されている。

  • 『トップ・レフト』、『アジアの隼』、『巨大投資銀行』、『エネルギー』等の長編経済小説の著者、黒木亮の中編集。
    前述の長編ほどの重さはなく気軽に読めるが、満足した読後感を得られる一冊。

  • 経済小説。かなり面白かった。特に最初のカラ売り屋とエマージング屋がよい。証券会社や銀行のアナリストたちの仕事(の派手な面)がよく分かった
    (2009.04.01読了)

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著者プロフィール

黒木 亮:1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社を経て2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』でデビュー。著書に『巨大投資銀行』『エネルギー』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『冬の喝采』『貸し込み』『カラ売り屋』など。英国在住。

「2021年 『カラ売り屋vs仮想通貨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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