- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062763745
感想・レビュー・書評
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★10個つけたいくらい好きです。
京極堂・榎木津・関口の絆の強さがいたるところに散りばめられていて静かに強いつながりが心揺さぶります。今回はそこに青木・益田両名がいつもと違うテイストで物語に味付けをしているが新しい雰囲気を醸し出している。
連続していると思われた事件が、「嘘をついただけ」で結びつけられた閉じた事件。冷静に読み込めばヒントはいたるところに散りばめられていたのに、思わず人間関係のほうに惹きつけられてしまいました。何度も読む価値があります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再読。なのだけれど全然内容を覚えていなかった。たぶん百鬼夜行シリーズの中でも屈指の把握しづらい事件ではないだろうか。しかし今一度読んでみると何というのか、一連の事件の背後にいたいわゆる黒幕の心情に一定の理解を示してしまいそうになる。自身とは全く違う人間だというのにね。そうしてそれを突き放したあの人も、そうしなければちゃんと幕を引けなかったんだろう。これはとても哀しい物語だ。
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人それぞれ自分の世界を持っていて世間と自分の世界を擦り合わせながら生きている。擦り合わない部分についてどうやって折り合いをつけるのか。
事件は当然面白い。いつもの京極ワールドなのだが、事件がどうとかいう以前に、前述したようなことについて身に詰まされた。益田や関口のように。
エンディングが榎木津らしくて好き。 -
講談社文庫 き−39−128
2009/07/06 読了
最後やっぱり悲しい結末でボロボロ泣きました。
最後のエノさんとのやり取りはもう…。
思い出しても泣ける。