- Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062764476
感想・レビュー・書評
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図らずも、"奏者の技"を体得してしまったエリンは王獣リランと意思疎通ができるようになってしまう。こんなにも賢い王獣が決して人に慣れないとされてきたのはどうしてなのか。
リランを音無し笛、特滋水を使わずにできるだけ野生に近い環境で育てたことで、エリンは王獣規範で制限されたある秘密に気づいてしまう。
闘蛇と王獣の関係はリョザ神王国の成り立ち、政治にも紐づいていた。もはや生物を扱う教導師の枠をこえ、国にとって重要な存在になるエリン。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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私もこんなに夢中で本を読んだのは久しぶりでした(^^)続きが早く読みたいんだけど、じっくり読みたい気持ちもあってじりじりするというか…面白か...私もこんなに夢中で本を読んだのは久しぶりでした(^^)続きが早く読みたいんだけど、じっくり読みたい気持ちもあってじりじりするというか…面白かったですね(^o^)
幸せかどうかで言ったら、不幸だとは思います。多分信念を捨てれば幸せに生きられたんじゃないかと思いますが、できないタイプですよね(^_^;)
私もリランに噛まれたシーン、とても切なく思いました。絆を失ったかと思いきや、最後は…みたいな展開がまたよかったですね。2015/06/22
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シリーズ2作目。
あとがきを見ると、著者はこの2作で終わりのつもりで書いたもよう。その後3作目と4作目が出るに至った経緯についても書かれている。確かに、これで終わりだともっともっと続きを知りたくなる。それくらい夢中になれるシリーズ。
2作目は、王獣と意思疎通するために竪琴が使えるのではとエリンが気付き実行したところから、学舎を卒業し教導師として働きながら「操者ノ技」の使い手としての存在が真王たちに知られ、王宮に呼び寄せられ大公とのいざこざに巻き込まれながらもギリギリのところでリランに助けられて生き延びるところまで。
まとめようとするとこの一冊ですごく時がたち色々なことが起きていることが分かる。テンポ感が良く話がどんどん進むため、飽きたりする暇もない。一気に読んだ。
真王の祖先や霧の民の秘密や、なぜ王獣規範が存在しているかの種明かしが最後の方でやっと明らかにされる。そこでパズルのピースがぴたりとはまる感じがして納得感がある。 -
記録用。
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『獣の奏者 Ⅱ 王獣編』読了。
2ヶ月ぶりに…最後の場面でグッときました…主人公の切実な願いと裏腹に王国の戦争に巻き込まれていってしまう展開でとてもハラハラしました。人は愚かだな。知らないことに加え欲のために行動してる様が愚かだなと思った。ファンタジーだけど、現代でも通じると思う
2017.5.14(1回目)
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『獣の奏者 Ⅱ 王獣編』再読。
ファンタジーだけど現代にも通じるような内容だった。
政治が絡む運命に翻弄されることになったエリン。最終的に死を覚悟しながらも生きたいと思った矢先に長年連れ添った王獣が助けにくる場面で終わった。
その後の展開が分からないけど、これが前編の答えなんだろうな。
運命って生きていく時系列上で出会う人や出来事で決まっちゃうんだろうなって気がしてきた。その時その時の思いや行動であらぬ方向にいかないで済むならどんなにいいことか。
それがなかなか難しいから人生って面白くなるんだろうね…悲しいことに。
ファンタジーだけど、これは後世にも読んでほしいな…
2020.7.11(2回目) -
違うところしかない。
それでも思いやる気持ちが行き交えば、織り成す関係はうつくしく煌めく。
(以下抜粋)
○曲がり角はひとつではなかった。運命によって強引に曲がらされた角もあり、自分で切り開いてしまった道もあったのだと。(P.42) -
全ての生物と人間との関係を、空間と歴史を広げてもう一度再構成して眺めてみると、どのような風景が見えて、人間としてどのような課題が見えてくるのだろう。もしかして上橋菜穂子がしようとしたことは、そういう実験だったのではないだろうか。
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1巻を読んでからずいぶん空いてしまったけど、漫画で空白を取り返したから無問題。いとけない少年・少女(今回の場合は少女)が、その純真さゆえ、望まない大きな権力争いに飲み込まれていくという結構は、著者の手にかかるとやっぱり天下一品。ここで一旦閉じた物語が、更に広がっていく事実ももう知っているし、そちらも当然読みたい訳だけど、今はとりあえずの余韻に浸りたい。