ハヅキさんのこと (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1253
感想 : 130
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765060

感想・レビュー・書評

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  • シュートショートが25話。

    エッセイのような短い話がブツッと終わる感じに最初は馴染めなかったけど、1冊読み終えるころにはこういうのも悪くないなと思うようになっていた。

    言葉の選び方が上手い作家さんだなぁと思った。

  • 23個のちいさな短編集。冒頭の2、3行でふわっと情景が立ち上がって、ふしぎな余韻を残し、去っていく。
    清潔な物語だなあと思った。ひとりひとりが、しゃん、としている。
    日本語が美しいからそう思うのかな。
    「疑惑」や「かすみ草」は、初期の川上弘美っぽいドロリとした感じもある。
    解説もすばらしい。

    • mizutetsuさん
      >解説もすばらしい。

      そですね。
      柴田さんの解説が正しすぎて、あえてここで内容を論評する必要が感じられなかったくらいです(笑
      >解説もすばらしい。

      そですね。
      柴田さんの解説が正しすぎて、あえてここで内容を論評する必要が感じられなかったくらいです(笑
      2010/06/02
    • rinnさん
      >mizutetsuさん
      完璧な解説ですよね(笑) 解説まで読んで、また最初から読み直すと、よりくっきり、世界観が浮かび上がってくるような。...
      >mizutetsuさん
      完璧な解説ですよね(笑) 解説まで読んで、また最初から読み直すと、よりくっきり、世界観が浮かび上がってくるような。解説まで含めてひとつの作品みたいです。
      2010/06/09
  • ありそうでなさそうな日常がありそうに綴られる。
    そこはかとないデジャヴに寂しくて柔らかな気持ちがこみ上げる。
    かなり好き。

  • 短編集。

  • ビターな短編集。

  • 25の掌編小説集。
    どの作品も余韻が心地好い。綺麗にまとまっているとかオチがつくわけではないが、空間や時間の広がりがふわっと薫り作品の奥行きを感じさせる。
    川上作品は語りすぎない行間が魅力的だ。
    読み手の想像力を掻き立てながらも、そっと予感を残していく。
    挙げればキリがないけれど、「琺瑯」「グッピー」「かすみ草」「ハヅキさんのこと」「島」が特に好きだ。

  • ほぼ同じような展開

  • なんでかよくわかんないけど、よく思い出す記憶ってある。なんでだろう? 「ハヅキさんのこと」をはじめとする話、ふと思い出す断片的な映像みたいだった。や〜良い。

  • 川上弘美さんの短編集。
    一話が本当に短い。2,3~4,5ページのものが多い。
    その短い中で、登場人物がうまく描写され、ストーリーがある。当たり前か。
    どのストーリーも、登場人物がどんな人か、こんな短いページ数でも把握できる。
    女性同士の付き合いの話が多く、共感できる。
    面白かった。

  • 解説・柴田元幸

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著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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