空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062764520

感想・レビュー・書評

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  • 自分も家族も会社も見通しがまったくない状況からのスタート・・・
    さてさて,後半はどうなるのでしょう?
    気になります~

  • 早く下巻が読みたい!

  •  走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃。トレーラーの運送会社の社長が自社の潔白を証明するため、大企業の不正に闘いを挑む。

     読み進めていくうちにこの事故が事件になっていく展開に目が離せませんでした。

     関わった人たちがみな不幸になる事故を巡って、それぞれの立場で対応していく中で、一人一人の人間性が浮き彫りになっていく様子に引き込まれました。

     自分がどの立場にいるかによって、その対処の仕方は違ってくるのでしょうが、人としての強さが試される場面が数多くあって、とても考えさせられました。

     大企業の論理と中小企業の必死さが対照的で、下巻でその考え方がどのように変わっていくのか楽しみです。

  • 久しぶりに読むのを辞められない本に出会った。
    テレビドラマのような展開だが、この人間模様は小説でしか味わえない。
    すぐに次を読みたいのでこのくらいにしておく。

  • ある事件を基にしたフィクション。
    タイヤが外れた。整備には問題が無かった。だとすれば何が問題なのか。巨大企業相手にちっぽけな町の運送会社が立ち向かう。

  • 大企業の恐ろしさを感じるストーリー。実写映画にて長瀬智也が主人公赤松を演じるのはなるほどと思えた。

  • 上巻は災難続き、赤松社長の苦労が伝わる。本筋のタイヤの話だけでなく、PTAの話が出てきたり、門田の話があったりで飽きさせない。どん底から逆転するのがわかっていながら、赤松社長の人柄に感情移入してしまう。一気読み。

  • 題名をみて 下町ロケットみたいに
    タイヤを 飛ばすのか と思ったが 違っていた。

    扱っている題材は もっと 重く 厳しいものだった。
    そして ホープ自動車に 立ち向かう 
    中堅どころの運送会社社長赤松。
    ホープ自動車のカスタマー戦略室 沢田。
    バランスをとり、政治的な力学をみながら、自分のやりたいことをめざす。
    ホープ銀行の融資担当 井崎。
    バンカーとは なにかを考えて、グループ企業の融資に対処する。
    週刊潮流の記者 榎本。
    追求するが 企業に買われるジャーナリスト。

    それぞれが 仕事とはなにか を問いかけながら
    組織の論理の中で、翻弄され、
    ある時は 自分を見失いながら、
    子供や妻に励まされながら、自分のいくべき道を見いだしていく。

    銀行の持つ 複雑な顔が 様々な形で
    浮かび出て、そのなかに 非情さを感じる。
    それでも アカマツ は 家族と職員を守るために 奮闘する。

  • 読了。
    下町ロケット同様の展開。結末が見えるけど、面白い。

  • 義と情の人、赤松運送社長赤松と夢のためなら手段を択ばない財閥系大手自動車メーカー課長沢田。
    その対比で顕著になる人にとって仕事とは何か?
    沢田の気持ちもわからなくはないけれど、赤松社長負けるな!がんばれー!と読みながら応援してる。
    下巻へと続く。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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