風の中のマリア (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 880
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769211

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭からぐいぐい引き込まれ、一気に読み終えました。一風変わった小説ですが、最後はかなりの感動が残りました。
    蜂の生態の勉強にもなりまし、二度美味しいお話です。

  • 蜂が主人公で、蜂目線で描かれていて面白かった。
    実際、こんなに詳しく蜂のことは知らなかったので
    ビックリすることもありました。

    ただ、これほど蜂目線で書かれていて自然と蜂目線で読める
    感覚が面白かったです。

  • 久しぶりに号泣した。

  • オオスズメバチ帝国を舞台に戦い続ける戦士「マリア」の物語。「偉大なる母」のため、恋もせず、子も産まず、自分の使命を全うする姿が描かれる。「疾風のマリア」と異名を持ち、様々な昆虫たちとの戦闘シーンにハラハラさせられ、美しい風景描写に一息いれながら読み進めた。他にもスズメバチの巣の構造、役割と行動、女王バチ、他のハチに至るまで物語を通して詳しく説明されている。強い毒で人間に害を与える昆虫スズメバチの別の一面を知ることが出来る一冊です。

  • 素直に胸を打たれました。なんて劇的な生涯なのでしょう。

    オオスズメバチが主人公の本作。過酷で常に死と隣合わせである自然の厳しさがよくわかりました。元々オオスズメバチの一生が劇的なんでしょうけどこれをドラマに仕立てている百田尚樹さんも素晴らしいですね。

  • オオスズメバチが主人公の小説である。

    と書くと「?」であるが、虫のことと侮るなかれ、まるで人間のような社会性や分業体制のもとに帝国を繁栄させていく。まず、オオスズメバチという虫のことを知れる点で、ユニークな昆虫図鑑を読んでいるようで面白い。
    主人公は、自分たちの帝国、そして未来を担う子どもたちのために命を賭けて戦うことを宿命づけられた戦士である。
    オオスズメバチを題材として、長い長い日本人の歴史という大河の中で、我々が生きていく上での宿命とは?なすべきこととは?という作者のメッセージが込められている。


  • 「大丈夫よ。私は疾風のマリアよ」

    オオスズメバチのマリアは、働きバチとしてわずか三十日の命を燃やして戦い続ける。
    .
    タイトルと百田尚樹さんということに惹かれてあらすじを見ずに読んでみたらまさかの主人公がオオスズメバチで驚いた(笑)フィクションながらもオオスズメバチの生態に合わせて書かれててオオスズメバチについて知ることが出来た。恋も出来ず子供も自分の意思では産めないただひたすらに母の為に戦う宿命や、死んだ仲間への思いはあっけなかったりする切なさ、激しいこの生活はたった30日の事だと思うと、何気なく過ごす毎日を大切にしようと思えた。

  • まさかの。ススメバチの話!
    ススメバチの生態がわかって、なかなか興味深い話でした

  • この本の主人公はマリア
    誇り高き「ヴェスパ・マンダリニア」の戦士
    アストリッドの帝国の最強の戦士
    「疾風のマリア」と呼ばれ、皆から尊敬されています
    妹達の憧れの的です
    「ヴェスパ」って、ローマの休日で皆が知ってるスクーターしか浮かびませんでした
    耳当りの良い単語だと思ってましたが、元々こっちの意味だったんですね

    オオスズメバチは、ミツバチのように針を指しても死にません
    オオスズメバチは、メスしか針を持ちません
    オオスズメバチは、女性社会です
    オオスズメバチの幼虫は、フィレッシュミンチしか食べません
    オオスズメバチの全てが判るお話です
    ちょっと気持ち悪いとか怖いって人もいるかもしれません

    オオスズメバチは「ヴェスパ・マンダリニア」
    キイロスズメバチは「ヴェスパ・シミリマ」
    コガタスズメバチは「ヴェスパ・アナリス」
    ヒメスズメバチは「ヴェスパ・デュカリス」
    いろいろ勉強にもなりました(^o^)

    生きる意味、恋することなど、命への疑問をピュアに考える機会を与えてくれるお話でした

    草食系のハッチやマーヤとは、だいぶ違うリアリティに満ちたお話
    親近感は湧きませんでしたし、見つけたら逃げるか撃退するのは変わりませんが
    見る目は少し変わりました
    知らない者への恐れや敵対心はなくなりました
    主人公に感情移入はしませんでしたが、とっても斬新で興味深いお話でした

  • タイトル的に、
    恋愛関係なのかな?って
    おもったけど全く違った。
    オオスズメバチのお話し。
    短い命の末に王国の結末はいかに。

    個人的には内容が少し難しかった。

    あ、
    ちなみに上司から借りた小説です。

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著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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